イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

お歯黒の原料になった ヌルデ

2015-08-29 23:22:05 | 趣味・特技
ウルシ科(Anacardiaceae); ヌルデ属(Rhus); ヌルデ(R. javanica); 変種ヌルデ(R. j. var. chinensis)
学名: Rhus javanica var. chinensis
和名: ヌルデ(白膠木)
英名: Chinese sumac


 8月になると3角形の白い花穂をつける木が道路脇に目立ってくる。葉は奇数羽状複葉。これはヌルデという木で、ウルシの仲間だがあまりかぶれることは無いようだ。この木の葉にはアブラムシの仲間が寄生して虫えいをつくることがある。これにはタンニンが豊富に含まれて黒色染料に用いられ、江戸時代のお歯黒などにも用いられたという。生薬名は五倍子あるいは付子と呼ばれ、腫れ物、歯痛などに用いられたそうだ。

8月になると道路脇にヌルデの花が目立つようになってくる。(花巻市矢沢、2015年8月13日)



同上。(遠野市、2015年8月15日)



同上



ヌルデは雌雄異株。これは雌花(同上)



雄花。(盛岡市繋、2015年8月19日)


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