イーハトーブ国王の巡回

国王自ら王国内の野草や動物などの健全性を調べた記録である。度々記録に出てくるテニスは王国の国技であることを申し添える。

一関で見つけた常緑のどんぐりの木 アラカシ

2022-11-20 22:46:25 | 趣味・特技
ブナ科(Fagaceae); コナラ属(Quercus); アカガシ亜属(Q. subg. Clobalanopsis)
アラカシ(Q. glauca)
学名: Quercus glauca
和名: アラカシ(粗樫)、クロガシ、ナラバガシ
英名: ring-cup oak


 一関運動公園で開催されたテニス大会に参加したとき、テニスコートの周りに植えられているどんぐりの木に気づいた。岩手で普通に見かけるコナラなどとは違い、葉がテカテカ光っていることからして常緑樹であることは明らかだ。初めて見るどんぐりの木だ。
 何ていう木かなと思って色々と調べてみた。候補に上がったのは、どんぐりの殻斗(どんぐりの帽子の部分)の鱗片が合着して同心円状に並んでいることから、コナラ属アカガシ亜属に分類されるようだ。ここに入るのはアカガシ、ツクバネガシ、ハナガガシ、アラカシ、シラカシ、ウラジロカシ、イチイガシとたくさんの種類があるが、葉の形、鋸歯の有無、葉裏の色、どんぐりの形、幹の色や形状、生育分布等を検討した結果、アラカシであろうと結論づけた。
 しかし、アラカシの生育分布も宮城県以南とされているが、一関は岩手でもかなり宮城県寄りに位置するので、これらの木は自然に生えたものでは無く植栽されたものなので生育は可能なのであろうと考えた。
 図鑑(山渓ハンディ図鑑3、樹に咲く花、離弁花1)には山麓に生えるもっとも普通のカシ類で単にカシと呼ばれることも多いと記載されていた。しかし、落葉樹が殆どを占める岩手ではとても珍しい。それだけ一関は岩手の中でも温暖な気候なのだろう。


一関運動公園テニスコートの周りにどんぐりの木が植えられていた。(一関運動公園、2022年10月16日)



木の幹(同上)


葉の形状、裏表(同上)



どんぐり、殻斗の鱗片が合着して同心円状に並んでいる(同上)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿