良平通信 <GOOD FLAT COMMUNICATION>

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帽子23。巻き添え。

2005-09-23 00:19:46 | CAPS(ぼうし)
最も危険なトム・クルーズ、わはは、「コラテラル」観ました。最近ノッてますな、トム。
本国では遂にイッちゃったというお話ですが。よいことだ。
昔のプレイボーイなイメージを払拭しようとずっと頑張って来た甲斐あったか?
「マグノリア」でぶっ壊しにかかって「ヴァニラスカイ」でいい感じでヤな奴になって「マイノリティ・リポート」位から丁度よくなってきた。「宇宙戦争」はドンピシャだった。
それもこれも離婚して宗教もどきにハマったお陰とか。素晴らしい。
ハリウッドスターはそうでなければ。どっか壊れてなくては。
「コラテラル」面白かった。普通に。
殺し屋役やっただけで「最も危険」てのもアレですが。
「最も危険な」が頭につくなら誰かね。マイケル・J・フォックスとか?
「最も危険なマイケル・J・フォックス」、、、たかが知れてるか。
「最も危険なケビン・ベーコン」、、、あ、ちょっと期待しちゃう。その危険度の高さに。
ありそうで、しかもどうでもいいのが、
「最も危険なスティーブン・セガール」、、、あっそ、みたいな感じで。
日本人ならどうだろう。
「最も危険な森繁久弥」、、、危険、危険。ここ十年ほどずっと危険。
まあいいや。「コラテラル」だっけ。
「ヒート」のマイケル・マン監督です。似てますね、感じが。やっぱり。
マン監督だけに「男」の映画ですな。シャレだけど実際そうだからね。いっつも。
なんですかね、マイケル・マンの男っぽさっていうのは。
また、オリヴァ-・ストーンとも、リドリー・スコットとも違う男っぽさ。
でもこの三人には共通の何かがあるな。なんだろ。
映像はシャープで空気が漂ってて、非常にいい。凄くリッチな感じがする。
しかしあの狼はどうでしょう?そして、そこにのっけた音楽も如何でしょう?
ちょっと恥ずかしいぞ。陳腐だぞ。
ジョン・ウーのマンガのような世界観とは違うんだから。
と、書いたところでジョン・ウーが「コラテラル」を撮ったら、という楽しい想像をしてしまった。ストーリー的にも割とジョン・ウーっぽいしね。
スパイク・リーもいいかも。また違う視線で面白いものになるのでは?
ジェイミー・フォックスいいね。上手い。割とあからさまに。はは。
レイ・チャールズでオスカ-取ったんだっけ?
無意味を通り越して既に害悪になりつつあるアカデミ-賞。
うーむ。
考えはじめると、トムの演じたヴィンセントって殺し屋は妙なキャラだな。
あのジャズのくだりもちょっと不思議な感じ。悪いんじゃなくてね。
うん、トムも悪くなかったが、惜しむらくは心の闇が見えなかった。
冷静で冷徹な殺し屋ってのはわかった。
が、それだけではない何か本当に理解しがたい狂気にも似た心の闇があるはずなのだ。
脚本か、演者か、演出か、それともそれ全部か。2ミリくらい外れてる。
演る人によれば出せた汁だと思う。
ドライバーと後部席の殺人者のショットで俺が思い出すのは「ファーゴ」の終わり。
ピーター・ストアメアが特別上手い役者でもないのに、心の闇は確実にあった。
あれは色んな要素が絡まってにじみ出てきてるんだけどさ。

なんのかんの言ってますが「コラテラル」はオススメ。
しつこいようだけど、普通に面白い。