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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

「トレイルランニングの未来を考える­全国会議」(2014年4月28日 富士河口湖町で開催)

2014-06-07 | トレッキング、トレラン
 「トレランと環境負荷」について考えてみるきっかけになったのが、実はこの「トレイルランニングの未来を考える­全国会議」についての記事を読んだことだった。
 2014年4月28日。ということは3日間にわたって行われたUTMF終了の翌日である。会議でのプレゼンテーションがYouTubeにアップされていたので、いくつかピックアップした。
 全部を観てはいないが、松本大さんの説明された「スカイランニング」のコンセプトは興味深かった。日本のトレイルランナーは「ラン」のほうにあまりにも重きを置きすぎているのではないか、という話。登山やハイキングの延長、ファスト・トレッキングという感覚が大事。というのも、やはり日本ではトレイルランニング専用コースが(ほぼ)なくてハイカーや登山者と同じフィールドを利用しているから。
 
 まずはここにアップしておいて、時間を見つけてわたし自身もじっくりあとから見ようと思う。こういう会議を鏑木さんが呼びかけたのは、トレランの将来を見据えた時、現状を手放しで良しとしていてはまずいという危機感があるからだとろう。裏返せばトレランをする方も見る方も、主催者も地域住民も、十分に議論してお互いに理解を深めた中で、広く愛されるスポーツに育ってほしいというトレランへの「愛」ゆえだということは切実に伝わってくる。


鏑木毅-開会あいさつと問題提起


石川弘樹-日本のトレイルランナーおよびレースが心がけるべき大切なこと


松本大-ランニンク?形式の登山という考え方


鏑木毅-日本のトレイルランニンク?の未来に向けた行動
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トレランと環境負荷

2014-06-07 | トレッキング、トレラン
 トレイルランナーが急増したことによる問題が明らかになり始めている。登山者やハイカーにとってトレイルランナーが或る種の脅威となっているという意見が多く聴かれるが、これはマナーの問題と言っていい気がする。トレランの指南本には必ず「登山者への配慮」という項目があり、挨拶をするとか登山者を見つけたら走るのはやめて道を譲ろうとか書いてある。ゴミへの配慮なども山へ出かけるなら当然のマナーである。言うまでもない。
 わたしが気になるのは、イベント・大会(もしくはそれに準ずる集団練習など)で何百人、何千人が集中して同じトレイルを疾駆することによる環境への負荷の方だ。これは当然トレランの関係者も問題にしており、周囲への十分な説明や配慮が求められている。
 UTMFのレース前後の比較写真を雑誌で見たが、2000人もが走った後は草はなくなり樹の根はむき出しになるといった状態。これはやはりまずいんじゃないか?という印象を持った。
 いわゆるロードを走るマラソンの舗装路は、今の時代において必要な生活インフラの一部にちがいなく「そこだってもともと草や花が咲いてたのをつぶして作った道じゃないか」という人は少ないだろう。
 つまりトレイルは自然に近いほど楽しさや感動は大きくなるが、同時に破壊の度合いも大きくなるというわけだ。生活の上で必要な最低限の道をつくることは許されるだろう(しばしばやり過ぎの感があるけれど)。その中には最低限の登山道も含まれると思う。トレランの大会でそれ以外の道がどの程度使われているのかわからないが、万が一、あまりにも逸脱しているようだと問題があるだろう。

 もうひとつは、参加人数という「量」の問題である。単なるジョギングやランニングに比べてハードルが高いこともあり、もともとマイナーなスポーツだったので環境への負荷も小さかったし、意識や知識も高い限られた人たちが楽しんでいたにちがいない。
 なんでもそうだけど、一般化しハードルが下がると意識も知識も高くない人たちが必ず混じって来るのは当然の話なのだ。それが「一般化」ということにほかならない。だから、意識や知識のレベルをあげていく努力をすることは「一般化」させようとする側の責任でもある。
 ただ、これだけ大勢のランナーが大会に集まるようになるとトレイルの「傷み」は避けようがないのではないか。たとえばヨーロッパのレースではコース設定はどうなっているのだろう? まさか岩場ばかりということもないだろう。もしかしたら、踏み固められたトレイルが確固として整備されていて、それ以外のコースは走らせないというような不文律があるのかもしれない。それでも魅力的なコースが作れるということだろうか。
 日本ではあまりにも急激に参加者が増えてしまって、そうした整備も追い付いていないのかもしれない。どこで線を引くかは難しい問題だ。

※UTMFについても開催にあたり主催者サイドと地元で環境保護などに取り組むボランティア団体都の間で話し合いがもたれており、そのいくつかがこちらのページやそのリンクで紹介されている。
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