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MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

3戦全敗。結局何も証明できなかった ~2013コンフェデレーションズカップ

2013-06-23 | ランニング以外のスポーツ
■メキシコに完敗。1-2。

 スコアは1-2だったが内容的にはほぼ完敗だった。ザックの試合後のインタビューの通り。日本が主導権を握ったのは前半立ち上がりからの25分くらいだけだった。前半はかろうじて0-0で終わらせた。

 しかし、後半9分に香川の同僚エルナンデスにヘッドで決められると、最後までほぼ防戦を強いられた。
 21分にはドスサントスのCKからゴールニアでミエルのバックヘッドに再びエルナンデス合わせる。後半13分酒井宏樹と交代した内田がついていたが何もできなかった。

 酒井は試した要素が大きかったので、内田にここで替えたのはまだ理解できるとして、負けているにもかかわらず、このCK直前に、前田に代えて麻也を入れた意味はまったくわからない。もともとスタメン落ちは疲労のせいと言われているが、最後まで精彩がなかった。

 2点を取ったメキシコは、26分にグアルダード、33分にドスサントスと活躍した攻撃の主力をディフェシブな選手に代え、あきらかに引いて守る作戦に出る。
 そのおかげで日本に少し攻撃の時間が長くなったが、決めきれなかった。

 メキシコは明らかに「1点取られても負けない」意識でプレーしていたと思う。故障の長友に代えて、憲剛をそのまま後退するなどかなり強引に点を取る姿勢を見せたということもある。
 41分左サイド香川から右で駆け上がったフリーの遠藤にファークロスが出る。ゴール中央へ切り返したボールを飛び込んできた岡崎が確実に決めてようやく1点返すにとどまった。
 これはもうメキシコの想定内だろう。45分には2トップの1人ヒメネスも代えてさらに守りを固めるメキシコ。
 にもかかわらず、ロスタイム早々に内田のファールでエルナンデスにPKを奪われる。ハットトリックを狙ったエルナンデスだったが、見事にコースを読んだ川島がこれをはじき返す。こぼれ球にも反応したエルナンデスだったがバーにあたって事なきを得た。

 5分のロスタイムも時間をうまく使われあっという間に終了。
 完敗だった。

■順位、勝ち点通りの実力だった

 終わってみれば3戦全敗。勝ち点0。この試合への期待が大きかっただけに、結局何も証明できずに終わってしまったことに落胆は大きい。
 ブラジル、イタリア、メキシコとの差はまだまだ開きがある。というより決定的な実力差があることを確認するだけにとどまった。
 いい試合はするが勝てない日本。世界の評価はそのままだ。
 当たり前だけど、サッカーはいい内容だったかどうかで勝負するわけではない、パスは回るし、負けてる時には点を取れるけど、同点、逆転の点は遠いチームが相手にとって脅威となるはずもない。
 Aグループは実力どおりの結果、順位となった。ブラジルが地の利もあるけど、それを差っ引いても圧倒的に強かった。何をとっても他の3チームに勝ち目はなかった。
 イタリア、メキシコは大きな差はなかったかもしれないが、そこはやはりW杯を何度も制している「格」の違いだろう。
 そしてメキシコは間違いなく日本より上だった。残念だけどしかたがない。自分たちの世界での立ち位置を見極めることもこの大会の課題だったはずで、そう言う意味でははっきりとわかった。
 あと1年。ここからが勝負。今の日本の実力は、「うまくいけば予選を突破できるかもしれない」というあたりじゃないだろうか。メキシコはベスト16の常連だし、前回はともかくイタリアはベスト8、ベスト4、時には優勝を争うようなチームに違いない。
 そしてブラジルはもちろん優勝争いの常連なのだ。

■個の力

 世界のトップで活躍する選手が今回も口々に語ったのは「個のレベルアップ」がもっともっと必要だということ。香川、本田、長友、岡崎といった日本の主力が繰り返し口にした。

 大会を通じてもっとも働きが目立ち結果も残したのは岡崎だろう。得点力はもちろんだが、前戦での守備の激しさを継続し、長友並の身体能力を獲得したと感じる。本来の裏を突くプレーのキレもさらに磨かれ、決定力をさらに高めている。

 本田。全試合を通してチームの核となり、プレーでも存在感でも、サムライブルーに熱くて強いスピリットを吹き込み続けたのはやはりこの男だった。
 メキシコ戦でも、みるからにコンディションは厳しそうだったが、それでも前線でのチェイスは(メリハリはつけながらも)やめようとしない。やはりこの男の世界へ向かう野望は半端ではない。ほとんど精神力だけで動いていた気がする。
 
 そして香川。ブラジル戦を除けば出来は悪くなかったし、自由に動いて得点の可能性を感じさせるプレーを随所に見せた。とくにイタリア戦での反転からのボレーは世界中の目をくぎ付けにし、その実力を示した。

 この三人は間違いなくワールドクラスの実力を持っていると思う。

 攻撃陣では、3戦目にして初めて前田のパフォーマンスを評価したい。メキシコ戦の前田は悪くなかった。
 ポストプレーもスムーズでチャンスに絡むシーンが多かったし、その役割でもハーフナーより格段にいいと思う。あとはストライカーとして、ここぞという時にきちっと点を取ってほしい。いいシュートを何本か放ったがエースストライカーとしては物足りない。結果がすべてだし、貪欲さが伝わってこない。
 前線の守備でも頑張ってたと思うけど、「チェックに行ってます」感がぬぐえない。時にはもっと激しく詰めて奪い取っるんだという気迫をみせてほしい。そこが岡崎と違うところだ。

 ブラジル戦で数分出ただけのの評価はしようがないが、ブンデスリーガでの活躍を見れば代表でももっとできるはずだし、日本人らしい俊敏な動きでのドリブルが特長である乾は日本が勝つために必要なのじゃないかと思う。

 日本らしさを出さないで、どうやって世界と戦えるのか?

 憲剛はどこまでもサブの扱いではあったが出た時間は短いながら、その中でそれなりの存在感は見せたと思う。ただ、無難と言えば無難で、劣勢の試合をひっくり返すような可能性は見つけられなかった。

 ボランチ。
 遠藤はメキシコ戦でのアシストなど、相変わらずの攻撃センスを見せてくれたけど、個の参戦を通じて、パスミスも目立ったし、中盤で取られたことから危ういシーンがいくつかあったと思う。それが何かしらの衰えなのか、周囲との連動の問題なのか見極めが必要な気がする。ただ、失点のリスクである事は間違いない。

 長谷部の献身的な動き、キャプテンシーはやはり貴重だとは思った。コンディションはあまりよくなかったのかもしれない。ひょっとしたら精神的な面のほうが大きい気もしたけど。根拠があるわけではない。ただ、そんな気がした。いつもの長谷部とはちょっと違うような。
 それから長谷部にはとにかくミドルシュートの精度を上げることともっと数多く打つことを期待したい。枠の中に行かなきゃどうやっても得点は奪えないのだから。
 イエロー累積で長谷部が出場停止のためメキシコ戦に先発した細貝は、周囲との関係性による部分もあるのかもしれないが、まず判断スピードが遅いと思う。プレーも凡庸で気迫も足りない(というか気迫を出すようなシーンに絡んでいない)。この試合は大きなチャンスだったはずだが・・物足りなさしか残らなかった。

 サイドバック。
 もちろん長友の速さ、フィジカルの強さ、インテルで格段の進歩を見せたクロスの精度など、個の力としては世界レベルなのだろう。ボールの扱いも別人のようにうまくなったと思う。
 ただ、代表ではバックパスが多いというか、簡単に戻し過ぎる気がする。攻撃面でももっと得点に結びつく決定的な仕事ができてもいいと思う。 
 メキシコ戦での負傷交代が気がかり。

 内田もクラブでの実績からいっても力があるのは間違いないけど、守備での貢献はあったにせよ、この大会では失点に直接からむシーンが多くて、それがどの程度内田のせいなのか(100%内田が悪いはずはない)、守備陣全体の問題として分析が必要だ。結果としては期待を下回ったという点で物足りなく、コンディションのことはわからないが、酒井宏樹の起用につながった
 その酒井だがイライラする場面も多くて、守備も攻撃もいまいちだった。酒井高徳は出番なし。

 そして最後はセンターバック。言うまでもなく守りのかなめ。今大会3試合で9失点の責任は重い。とりわけ吉田麻也のできはあまりよくなかった。オリンピック代表としてもプレーをし、プレミアに移籍して目いっぱい戦ったシーズン。おそらくその疲労度はハンパじゃなかったに違いない。それでも出る以上言い訳はできない。それは吉田自身がよくわかってるだろう。

 その吉田に代わって今日のメキシコ戦先発した栗原はひじょうによかったと思う。積極的な攻め上がりも見せたし、ディフェンスでもいい仕事をしていた。

 そしてザックジャパンの絶対的守備のエース今野。守備に攻撃に随所にいい働きを見せたけど、どうせならもう一皮むけてもらいたい。
 それはおそらくメンタル面だと思う。W杯出場決定の会見で奇しくも本田に指摘されてしまった通り、安定感は抜群だし、見かけと違って闘志も高いのだが、どこか満足してしまっている感じがある。本気でW杯上位を目指している感じが伝わってこない。

 GKは川島に文句はない。世界のトップレベルかどうかわからないが、今の日本では彼をおいて他のキーパーは今さら考えようもないくらい不動のGKに成長した。今日もハットトリックを狙ったエルナンデスのPKをはじき、その後のシュートにも果敢かつすばやく対応しゴールマウスを守った。あとは実績を積むのみだ。

 最後の最後にザッケロー二の采配について。基本的にとても素晴らしい監督だと思っているが、まずイタリア戦はあまり闘志を感じられなかった。「ユーロ準優勝のチームだから負けても仕方がない」という感覚が見え隠れした。もちろん「シナリオになかった」という母国との対戦でもある。
 これこそがW杯で母国監督以外で優勝したチームがこれまで一つもない理由ではないかと思った。

 選手交代もイタリア戦、メキシコ戦と続けて理解しがたいものだった。メキシコ戦で言えば、負けているのになぜ1枚目が内田(酒井と交代)、2枚目が吉田(なんと前田と交代!これはちょっと信じがたい)。3枚目はフォーメーション関係なしの負傷した長友と中村憲剛。しかもロスタイムに入ってから。
 これは多くの人が思うように明確な説明が必要だろう。テストという側面があるにしても、この試合は(そしてイタリア戦も)勝ちに行かなくてはならない試合だったのだ

 セルジオさんとか金子達仁はすでに交代の可能性に言及している。3戦全敗という結果と不可解な選手交代に対して--ここまでのザックの貢献はいずれも認めるところなわけだが--いくばくかの責任論議が巻き起こる可能性は少なくないと思う。
 ザックが素晴らしい監督である(少なくともここまではそうであった)ということとは切り離して考えることになってしまう。それがナショナルチームの代表監督というものだからだ。
 その点についてザッケローニは少し油断か思い違いをしているかもしれない。自らの貢献を考えれば、ここはテストが必要なのであり、結果は問われないだろうというような。
 しかし、日本にも当然いろんな見方があり、常に結果は問われる。こんな大きな大会で期待が大きくなればなるほど。

 もともと就任時にはザックは2年以上監督をやることはないだろうといった趣旨の発言をしていたと記憶する。それ以上1人の監督に教えるものはないからだ、と。また別の監督から別の貴重な経験なり知識なり戦術なりを受け取るべきだ、と。
 しかし、日本で仕事をする心地よさ--サッカーに限らず環境や人間性、国民性、熱いサポーターなどまで含めて(もちろん世界のだれもがそれを気にいるわけではないかもしれないが)--に気づいてしまった。もっといっしょに仕事を続けたい、W杯も指揮をとりたいというように変わったのじゃないかと思う。ファンとしては嬉しいことでもある。
 そこに慢心というか油断が生まれる可能性は多分にあり、いずれにしてももう一度褌を締め直すことが、まずは必要になるに違いない。

 ここで言及しなかった選手。GKの二人。権田西川伊野波、高橋、清武、ハーフナーと6人いるが、GKはおいて、伊野波と高橋には出番がなかった。清武はブラジル戦に先発したのみで、あまりいいところなく後半早々途中交代。ハーフナーもイタリア戦で10分余りの出場でメキシコ戦には二人とも使われなかった。
 これを見ても、日本の攻撃陣では試合の流れを変える可能性を持った爆発力のあるスーパーサブがほしいところだ。


 それにしてもブラジルサポーターのサッカーの楽しみ方はすごい。彼らは(セレソンは別だが)公平だし、どんな対戦にも楽しみを見つけ、ときに鼓舞し、つまらないバックパスには全員でブーイングする。試合を盛り上げるすべを心得ている。
 場外のデモも気になるが、サッカーの大会をやるにあたってこれ以上も観客はいないだろう。
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サッカー 2013コンフェデ杯イタリア戦(3-4)

2013-06-20 | ランニング以外のスポーツ
 日本の予選リーグ敗退が決まってしまった。残念だ。
 この試合を見ながら考えたことを書きとめておきたいと思う。
 以下は、すべて、「それでも選手は本当によく頑張った」という正直な感想に続くものだということを最初にはっきり言っておきたい。


 日本は開始早々から積極的な攻め上がりを見せ、或る意味意表をつかれたイタリアを圧倒した。
 前半21分岡崎の得たPKを本田が冷静に決めて先制。
 33分にはショートコーナーからペナルティエリア内の混戦状態の中、浮き出たボールに反応した香川が反転して左足でゴール右ギリギリに強烈なボレー。ブッフォンは動けず。

 前半2-0となったが、なぜかイタリアの選手たちは落ち着いているように見えた。試合後のプランデッリ監督やデ・ロッシのインタビューを聞くと心中穏やかではなかったように語っているが、全くそうは見えなかった。少なくともピルロは慌てていなかった。

 「まだ安心できないな」

 そう思った矢先、41分ピルロのコーナーキックをデ・ロッシが飛びこんでヘッドで一発で決めた。
 この1点でイタリアは完全に「まだやれる」と思ったに違いない。息を吹き返すさせてしまった。余りにも簡単に得点を与えた。しかも、またしても前半終了間際の注意すべき時間帯
 だいたい日本は決定力がない半面、取られるときには簡単に点をとられ過ぎだ。決める相手がやはり強豪だといってしまえばそれまでだが、やはり注意が散漫になるといわれてもしかたがないのではないか。
 岡崎が言っていた通り、この1点が日本が逆転されるストーリーをつくってしまった。

 後半。開始早々の5分。吉田の不注意な動き、身体を入れ替えたジャケリーニにゴール前に折り返され、クリアしようとした内田の脚にあたってオウンゴールを献上。
 プレミアでの自信があったのかもしれない。単純にボールアウトするのではなく、吉田は遠くに蹴りだすかパスを回すことまで考えていたのだろう。
 ゴール前でちょこちょこ回したりしてもOKなのは100%成功が前提となる。いくらんなんでもイタリアをあまく見過ぎだ
 やらなくてもいい1点だった。

 さらにその2分後には長谷部がハンドをとられPKを与えてしまう。これは明らかに故意ではなかったが、前半日本が得たPKを当然頭においておかなくてはならない。もちろん長谷部にはどうしようもなかった。バロテッリが川島の動きを見て冷静に決めた。冷静なバロテッリは怖い
 日本は2点の貯金を吐きだたばかりか、開始10分もたたず逆転されてしまう。またしてももっとも注意すべき時間帯。後半開始早々というわけだ。時間で言うと前半終了5分前に1点、後半開始5分、7分と取られ、つまり12分で3点も取られてしまったわけだ。
 これは偶然などといって済まされる話ではない。

 逆転した直後から、あきらかに引いて守備を固めるイタリアに対し、中盤での横パスは回せるものの、縦にパスを通すには手数がかかり過ぎている感じ。
 それでも自由にパスを回せるので、前がかりで攻撃する意識が見て取れた。
 後半24分、遠藤のCKにニアサイドに走りこんだ岡崎がドンピシャの同点ゴールを決める。
 遠藤は相変わらず攻撃のチャンスをつくっていたけれど、正直パスミスが目立った。ルーズボールがとれるときはいいが、少し不安は残った。遠藤の後継者が取りざたされるゆえんでもあろうか。

 本当ならここでイケイケにならないといけないところだ。実際、ポストに嫌われたシュートが何本かあったし、2次攻撃でいいシーンも何度かあったが、結局ゴールできなかった。
 思うに勢いを加速できない理由の1つはリザーブのメンバーにあるような気がする。
 28分、内田に代わって酒井宏樹、34分には前田に代わってハーフナー・マイク。
 酒井は攻め上がりは悪くないが、パスにしろセンタリングにしろ精度がイマイチ。なにかちがう。どこかこのレベルには足りない。有効な基点には成りえていない。
 ハーフナー。一生懸命やっているのはわかるのだが、ボールに詰めるスピードが遅い。スムーズな連携とは程遠い動きだと思う。目先を変える意味もあったのだろうが、乾のほうが面白かったかもしれない。ただ、代表の乾はなぜかクラブでの輝きを見せていない。
 どこまでも、日本の最大の課題はストライカー。とりわけ、ここぞというときに投入できるスーパーサブ的な切れ味のいい点取り屋が1枚、2枚ほしい。

 41分完全にフリーを許し、ジョビンゴがあっけなくゴールを割った。1点目と同じように、ふっとスキを突かれて簡単にやられてしまった感が残った。
 長谷部に変えて憲剛を投入したのは、再逆転を許したあと、ロスタイムに入ってから。ザッケローニ監督の采配もいまいちだったかもしれない

課題のまとめ

 得点シーンが多く、香川、岡崎の素晴らしいゴールもあって、スペクタクルで面白い試合になった。マン・オブ・ザ・マッチも負けたにもかかわらず香川がもらった。
 よくやったとは思う。でも香川、岡崎が繰り返し語ったように、負けたらその試合については意味がない。意味を持つとすれば、この経験を生かして次の試合に勝ってこそなのだ

 次のメキシコ戦も簡単なはずがない。日本人以外はメキシコが勝つと思っている人のほうが多いのではないか。これまでの実績からいって当然だろう。日本は意気消沈している場合ではない


 イタリアのように引いて守りを固めてくる相手には今日の戦い方は極めて有効で、世界のトップといえど点をとれる力があると証明した。
 逆にブラジルのように、チェックが速く厳しい相手にはどう対応するかという有効な戦略は今のところ見当たらない

 吉田は能力もあり頭もいいが、過信しすぎるきらいがある。しかもそれがたいてい失点に結びついている。修正してほしい。

 遠藤のパスミスはチャンスメイクの裏表かもしれないが気になった。年齢やJ2で闘っていることなどの影響かどうか見極める必要がある。

 いわゆる魔の時間帯。前後半の立ち上がりと終了間際。ロスタイム。こうした時間帯での集中力をどうやってキープするのか。何らかの対策が必要ではないか。せっかく点をとっても簡単にやられ過ぎだ。

 スターティングメンバーは、今日の不動のメンバーでいいとしても、後半、ここぞというときのスーパーサブ的なストライカーの育成が急務。イタリアが序盤0-2でも慌てていなかったのは、熟成したチーム力への自信があり、実際に追いつける決定力があったから。日本には個々の力はそれなりにあるが、「この形になれば必ずゴールをとれる」という感じがあまりない
 セットプレーでの岡崎。本田・香川のパス交換。本田のPK! あとはバイタルエリアでの混戦から個人技でのシュート。
 両サイドバックが攻め上がり、センタリングをゴールに結びつけられた形も実際にはなかった。

 ミドルシュート、ロングシュートの精度。長谷部は何本かミドルを放ったが枠に行かないことには話にならない。


 大口をたたいた分(自らとチームを奮い立たせるためだったと思う)インタビューの本田は「悔しい」「残念」以外言葉が出なかった。
 これでメキシコ戦でも敗れるならば、その言葉がフェイクだったと認めざるをえなくなる。
 どんなサッカーをするにせよ、結果を出すことだ。そうすればこのイタリア戦が生きることになる。
 がんばれニッポン。応援してるぜ。
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サッカー ブラジルW杯アジア最終予選・イラク戦に向けて

2013-06-06 | ランニング以外のスポーツ
 歓喜から一夜明けて、本田の偉大さばかりが、サポーターからも選手からもマスコミの間でも喧伝されている。もちろんわたしもそう思う。
 ただ、香川も語っている通り、そういう選手が本田一人では、到底W杯優勝を口にすることなどできるはずもない。

 そう言う意味で、選手たちが、代表チームが鍛えられるにうってつけの場が今度のコンフェデレーションズカップになる。同じブラジルの同じ会場を使って、ブラジル、イタリア、メキシコとやれる。とてつもなく大きなギフトだ。

 このコンフェデを最大限に活用するために--そして本田は本気で優勝を目指していると断言した--わが代表にとって、1週間後のイラク戦は大事なシミュレーション・準備となる。

■アジア最終予選B組の行方

 開催国ブラジルを除くと世界で一番乗りで日本がブラジルW杯出場切符を獲得したわけだが、相手のイラクはどうなのか? 
 日本とオマーンがあと1試合、オーストラリア・ヨルダン・イラクが2試合を残している。
 実は、イラクはB組最下位ながらまだ出場のチャンスがついえたわけではないのだ。実力差から見て日本が負けるとなると場合によっては禍根を残すことになりかねない。
 ただ、仮に負けたとしてもオーストラリアがホームでイラク戦を残している。オーストラリアが勝てば、出場権争いに影響はない。

 現在2位のオマーンは次のヨルダン戦に勝てば勝ち点が12まで伸びる。3位には勝ち点7でオーストラリアとヨルダンが並んでいる。ということはオマーンがヨルダンに勝った場合、ヨルダンが脱落。その場合、オーストラリアはヨルダン、イラクに連勝しないとW杯に届かない。ただ、いずれもオーストラリアのホーム。
 
 時系列で見ると、次週はイラク-日本、オーストラリア-ヨルダン。このオ-ヨ戦がいずれにしても出場権争いの肝になる。負けたらおしまい。引き分けだと、両者とも勝ち点8。勝てば勝ち点10となり最終節を残してオマーンを抜いて2位となる。勝ち点5のイラクも日本に勝ち、最終節オーストラリアにアウェイで勝てば、他力ながらチャンスは残っている。
 そう言う意味では必死で戦ってくる。望むところだ。

 オーストラリアが次週ヨルダンに勝てば、最終節イラクに勝つ可能性は高いので、オーストラリアが突破する可能性が高いだろう。ヨルダンが勝った場合は最終節のヨルダン-オマーン戦の勝者となる。引き分けでもヨルダンが勝ち点11となり出場が決まる。

■「コンフェデ優勝!」へ向けて

 3-4-3をまだ試すのか? 4-2-3-1で新たなメンバーや組合わせに取り組むのか? いずれにしてもコンフェデをどう戦い抜くかの基本戦略がここで決まるにちがいない。

 怪我明けの本田、長友、内田、酒井(高)は休ませる公算が大きい。強行日程の岡崎も休ませるか。
 ディフェンスは安定しているし、吉田、今野、さらに栗原というセンターバックに新たな選手といっても、いまさら中沢や闘莉王を呼ぶことも考えにくい。

 サイドバックにはタレントがそろっている、長友、内田、駒野、二人の酒井。これも彼らを超える選手といってもなかなか見当たらないのではないか。

 中盤も、ボランチの二人は不動。長谷部と遠藤。さらには細貝。ここもたとえば小笠原とかを呼ぶということはもはやありえないだろう。扇原、高橋秀人なども候補だろうけど、どうも線が細いし経験が足りない気がする。阿部勇樹あたりはまだいけそうな気はするけど。

 中盤の攻撃的なポジションにはタレントが多い。柏木、今回呼んだが使わなかった東。柿谷も代表に一度は呼んでもらいたい。怪我から復帰し、日本に戻る意思を表明した松井大輔だって、今後は召集がないとも限らない。

 問題はなんといってもフォワード。李忠成はいずれ呼ばれると思う。ザックには鮮明な印象を残しているし、日本復帰の決断はザックとも話をした後だったと聞く。
 今回結局出番のなかった工藤。それから佐藤寿人。個人的には赤嶺も一度試してほしいと思っている。それに豊田も魅力的だ。大迫も五輪代表落選後相当気合が入っている。大久保、原口も再検討の余地があるかもしれない。まったく知らないが現在得点ランク1位には柿谷、寿人と並んで渡邉千真(FC東京)の名前がある。大津はどうなった?

■とにかく点をとらなきゃ話にならない

 ここ最近の召集FW常連は、前田、ハーフナー、岡崎。攻撃的なMFには香川、本田、清武、乾あたりだが、チャンスはつくっても決定力がなさすぎる。なぜなんだろう?
 1つには攻撃のパターンにバラエティが少ないことがあるかもしれない。
 セットプレーを除くと、日本の攻撃パターンで有効なのは、まず、サイドからの崩し。守備も含めて長友、内田は欠かせない。バックアップには駒野、酒井(高)あたりは経験からいってもこれにつぐ。
 PA付近での切り崩しでは、当然、本田、香川の力は圧倒的だ。ここが軸になるのは間違いない。

 個人的にはワントップにせよMFで使うにせよ、岡崎の一瞬の動きと決定力を高く買っている。ザックの評価も高いしチームにもフィットしているので外せない選手だ。そうだ、大津を忘れていた。代表ではまだ本領を発揮してない気がする。もう少しチャンスをやってもいいと思う。前田、ハーフナーも悪くはないが、本戦ではちょっと弱い気がしないでもない。

 海外のリーグなど見てると、中盤の選手が攻め上がってのミドルシュートが時折ドカンと決まったりする。ときにはロングシュートも。日本の選手の場合、蹴っても枠に行かないことがほとんどであまり脅威にならないが、精度を上げて「打たれるかも」と思わせることができるかどうかは大きい気がする。

 思うに、Jリーグでの活躍と代表での実績に格差のある選手はやはり使いにくい。また海外での経験か代表としての経験の豊富さは、いずれかが不可欠と考える。ただ、試してみてもいない選手は今後使ってみる価値はある。
 そういう観点から、過去呼ばれた選手で決定力をある程度見込めるのは、大久保、玉田、李忠成、森本、高原あたりか。可能性のありそうなのはコンディションにもよるが李と森本くらいだろうか。大久保はなぜか代表ではあまり結果を残せないし、代表フォワードとしてわたしのイチオシだった高原だがJ2だしさすがにもう厳しいかな。それでも身体能力、得点能力、経験、実績、どれをとってもすごいんだけどな。本当に残念だ。

 新たな選手では、一押しは赤嶺。さらに豊田くらいは試してほしい。
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ブラジルW杯、どうにか決めてくれました!

2013-06-04 | ランニング以外のスポーツ
 
 やったあ。しかし薄氷ではありました。
 本田はほんとにすごいね。あの場面であのPKをど真ん中に蹴るとは! 本田がいてよかった。
 香川とのパス交換もちょっと感動しました。すごいはこの二人。
 とにかくここからです。
 おめでとう日本代表! ありがとう日本代表!

 ちょうど一年前からはじまったんですね。やっぱり特別だね、ワールドカップは。

祝・初戦勝利。2014サッカー・ブラジルW杯アジア最終予選。

祝・日本はオマーンに勝利(3-0)。 2014サッカー・ブラジルW杯アジア最終予選がいよいよ始まった。 格下で、過去負けたことがないとは言え、何があるかわからないのがサッカーの...

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松井の引退に思うこと

2013-01-04 | ランニング以外のスポーツ
 周知の通り、松井秀喜が引退を発表した。
 本当に「活躍した」と思えるメジャーリーガーは三人しかいない。
 わたしの大好きな野茂。そして、イチロー、松井。アメリカのファンが本当にスター選手として認めたのもこの3人だろう。
 たとえば、田口岩村大家長谷川といった選手もそれなりの実績を残したし、立派な選手だと思う。上原や斎藤隆なんかも頑張ってほしいし、大魔神・佐々木などはあるいはこの三人に連なる選手といってもいいかもしれない。それでも、この三人はやはり特別な選手だと思う。今後、ここにダルビッシュが加わってくるかもしれない(そう期待したい)。

 松井の引退会見のなかでとくに印象に残った言葉は「もう少しいい選手になれたかもしれない」という自分への評価だ。
 わたしも本当にそう思う。巨人時代も含めて、もっといい成績を残しても少しも不思議はないのにそうならなかったのはなぜなんだろう?
 MLBではかえすがえすも手首の骨折が痛かった。あれですべてがおかしくなった。

 わたしが松井の事を考えるときにまず思うのは「監督に恵まれた」ってことだ。彼をドラフトで引き当てたのは、誰あろう、長嶋茂雄。誰が何と言おうと、日本の野球では比べる人が居ない存在だし、今後も比肩しうるようなプレーヤーは現れないだろう。アメリカで言えばベーブ・ルースに匹敵する。
 何がどうとか、まったく関係ない。国民栄誉賞をもらわなくたって、巨人が嫌いだって、長嶋のことがかりに好きじゃなくたって、そんなことは関係ない。唯一無二の特別な人だ。

 そしてヤンキースではトーリ監督。本当に素晴らしい監督だと思う。 「トーリとマツイ」というNHKのドキュメンタリー番組はとても面白かった。彼の素晴らしさを知り、その後MLBのいろんな監督を知るにつけ、メジャーリーグの監督というのは本当に立派で魅力的かつ個性的な人物ばかりだと感じることが多い。

 この二人の下で野球・ベースボールができて可愛がられた松井は幸せ者だと思う。結果は想像してたほどではなかったが--それだって成し遂げられる日本人はこれまでも今後もそうはいないだろう--、そんなことよりも松井の野球人生が--最後の2年はつらかったろうけど--そのように祝福されたものだったことがとても好ましく思える。こちらも幸せな気持ちになるほど。

 やっぱり、最後に松井に贈る言葉は「ありがとう」だろうな。
 日本に帰ってきてやらなかったのは本当に良かった。個人的には、巨人の監督なんかにならないでほしいし、アメリカに残って何かをしてほしいと思う。もしも、巨人に絡むなら、つまらなくなってしまった日本の野球界を改革する存在になってもらいたい。それはすなわち巨人を改革することを意味する。難しいともいえるけど、巨人出身だからこそできることかもしれない。
 今後の活躍に期待してます。


■松井秀喜 引退会見 ノーカット版 (2012/12/28)
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