ドジャースの郭泓志が台湾初のオールスター選手に！

（台湾初の球宴出場を決めた郭泓志・投手）

米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースで活躍する台湾出身の左腕、郭泓志・投手については以前も紹介した。四度の手術を経ながら、160キロ近い剛速球で大リーグの強打者をバッタバッタと三振に切ってとる姿ははっきりいってアジアのレベルを超えている。
その郭・投手、米国時間の11日、オールスターゲームでナショナルリーグのリリーフピッチャーの一人に選ばれたことが明らかになった。台湾の大リーガーはこれまでに王建民・投手（現ワシントン・ナショナルズ）がニューヨーク・ヤンキースで二年連続19勝をあげてもオールスターには出られなかったが、郭・投手は台湾初の快挙を成し遂げたことになる。一回目の選考ではドジャースのトーリ監督の強力な推薦にもかかわらず選に漏れたが、欠員が出たことですべりこんだ。「勝ちにこだわる」というナ・リーグのマニエル監督は、「郭泓志はナ・リーグのリーサルウエポン（最終的な兵器）だ」と期待している。

（台湾勢初のオールスター戦出場が決まり、12日の試合前にはアメリカの主要メディアに囲まれる）

郭泓志・投手はもともと三振を奪う能力が高く評価されていたが、コントロールが課題だった。しかし、2008年にコントロールが大幅に改善してからはドジャースの中継ぎとして大きな力を発揮しだし、2008年には大リーグMLBの公式HPで「最優秀セットアッパー（最後のリリーフピッチャーにつなぐ役）」に選ばれるなどブルペンに欠かせないピッチャーとなった。
郭泓志・投手は今季、11日までに3勝1敗2セーブ、12ホールド。オールスター戦出場が決まったあとの12日のシカゴ・カブス戦でも9回に登板、福留選手を1球で内野フライに仕留めるなど1イニングを無失点に抑えて勝利に貢献した。最終スコアは7-0でドジャースの勝利。
郭泓志・投手の防御率はついに1点を割り込み、0.99に。27回1/3イニング投げて36三振を奪っている。また、左打者には今季一本もヒットを打たれていない。
台湾初の球宴出場を決めた郭泓志・投手は、「誇りに思うが、台湾からはまだボクの後に続く選手が出てくる」と台湾の野球選手の実力をアピールすることも忘れなかった。
オールスター戦は日本でも注目されるだろう。郭泓志・投手が普段どおりの力を発揮すれば、アメリカン・リーグの強打者たちもおいそれとは打てない。イチロー選手から三振を奪うシーンが見られるかどうか、楽しみに待とう！（U）

※ 郭泓志・投手についての記事はこちらもどうぞ！
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