アジア一の人気女性３人組みユニット、S.H.Eの新作“SHERO（シーロー）”、一体どういう意味？

　 S.H.Eはセリーナ、ヒービーそしてエラの3人の女性の英語名の頭文字を取ってできたユニットです。3月26日、S.H.Eは“SHERO(シーロー)”と題した10曲入りで、CDとDVDそれぞれ一枚ずつのニューアルバムを全アジアで同時にリリースしました。前作より一年半ぶりのもので、S.H.Eがデビューして以来通算12枚目のアルバムとなります。シーローはS.H.Eが自分のユニット名にある「彼女」を意味するSHEに「英雄」を意味するHEROのROをくっつけて、女性のヒーローという意味でつけた名前です。“女性が自分のヒーローが見つからないなら、自分が自分のヒーローになろう”というのがこのアルバムの主旨です。確かではありませんが、オンライン辞書によりますと、SHEROはフェミニズムを提唱し、かつフェミニズム運動に積極的に参与する人、または映画や文学作品に表れる女性の英雄を意味するらしいです。 　

　　　　　　　　　　　　　　　(左からセリーナ、ヒービー、エラ）
　アルバムのジャケットに二つのバージョンがあります。一つはかつて台北で開催されたコンサート「FMS.H.E」の全記録を収録したDVDがついたバージョンで、もう一つは2008年と2009年に発表されたミュージックビデオの全曲が収録されたDVDが入ったバージョンです。アルバムの楽曲提供については台湾や香港、シンガポール、マレーシア、更にアメリカ出身の豪華アーティストたちが参加しています。例えば台湾一の人気ロックバンド五月天（メイデイ）のボーカル、阿信や、シンガポール出身の実力派シンガーソングライター、JJこと林俊傑などです。曲のスタイルは、ポップなナンバーからヒップホップチューンやバラードまで、バラエティーに富んでいて、粒ぞろいのいい曲がそろっています。このほか、アジア一の人気男性四人組みユニット、F4のメンバー言承旭（ジェリー・イェン）とエラが共演するドラマのエンディングテーマやS.H.Eが後輩である周定緯（ジュディ・チョウ）をフィーチャーした曲なども収録されています。更にS.H.Eがデビュー9年来初めて挑んだ台湾語の歌も一曲あります。 　

　 10年前の「宇宙2000美少女」コンテストに参加したのがきっかけで、S.H.Eは歌手デビューを果たしたのですが、いつのまにか歌手暦9年というベテランとなりました。このかん、ヒットアルバム11枚、ベストセラーとなった本4冊、人気ドラマなど12本、大型ライブ30回以上それぞれ出したり出演したり、行ったりしたほか、160以上の賞を入手するなど、中華圏の女性グループとして輝かしい実績を残し、侮れない影響力を見せています。3人の解散説もずっと出ていますが、今回の新作でS.H.Eはその健在ぶりを確実に示していると思います。（00）