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日本の人が「台湾」と聞いて連想するものの一つに、「夜市(よいち・ナイトマーケット)」があると思います。
都会でも地方でも、台湾中、人のいるところにはほぼ必ず夜市が存在します。
規模や特色の違いはありますが、夜市は台湾の人たちの生活にとても密着している、人々の生活を支える存在。
都市部でも、一本裏道に入ると夜市に遭遇
台湾式の軽食やスイーツ、またカット・フルーツやフルーツジュースといった屋台から、座ってゆっくり食べられる麺や炒め物の屋台、更には海鮮やステーキなど本格料理まで、夜市はまさに台湾B級グルメの宝庫。
また、飲食だけではなく、ゲームコーナーもありますし、衣類や雑貨、本やCDから家具にペットまで、ショッピングも充実しています。
夕食を食べに来た家族、「ウィンドーショッピング」ならぬ「ストリートショッピング」を楽しむ学生やカップル、海外からの観光客、おかずをテイクアウトしに来た近所の主婦・・・
屋台やナイトマーケットは決して台湾だけの文化でありませんが、 バラエティー豊かでエネルギーに満ち溢れた夜市は、まさに等身大の台湾そのものです。
台湾の夜市が人々を引きつけてやまない理由は、便利さだけではない、そのパワーと楽しさにあるのだろうと思います。
そこで交通部観光局ではこのほど、そんな「台湾文化を代表する夜市」をもっと盛り上げようと、ネット上での夜市人気投票コンテストを開催。
台湾のグルメ評論家などによって台湾中から選ばれた、各地域を代表する10の夜市について、「フレンドリーさ」「味」「ショッピング面」「魅力」「エコ」という5項目で一般の投票を受け付けています。
これら項目別の得票数は別途の総合審査に加点されます。更に、これら5項目とは別に、ネット投票における「人気トップ」が決定されます。
十大夜市に選ばれたのは、士林・寧夏・華西街(いずれも台北)、廟口、(基隆)、羅東(宜蘭)、逢甲(台中)、文化路(嘉義)、花園(台南)、六合(高雄市)、中華街(高雄県)の夜市。
日本の方に一番馴染みのある台北から選ばれた三つの夜市について、簡単にご紹介しましょう。
まずは、言わずと知れた台北最大の夜市「士林観光夜市」(一番上の写真。とにかく人が多い!)。
台北新交通システム・MRT剣潭駅の目の前にまず広がるのは、屋根のついた広いフードコートです。
士林名物、大人気のビッグ・チキンから揚げ
すごい行列!!
地元客と同じくらい外国人観光客も多い
後ろに見えるのは台湾ならではのアイディアドリンク・スタンド
屋台の天敵である雨がしのげるので助かる
何を食べようか、選り取りみどり
フードコートから通りを挟んで、商品コーナーが広がる
こちらは屋台は少ないが、合わせて巨大夜市となっている
買えないものはないワンダーランド
お次は、MRT雙連駅から徒歩10分ほどの地元密着型夜市、「寧夏観光夜市」。こちらは士林ほど有名ではありませんが、そのぶん生活のにおいがより感じられる楽しさがあります。
台北市内の民生西路と交差する寧夏路上に位置する
奥に見えている大きな建物は何と小学校!
「夜市」なので朝までには店じまい
雨には弱いが、このスタイルこそ「元祖・夜市」
お土産にぴったりの台湾スイーツ
(手前に見えるのはケーキです、パンじゃありませんよ!)
台湾十大夜市コンテストに最多の3箇所を送り出した台北勢のトリを飾るのは、MRT西門駅近くの「華西街観光夜市」。
ひときわ目を引く華西街夜市の入口
西門町と呼ばれるここら一帯は、以前は台北一の繁華街として娯楽や文化の中心地となっていました。
最近は新興開発された他の地域に少々遅れを取っていましたが、1980年代の西門町付近(萬華地区、昔からの言葉で「艋舺」と呼ばれる)を描いた2010年の旧正月台湾映画「艋舺・MONGA」の影響で最近また注目度が高まっています。
華西街夜市のアーケード内のお店
やっぱりちょっと「オールド」な雰囲気!?
いえ、これがいいんです!!
この店は「艋舺」のロケで使われている
歓楽街も近い華西街には「元気満点」になれる系の店も多い
そして・・・
華西街の名物と言えば、、蛇(料理)!!
そう、蛇。
華西街では実際に蛇料理を食す事もできます。お値段はとってもリーズナブル・・・ですが、腰抜けの私はまだチャレンジした事がありませぬ。
ウワサによると「イカのような食感」なんだとか。
でも、こんなお店をひやかしながらそぞろ歩くだけでも十分に楽しい時間が過ごせます。
十大夜市全てをご紹介できないのは残念ですが、台北市内だけでも、これら以外にまだまだ、特色ある夜市が山ほどあります。
ネット投票では、台北勢の中で最も頑張っているのはやはり、一番有名な士林観光夜市ですが、台南や基隆など、その他の地域の夜市も大人気です。
台湾に無数にある夜市にはそれぞれ、似ているようで全く違う特徴と楽しさがあるのです。
台湾の人たちは、夜市に行くとき「食べに行く」とは言わず、「遊びに行く」という言い方をします。
台湾が誇る庶民文化「夜市」。ネット投票は8月15日まで受け付けていますので、台湾旅行や滞在の経験がある方はぜひ、お気に入りの夜市に投票してみませんか?
そして、夜市未経験という方はぜひ、今回の投票結果を参考に、いつか魅惑の不夜城・台湾の夜市を遊んでみてください!
「十大夜市」?