風の回廊

風を感じたら気ままに書こうと思う。

「普通の国へ」小沢一郎代表選出馬

2010年09月01日 | 日記
 小沢一郎(以下敬称略)が手を伸ばしたその指先に総理大臣の座があった。しかし、ふれることなく小沢は自ら辞さねばならない事態となった。昨年5月11日、西松建設の政治献金をめぐる会計担当秘書逮捕を受けて、夏の衆院選にかかる影響から、「生活第一」「政権交代」を掲げ衆院選に臨む民主党の代表の座を降りた。
 そして、国民に解りやすい09マニフェストを掲げた民主党は、圧勝し悲願の政権交代を成し遂げた。
 以前にも書いたが、二大政党制と政権交代をもたらした最大の功労者は、小沢である。
小沢を高く評価する人たちは、総理にはなれなかったものの、幹事長として党の采配を振るう小沢に期待し、鳩山・小沢体制に「国民の生活第一」「対米対等」「官僚改革」「国連主義」という真の民主主義独立国への夢を託した。しかし、アメリカと官僚の壁は高く、厚く、壁の象徴とも言える普天間基地海外、県外移設で敗北し、第一段階での望みは消えた。
 この間、小沢・鳩山に対するマスメディアの「政治と金」という不条理なピンポイント非難は凄まじく、多くの人たちはメディアの論調に呑まれるように呼応し、参院選への影響から、鳩山、小沢は総理と幹事長からそれぞれ辞すこととなる。
 そして、鳩山の総理の代表任期を継承した菅総理と小沢の後を任せられた枝野幹事長ラインで参院選を戦い、望んでいた議席数を大きく割り込む大敗を喫した。
あまりあてにはならない世論調査ではあるが、鳩山、小沢が辞めたことで支持率のV字回復を果たしたにも関わらずである。
 そして今日、民主党代表選に、菅総理と小沢が正式に立候補表明の記者会見を行った。
与党民主党の代表選は、イコール総理大臣を決定する選挙でもある。
これが昨年5月からの、小沢を中心に大雑把に民主党の流れである。

 そこで小沢はなぜ代表選に出馬したのか?ということを考えてみる。
マスメディアは相変わらず好き勝手なことを書き、小沢出馬を貶めているが、理由は明確である。
 菅政権が、政権交代を果たした時の国民との約束である、09マニフェストを大幅に修正し、政策を次々と変えていったことにある。
官僚改革の要である国家戦略局の軽視。財務官僚に取り込まれた消費税アップへの言及と支持。各省庁族議員と官僚の力を削ぐために行った陳情の幹事長室一本化の廃止。いち早く声明したアメリカ追従外交。
そして参院選大敗の責任を菅総理も枝野幹事長も党執行部がとらなかったこと。代表選以降に持ち越したこと。小沢排除により挙党態勢を崩壊させたこと。

 このことは同時に、今回の代表選の政策的対立軸として争われることになる。政策論議は積極的に表だってしてもらいたいし、その政策と実行力で代表を判断してもらいたい。
その結果、菅が勝てば09マニフェストは修正されるだろうし、小沢が勝てば09マニフェストに沿った改革が、行われるはずだ。どちらにせよ『ねじれ』というひじょうに困難な状況の中で政権運営が行われることになる。
しかし、この『ねじれ』という現象を生み出したのも私たち有権者である。その影響は私たちが真摯に受けなければならないことは理である。

 小沢とすれば、このような時期に出馬することに躊躇いがあったはずだ。選挙のスペシャリストと言える小沢が二大政党制と政権交代を政治生命をかけて描き、言われのない非難を受けながらも実行してきた戦略で、前回の参院選で勝ち、衆院選で勝ち連立を結ぶことで、参院選で過半数を可能とした。そして今回の参院選で単独過半数にはいかないにしても連立政権で完全に過半数を勝ちとり、政権交代を揺るぎないものにするということが、代表時代も幹事長時代も小沢の最大の目的だった。だからメディアが無謀と非難した二人区に二人の候補者を立て、ひとりでも多くの当選者を確保しようと考えたのである。そして立てた。しかし菅政権はそれを活かせなかった。

 政権交代が完全に成った。と思っている人も多いと思うがそれは認識不足である。
衆院選に勝てば政権は獲れる。たしかに政権交代である。しかし真の政権交代は、参院選で過半数を獲って初めて完結される。
 
 衆院で可決された法案は、参院へ回る。参院で与党が半数に満たなければその法案は否決され消える可能性が高い。衆院の優越性から参院で否決された法案は衆院へ戻り再議決されるが、2/3以上の賛成がないと可決できないからだ。衆院で2/3以上の議席は、民主党にはないし、今後自民党でも民主党でも生まれる可能性は極めて低い、極めて高い壁である。
 これまでの長い自民党政権の中でもそうなかった。直近では小泉郵政選挙で圧勝した自民党が、2/3以上の議席を保有して、参院で否決されても衆院で再可決した。
だから、長期安定政権を築こうとする賢いリーダーは、衆院選よりもむしろ参院選を重視し、参院選に全力を注いだ。佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘は参院選を重視し、特に田中角栄の参院選への気の配りようとダイナミックな戦略は、見事とも言えた。いわゆる田中軍団と言われた面々に参院議員が多かったことがそれを象徴している。

 今回の参院選敗北で、3年ごとに半数が改選される参院選で過半数を獲得するには、最低でも6年後となるだろう。次回の3年後の参院選だけでは無理だということは誰でも判るし、もしかしたら9年後になるかもしれない。小沢が温め描いていたシナリオは、ずっと先に持ち越されることとなってしまった。真の政権交代は最低でも6年後である。その間、任期満了による衆院選がある。解散による選挙も当然あっていい。
このような時期に67歳の小沢とすれば、立候補への躊躇いがあっておかしくない。しかし小沢は立った。
というよりも、だからこそ立った。というのが本音だと思う。
選挙のスペシャリスト小沢だからこその早めの着手を小沢は考えたと僕は見る。

 小沢の悲願は、自民党を飛び出した時から、二大政党制による政権可能な健全な政界の編成である。メディアが言うような単なる壊し屋でもなければ、壊すための剛腕ではない。いわばこの一点に捧げてきた剛腕である。
 そして政権交代の先にあるのが、明治以来120年続く官僚支配からの脱却と、アメリカ追従から対等な日米関係とアジア重視の関係の構築である。
これを阻むものと小沢はこれまで敵対してきた。最大の敵対者は、自民党などではない。
アメリカと官僚とそしてマスメディアである。
 小沢は、20年前の自民党幹事長時代から、強固な記者クラブ制度を度外視し、フルオープンの記者会見を続けている。これは画期的なことだ。メディアと官僚への挑戦でもある。小沢を古い政治家だと非難する、前原や仙谷などまだこの域にも達していない。記者クラブと官僚に取り込まれたままである。

 いずれにせよ、小沢が立った理由は、09マニフェストの実行と真の政権交代の再布石に集約されている。と僕は断言する。
真の政権交代がなければ、小沢の理念は完結しない……
年齢から言えば、小沢の理念は誰かが引き継がなくてはならないだろう。
もちろん菅政権に期待できれば、小沢は立たなかった。しかし、菅政権の実体は、小沢が嫌って出た自民党の政策に近づくばかりで、官僚にすでに取り込まれてしまった節がところどころに現れはじめ、見ていられなかった。
これは小沢だけではなく、鳩山にしても同じ思いであったろうし、09マニフェストを支持する民主党支持者から見ても目に余るほどだった。
菅をはじめ主だった大臣は、官僚に取り込まれすでに闘う気も見えない。これは僕の印象であるし、ネット上の多くの意見である。

 大手マスメディアの世論調査が行われ、代表選に立つと予想された菅と小沢の支持率結果は、軒並み菅が70~80%の高い支持を受け、小沢の支持率は、15%あたりという圧倒的な差がある。
(いずれの調査も有効回答者数は、1000人を少し超えるくらいである)
メディアも菅陣営もこの数字をもって、世論と言い、国民の声と言う。
しかし果たしてそうだろうか?

ここに面白い結果がある。ネット上でのアンケート調査である。

◇読売オンライン
小沢氏の出馬を支持するか?
支持する76% 支持しない24%

*結果が出た直後、直ちに結果を跡形もなく消してしまったところが読売らしい(笑)

さらに
◇livedoorニュース
菅首相と小沢一郎氏、どちらを支持する?(8342票)
小沢一郎60,5% 菅直人39,5%

◇Infoseek(内憂外患)twitterアンケート(1734表)
民主党代表選、あなたならどうする?
小沢一郎支持95% 菅直人支持4%

 ツイッター上でinfoseekが行ったアンケートは、小沢人気、待望感は凄まじく、菅人気の無さといったら絶望的である。これも世論の一部、国民の声の一部と言えるだろう。
しかしこうした事実はけして大手メディアからは流れない。

 ではなぜこのような乖離現象が起こっているのか考えてみよう。
大手メディアが行うRDD式という無作為抽出方法では、携帯電話しか持たない人は対象者とならないし、昼間家にいる人の回答しか得られないという欠点があり、明確な意見を持ちネットで意見を述べている人たちを拾い難いという側面がある。対象者の多くは、新聞とテレビだけを頼りにしている。新聞の論調が反映される。そして対象者の多くは自分の意見を持っていない。設問の流れに影響される。
これは、学生時代約4年間読売新聞社の世論調査部で、月に7日から10日ほどアルバイトした時の実感である。対象者の真意は世論調査では量れない。
 たとえばツイッター上で政治的な意見を交わす人たちは、新聞とテレビの報道だけに頼らない、どちらかと言えば、新聞、テレビの報道に疑問符を投げかけ、さまざまなネット上の情報を拾い集め選択し、自分の意見に活かしている人が多いことは、ツイッターをしていて実感できる。
 小沢の「政治と金」の問題。西松建設、水谷建設からの疑惑政治資金問題は、「政治資金収支報告書上の、登記の期ずれ」でしかないことは、ツイッター上の常識でもある。
 フリーランスのジャーナリスト、弁護士、元検察官、会計士などの解説を、しっかり読み、検察の国策捜査であること、メディアの不条理なピンポイント非難であると認識し、それに乗っている国民の愚かさ、思考停止状態を嘆いている。
 そうした中で、正当な小沢評価、菅評価が行われ、大手メディアの世論調査とまったく逆の結果が現出している。

 菅がなぜこれほどネット上で信頼されていないかと言えば、やはり大手メディアが伝えない事実が、フリーランスのジャーナリストや政治評論家、政治学者、政治家、経済学者、あるいはブロガーからの情報を詳細に噛砕き、自分の持っている知識や新聞、テレビからの情報を自己分析しながら自分の意見として構築しているからだ。言ってみれば、新聞とテレビだけに情報を頼っている人たちよりもそうした、自己訓練の中で、政治意識が高くなっている。
意見を人の目に晒すことはたとえ140字といえども勇気がいるし、それだけのものを内部で構築していなければできない。
必然的に真実に近寄れるようになる。そんなふうに感じている。

 菅が総理になってからの変節を大手メディアは伝えていない。だから、世論調査の支持率は高く、いわれもない「政治と金」の問題でピンポイント非難されている小沢の支持率が低いのは当たり前の話となり、ネット上では大手メディアの世論調査は、まったく信頼されていない。
そうした数字に信頼が置けないことは、次のような事実にもよる。

 菅は総理の座に就くと小沢に対し、枝野とともに「しばらくおとなしくしてほしい」と小沢を排除した。そして参院選に大敗した。大敗し憔悴した菅は小沢を頼り会おうとし、何度も電話をかけたと言われているが、小沢事務所ではそのような「会ってほしい」という電話はなかったと言われている。
電話の事実はいずれにしても、脱小沢路線は、選挙後も続いた。「挙党態勢」を一方的に菅と仙谷、枝野ラインが崩したのである。
 小沢が菅の政策を非難し始めると、菅と仙谷は「代表選に出て争うべきだ。それが民主主義だ」と言った。
小沢は代表選に出馬することを表明した。鳩山がそれを全面的に支持した。
するとどうだろう、菅は鳩山に縋り、「挙党態勢の維持」を申し出た。初めの鳩山の仲介で鳩山と小沢からいい返事がもらえなかった菅は、鳩山がロシアに立つ直前2度も電話をして再度仲介を依頼した。
 鳩山も自ら中心となり作った民主党の分裂を避けるために、伝書鳩となり、菅と小沢の間を飛び回り、挙党態勢の維持に力を尽くした。
ここに三人三様の『挙党態勢』が現出した。

 菅は小沢に重要なポストを与えて、挙党態勢を組み、自らの出馬を一本化しようとした。しかし、菅を支える、仙谷と前原、野田が、特に仙谷と前原は、「小沢に重要なポストを与えるなら支持しない」と宣告した。仙谷は「自分の首を差し出しても小沢にポストを与えることはできない」とも言った。菅は憔悴する。焦る。一本化が遠のく。

 鳩山の挙党態勢はいわゆる『トロイカ体制』が念頭にある。トロイカ体制で政権交代を可能にしたからだ。

 一方小沢は、すでに立候補声明を発し、代表選への準備をしている。問題はポストではない、選挙後の挙党態勢である。勝っても負けても、二大政党制と政権交代を崩すわけにはいかないという大局的な観点に立っていた。ここで意志の通じ合いが明確になったのは、小沢と鳩山である。
 もちろん、小沢周辺から菅に対して幹事長なり、代表代行、副総理などのポスト要求はあったはずだ。選挙の混乱を鎮めるために、そうした活動は当然生まれるし、小沢周辺でも代表選の争いを良しとしない人もいる。こうした要求に対して菅が答えたのは「最高顧問」という名誉職だと言われている。当然呑めるものではないし、その程度が菅を支える人たちの挙党態勢だった。

 三者三様の『挙党態勢』は、ぎりぎりまでまとまらず、ようやく菅は小沢と会談に辿り着いたものの、一本化は決裂し、鳩山が提唱した『トロイカ体制』の順守は、選挙前ではなく、勝っても負けても選挙後に約束するということで、民主党の分裂を防ぐこととなった。

 こうした菅の変節は、総理の座に固執した結果ともいえよう。僕にはそう見えたし、ツイッター上のアンケート結果はそれを表している。
 小沢が“変わらず生き残るためには、自ら変わらなければいけない”という想いで理念を大切にして誤解されながらも、所属を変節し20年間歩んできたのに対し、菅の変節は、総理になってわずか3ヶ月の間に生まれた、理念などどこへやら、という利己的な変節だったと思う。
 
 本来なら、参院選総括の両院総会の場で、敗北の責任として内閣の要の官房長(仙谷)、党幹事長(枝野)、選対委員長(安住)、会計責任者(小宮山洋子)を引責辞任させ、ここで挙党態勢を作るべきだった。
そうすれば、小沢や鳩山の協力も得られた可能性が高く、代表選を一本化で通過できたかもしれないし、その後の内閣改造でさらに挙党態勢を構築すれば、乗り切れたはずである。
菅は、「参院選が自らの信任の是非の場になる」とまで言い切ったのだから。

 さらに、菅の評判を落としたのは、新人議員の囲い込みともとられる面接だった。
結果的に菅支持に回るとみられる新人議員は、120数名中、23人と今のところ算出されている。
いまのところ大失敗と言える。

 つまり、菅はリーダーとしての能力に欠ける。視野が狭く近視眼的であり、難しい状況下で政権を運営し、日本の舵取りになりえない。これが僕の意見でもあり、ツイッター上に集約されている意見である。
 『短期間のうちに総理がコロコロ変わるのは、政治の空白を作ったり、政策の継続が損なわれるから、避けるべきだ』というまっとうな意見があるが、『短期間のうちにコロコロ変節する無能で信用が置けない総理は即刻退場すべきだ』という意見のほうが説得力を持つ。
 だから、小沢が立ったことに僕は歓迎しているし、修正されたマニフェストを09マニフェストに戻し、実現してほしいと思っている。
「生活第一」「対米対等」「官僚改革」「国連主義」真の民主主義独立国として、そして小沢の理念どおり「普通の国」を創造してほしいと願っている。

 いずれにせよ、目を見開き遠くを見まわすと、総理大臣として既得権力である官僚やマスメディアが歓迎するのは菅であり、敬遠するのは小沢である。というふうに感じるのは僕だけではないだろう。メディアの報道を見ても明らかである。

明日からは政策論争が始まる。メディアの論調に誤魔化されないように真実を見極めてください。
そして14日。どちらが勝っても挙党態勢であることを望みます。


武井繁明



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8 コメント

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草の根の志 (ムーミン)
2010-09-05 19:58:20
 我が家には菅さんの「草の根の志」という色紙があるのですが、今の菅さんには「草の根」は感じられませんね。
 市民運動家という清廉さは同時に、非常にもろいもの、ぽっきりと折れやすいものなのだと感じています。
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奢り (rsmoon)
2010-09-05 20:00:22
ムーミンさん♪>

菅さんは総理になるまで『草の根の志』で歩んできたと思います。
踏まれても踏まれてもじっと耐え膝を立て歩いてきた。

しかし、総理になった菅さんは、耐えて自ら抑圧してきたものを
一気に出してしまった。
周りが見えなくなってしまったと同時に自分も見えなくなってしまった。
消費税問題は好い例ですね。財政再建にはたしかに消費税は有効だし
いずれ上げなくてはならない。実行に移すまで3年はかかる。
だから、今から準備しても鳩山さんが言った4年間は上げないことに矛盾しない。
自民党と同じことを言っていれば、国民も納得するだろう。非難されないはずだ。

これを党ではかることなく、選挙戦の第一声で言ってしまった……

総理になったことでの奢りですね。この時点でこれまで見えてきたものまで見えなくなってしまった。
それに気付いた時は、側近からも呆れられていた。
しかし、政権を手放すわけにはいかない。菅さんはこの時から憔悴し、虚ろになります。
目は死に、言葉もあやふや。何を言っているか分からない。
そこで仙谷の登場です。
「仙谷さんにまかせてありますから……」と虚ろに何度言ったでしょう。
完全に自分を見失いました。そして悪しき変節。

結局、総理の器ではなかった。特に市民運動と野党しか経験していない菅さんの外交能力は、
多くの疑問を与えました。理念も切り拓く力も感じられません。

菅さんにふさわしいポストは総理ではなかった。そんなふうに思います。
もっと菅さんが生き生きできるポジションがあるように思います。
総理の器ではないけれど、有能な政治家であることは違いありませんから。
 
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菅ではだめ (リョウ)
2010-09-05 20:02:21
菅では駄目ですね、このままでは民主党の与党政権はなくなる、

小沢の危ぐはそこに走ったのだと思います、

こうなったら小沢の豪腕ぶりを見せて欲しい、日本の政治家で初めて

アメリカにのNOと言える政治家でしょう、その辣腕ぶりは凄く

党内で煽りを食った政治家が決定的な不振を抱き反対勢力にまわっていると思います。

小沢が首相になったら、野党は金問題で攻めてくると思いますが

強力な政策で跳ね飛ばして欲しい、ず~と陰で云われていた有能な政治家であることを

本当かどうか見せつけて欲しい、小沢にとっても最後のチャンスだと思います

死ぬ気で日本を良く変えてほしいですね
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困難なときこそ小沢 (rsmoon)
2010-09-05 20:04:21
リョウさん♪>

仰るとおり菅政権が3年も続いたら、政権明け渡しですよ。
本人はダブル選挙で臨むと言っていますが、衆参大敗は間違いのないところです。
鳩山政権の各大臣たちの化けの皮も、菅政権になり剥がれてきました。それぞれの職務に忠実だったかもしれませんが、官僚に取りこまれたことは間違いなさそうです。でなければ菅を推さないですよ。
鳩山さんにとって最大の裏切り者は、岡田と北澤、それに前原でしょう。沖縄に関わる大臣で、簡単にアメリカの息のかかった官僚に取りこまれ、鳩山さんの意を無視して辺野古案に持って行った。
鳩山さんはさぞ無念だったでしょう。こんないきさつから小沢支持を打ち出したのかもしれません。

鳩山さん以上に判っていたのは、仰るように小沢さんですね。小沢さんの強みは改革しようとする各省庁の官僚の中枢に小沢シンパがいることです。大臣と官僚がどんな状況かどんどん情報が入ってくる。

もし小沢さんが政権をとったら、内閣の顔ぶれはかなり変わりますね。
おそらく裏切り者は干されるでしょう。

小沢さんが立ったのは、まさに危機感からだと思います。
勝てる参院選に大敗した、お坊っちゃまお嬢ちゃま執行部への不信。
とにかく選挙に関して菅執行部は、甘すぎます。きれいごとすぎます。
候補者に平等に同額の選挙資金を配るなんて、どうかしています。
レンホウなんか何もしないでも当選できる、2人区の二人はそれこそ死にもの狂いですよ。そんなことも解らず、多くの同志を犬死させてしまい、中には路頭に迷う人も出たとか……

この責任を取らずに執行部そのままに代表選に出ること自体許せません。
菅さんを支持する80%近い有権者はこのことに鈍感過ぎます、
いつかリョウさんが、仰ったようにその国の政治家のレベルはその国の国民のレベルに等しいんですね。

小沢さんですが、25年以上野党であれ、与党であれ政治の中枢にいつもいた人間です。二大政党制と政権交代は小沢さん抜きにあり得なかったはずです。中心人物です。
ただ、小沢さんは表に出るのがあまり好きではない。しかし、この状況で立ったからには、そうしたものを払拭したはずです。
今日の共同記者会見(立候補声明)での言動を見ると、明らかに吹っ切れています。相変わらず話下手ですけど、話に矛盾がありません。
菅さんは一見聞こえはいいけれど、内容は矛盾だらけ。これまでの言動を取り繕うかのような小狡さが見え見えでした。

小沢さんが総理になっても劇的な変化はないと思いますが、着々と布石していくと思います。今日の会見でもその意志をはっきり述べていました。
それにしても田中角栄譲りというか、細かい数字をしっかり把握していること、各省庁の実情に明るいことには驚きました。
菅さんはその席で小沢さんの人格を責めていましたが、小沢さんはそうしたところもなく、淡々と時に力強く想いを語っていました。

素直な気持ちでその様子を見れば、どちらが優れた政治家か解ると思います。国民がそこに気付いてくれたらな……と思いました。

いつも励みになるコメントありがとうございます
返信する
2週間が熱い (this boy)
2010-09-05 20:05:30
時差ボケでとにかく昼間眠いです!(苦笑)

hermann-mccartneyさんの思われることは、この日本の国民
多くの漠然とした思いと共通するところなんだろうなあと
思います。
それだけにマスメディアの影響力は凄まじいと思います。

マスメディアは最近小沢系議員を殆どTVとかニュースに出さなく
なりました。
私も新聞辞めてインターネットを情報源にしてから色々な方の
意見を見て、また本屋さんで小沢支持不支持の評論家の本を立ち
読みして、随分と世の中の見方が変わって来ました。

日本国民は官僚によってお上意識を植え込まれ、お上に逆らうの
は罪深いことであると叩き込まれて来ました。
マスコミ、検察は正義を実現する公平な組織と信じ込まされて来
ました。

いまこのインターネットが普及する中でそうではない事実が次々
と暴露されて来ています。

検察官僚は、自分達の利益、自己保全のために政治的な冤罪者を
作り、闇に葬り去ります。
でもインターネットのお陰でその理不尽な行為が明らかにされつつ
あります。

マスコミと官僚はこの権力構造にメスを入れようとした小沢一郎を
あらゆる手段を使って抹殺しようとしています。
保守勢力とつるんだ読売、サンケイグループはその筆頭と言えま
しょう。

政治資金規制法の記載ミスで起訴も出来ないのに延々と1年以上も
疑惑として引っ張るマスコミにはうんざりです。
日本のマスコミは異常としか思えません。

私は小沢一郎がこの官僚機構とマスメディアのあり方にメスを入れ
てくれることを期待しています。
その役割を原口さんに託して欲しいとも思います。
彼にも多少期待しています。

基本的に官僚、マスメディアの敵は国民の味方であると我々は自覚
すべきだと思います。

小泉純一郎はマスメディアに金をばら撒いてイメージ戦略に成功し
ました。
検察官僚とも闇取引をしました。
そんなダーティな情報は中々表に出ないものです。

兎に角、権力は腐敗し増殖するものです。
正しい権力を構築するには古いシステムを常に破壊していく豪腕が
必要です。
菅さんのような清廉潔白だけど腕力人力のない政治家にそれを望む
のは無理です。

私も菅さんに多少期待しましたが・・・・彼は総理大臣の器では
ないです。
世界の決して清廉潔白とは思えない実力者を見てみれば菅さんの
力量不足は明らかです。
とにかくこの3ヶ月ヘラヘラしていて眼力がないです。
そもそも大きな事を起こす、変革を成し遂げようとする人間は全て
に対して貪欲であり、その精神は強靭でなければならない。

総理大臣がコロコロ代わろうと能力の無い人は交代する方が長い目
で見た場合、よい結果をもたらすでしょう。

この魑魅魍魎としたどろどろの権力構造に立ち向かえるのが小沢一郎
しかいないのであるなら、巷のマスコミ誘導のいかがわしい世論など
無視して、日本の権力構造の見直しを断固推進して欲しい。

そして09年選挙で掲げた国民第一のマニュフェストを実行して欲しい
と思います。

更に言うなら、米国の傘から脱却して国連中心主義を目指す。
米国には戦後65年もう十分貢ぎました。
もういいでしょう。

これからは中国ともっと対等な立場で不可侵条約或いは
経済同盟を結ぶべきと考えます。
我々が仲良くしなければならないのは隣国である中国、ロシア、
韓国、そして北朝鮮です。

そういう意味でも小沢一郎には頑張って欲しい。
政治資金規制法の記載ミスなんてバカバカしすぎる。
こんな些細なことで日本の将来を危うくすることのないよう
国民もしっかり政治に目を向けるべきです。

この2週間が熱いですね!
返信する
歴史的選挙 (rsmoon)
2010-09-05 20:07:07
this boyさん♪>

お帰りなさいませ♪
イギリス、ベルギーは涼しかったですか?
本場のベルギービールはいかがでした?

沖縄は暑く、オリオンビールが美味しかったです。
地酒というものは、その土地で飲むのがいちばん美味しいのだとあらためて感じました。

それはそれとして、幼い頃21世紀の未来は明るく希望に輝いているはずだったのに、21世紀初頭にして末法の世、世紀末の如く混沌とした希望を感じられない世の中です。困ったものです。

希望を貶めている存在は国内にあっては、何といっても官僚とマスメディア。海外にあってはアメリカですね。

今回の代表選は、もしかして歴史的な選挙と言えるかもしれません。
1年前の年衆院選と同等か、もしかしてそれを超えるような歴史的に意味深い選挙になる可能性もある。

それは単なる、与党代表選=首相選挙、菅VS小沢という構図にとどまらず、
官僚主導VS政治主導、対米追従VS対米対等、新自由主義VS社会民主主義
そしてマスメディアVS小沢という構図が描かれるからです。

菅の路線の実体は二見信明さんじゃないけれど、小泉構造改革路線と同じで、その先にあるのは新自由主義です。隠れ新自由主義者・菅。
このことはたぶん自分でも気付いていないんじゃないかと思います。
前原、仙谷、岡田、枝野といった面々は、もともと新自由主義者ですからね。菅さんは必ずしもそうではなかったけれど、最近は”変節”の菅としてすっかり有名になりましたから、それに理念がないんですね。だから簡単に影響を受け取りこまれてしまう。
今回の伝書鳩騒動も菅さんの自信のなさから生まれたもので、仙谷、前原の意向が最後は通ったようで、取引ならずで伝書鳩・鳩山は、怒りの境地でしょう。菅に依頼されたのに、最終的な答えが違うって。

対立軸が明確な菅さんと小沢さんが、闘うわけですから、将来を占う意味で重要な選挙だし、菅政権が続けば今でさえ完成されていない政権交代は、崩壊するでしょう。通らない法案にいらいらしプライドだけは高いから、それに取り巻きの力でどんどん自民党化してゆく……
そんなふうに推察しています。
そうならないためにも、ここは小沢さんの出番ですね。
小沢さんが首相になった場合、政界再編もありうるかもしれません。秋の国会次第では、好ましいことではないですが、自民党の一部や公明党辺りが、すり寄ってくる可能性もあります。

僕は菅さんが首相になった時、こういう状況になるほどダメな政治家ではないと思っていたので、小沢さんの出番は、秋の紛糾国会だな、と思っていました。その場合、自民党の一部、公明党を抱き込んで乗りきる。そんな推察だったのですが、小沢さんが首相になれば、逆のパターンが予想されます。公明党、自民党の一部がすり寄ってくる。
そして、その時菅、前原、野田、岡田らは出ていくかもしれない……

小沢さんの特徴は、ダイナミズムですから、過去の実績を見てもこのくらいのことはたまげませんよ。それに僕は、二大政党制は、現状の民主党、自民党という構図のまま進むとは思っていません。
まだまだ、割れたりくっついたりしながら、混沌の中で現状の二つの対立する軸に心ならずもいる人たちが、本来いるべき軸を求めて移動するのではないかと思うのです。混沌の中からでしか、成熟した二大政党は生まれない。
まだまだ、民主党は未成熟だし、自民党も野党になり下がってから、自民党らしさを消しているというか、隠している。
だから割れることは十分ある。割れていったん収まるとしたら、小沢さんが政界の中心にいる時です。
小沢さんなら混沌を鎮めまとめることができるからです。その力は廻りが認めている。これまでその力を見せつけていますからそういう時は、小沢さんを利用するわけです。ナベツネがそうであったように。

そこで解散総選挙ですね。そうなれば3年の任期など待っているわけにはいかない。
そこで小沢さんのnew民主党は大勝する。その時は参院も割れていて過半数になっているか、連立で過半数を占めている。
衆参過半数をとり小沢さんが描いていた真の政権交代となり、アメリカに物を申し、官僚改革ももっと堂々とできるわけです。

そういう意味で歴史的な選挙になるかもしれないです。


返信する
一度は見たい小沢首相 (this boy)
2010-09-05 20:09:34
鳩山政権の8ヶ月、菅政権の3ヶ月見て小沢一郎が
2年前ぐらいだったかな・・・・いみじくも言った
民主党には政権担当能力がないという意味が判った
ように思います。

まだまだ日本政界の混乱は続きますね。
小沢さんがどんな政治をするのかやはり一度じっくり
見たいものです。

特に官僚にどう対峙するのか・・・・・
硬軟織り交ぜて行くんでしょうね。

閣僚も気になります。
女房である官房長官が山岡さんですか・・・・・
切り込み隊長であるが失言も恐いですね。

菅さんの処遇はどうなるんでしょうか
小沢さん笑顔で握手してますが、心は煮えくり返って
居ることでしょう。
鳩山さんもコケにされた感じで亀裂が生じたでしょうね。

今後の2週間は目が離せません。
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夢を感じさせてくれる政治家 (rsmoon)
2010-09-05 20:10:48
this boyさん♪>

コメントありがとうございます。
前回は、あえてthis boyさんのコメントの流れを逸脱した返事を書きました。
すでに僕の意見を十分知り尽くしているthis bouさんですから、話を広く展開させようという思いからです。

「民主党には政権担当能力がない」と言ったのは、ナベツネが画策した福田自民党との合併話が持ち上がり、大反対され涙を浮かべて謝罪の記者会見をした直後のことですね。たぶんオフレコで言ったことが洩れたのだと思います。それとも小沢流のリークだったのか……

メディアがまともなら、これほど混沌とした状況はないと思うし、長く続かないと思いますが、異常なメディアまだまだこの国を混沌とした状況の中に陥れたままにしたいようです。
これも自民党政権が長く続き過ぎたため、政策論議の取材、論調が培われることなく、自民党内の政局しかニュースにならなかったことも一つの要因だと思います。
マスメディアは、日本が近代化する中で育ってきたわけですが、戦前の統制された中で正常に育つことなく、戦後民主化を迎えたものの自民党独裁時代が生まれ、続き育まれなかった。だから、事あるごとに大本営発表の如く、どこを見ても同じになっているのでしょう。ロッキード事件の頃と何ら変わりありませんね。

まともに機能していたのは、50年代、60年代の半ばくらいだったでしょうか。組合運動と安保闘争が弾圧されるとどこの新聞社も大人しくなってしまいました。下山事件や、松川事件の時など、三大紙がそれぞれ別々の犯人を推定したり、背景にもそれぞれの主張が異なり、新聞が生きていた頃もありました。帝銀事件もそうでした。

どこかで書いたかもしれませんが、小沢さんが首相になっても劇的には変わらないと思います。官僚改革は時間がかかるし、変えていってもまともに報道しないでしょう。というか変わってもまともに伝わってこないですね。
今日の討論会でも政調について小沢さんが述べていましたが、政調廃止は、官僚制度を改革するひとつの在り方として画期的なものだったのですね。小沢さんの説明でよく理解できました。メディアは批判的で菅は政調を復活させましたが。こんなもんです。困ったものです。

小沢さんが勝てるかどうか微妙ですね。
ツイッターでは盛り上がり、菅さんではダメなことはツイッターだけではなく多くの人が指摘しているところですが、この人が!というような代議士が菅さんを支持したりして、鳩山さんの所も一枚岩ではなさそうだし、新人の多くは地盤の弱さから地元支持者の顔色を伺い、態度保留が多そうですし、本当は支持者は自分の意見を訴えながら、獲得していくものなんですけど、小沢さんはそう教え実践させ当選したわけなんだけど、ダメなんですね……ホント情けないです。
代議士票が五分五分ならやばいですね。党員・サポーターは、メディアにの論調に流されやすいですから。
だから小沢さんは、立候補後まず連合に挨拶に行きました。連合にはたくさんの党員とサポーターがいますから。
菅さんはメディアに頼り、小沢さんは足を使います。よく言われますが、こうした姿が古い体質の政治家なんでしょうか?
僕は違うと思いますけどね。選挙に関しては政治家の鑑ですよね。ここに古いも新しいもありません。
数とお金の問題にしても、半分はやっかみです。企業献金の全面禁止を言いだしたのも小沢さんですし、小沢さんの所に人が集まるのは、指導力があるからです。政治家としての近道は、松下政経塾か小沢塾で、松下政経塾が新しくて、小沢塾は古いのか?
そんな疑問があります。

小沢さんが政権を獲ったら……
地味でも実力のある者で組閣するでしょうね。そして後継者作りは忘れません。自分が47歳で自民党の幹事長になったように、田中、金丸が小沢さんを育てたように小沢さんは異例の抜擢をする可能性が高いですね。
たとえば、原口官房長官とか。中塚 一宏幹事長とか。
小沢をもっとも継承しているのは中塚さんです。地味ですが期待も大きい。中村哲司さんもポストについてもらいたいなと思います。その他には松井孝治さんとか、川内さんとか。
外務大臣は鳩山さんで決まりでしょう。自身も密かに希望しているみたいだし。ロシア大使にして北方領土問題に専念させろ。という意見もあります(笑)おじいさんの鳩山一郎が切り拓いた北方領土返還への道筋(日ソ共同宣言)ですから、意欲があるかもしれませんよ(笑)

でも、小沢政権には夢を感じます。いろんな選択肢がある。田中真紀子、鈴木宗男、女性議員も豊富です。これは田中派にも言えましたね。あの時はあの時の夢があった。
一方菅さんは、若くてもすでに実体が見えてしまった賞味期限が切れた連中ばかりで夢がない。

夢を感じさせてくれる政治家……これも選択肢の大きなひとつですね。
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