スタジアム周辺を警戒する公安車両(31日、中国・山東省済南で)=青山謙太郎撮影
【済南(中国)=稲村雄輝、兒島圭一】サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の五輪出場をかけたアジア最終予選が1日開幕する中国・済南市で、在留邦人や日中当局が反日感情への警戒を強めている。
「多くの在留邦人やサポーターが詰めかけると反日感情を刺激するかもしれない」。済南日本人会事務局長の川内康弘さん(54)はこう話し、応援団を組織しての観戦ツアーを断念したことを明らかにした。
同会によると、昨年9月の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件後、市内の日本食レストランなどが投石され、ガラスが割れるなどした。多くの店は今も看板から「日本」の文字を消しているという。川内さんは「ここで暮らす私たちにとって日中関係の悪化は生活や仕事にかかわる死活問題。何事もないことを祈るしかない」と話す。
(2011年9月1日01時26分
読売新聞)
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