かむなぎ 不死に神代の花の咲く 価格:¥ 630(税込) 発売日:2006-10-12 |
少女の背負った過酷な運命を知り、少年は彼女を護ることを誓う。
霊威を祓う少年と、霊異と親しむ少女が織りなす、現代異能ファンタジー。
かむなぎ 弐 -憂しときは射千玉の夜 GA文庫 価格:¥ 630(税込) 発売日:2007-03-14 |
草薙家当主の卓琉を手助けするために、千尋とともに瀬戸内へと向かった真幸は、そこで見たこともない強力な怪異と対峙する。
てなわけで「かむなぎ」のシリーズ二冊です。
最初は普通の妖ものかと手にとってみたのですが、どちらかといえば神道よりでして、
三種の神器と呼ばれ異能を伝える三つの家系のひとつ、日本守護職『草薙家』の世子である主人公「草薙真幸」の成長と活躍といった内容です。
主人公が怪異を祓い、「草薙の剣」を具現化できるってとこで私なんかはちょっとグッときてしまいました。
いや~、だって「草薙の剣」ですよ?もうその名にはすんごく弱いんです私(笑
この主人公シリーズ二作目にしてガラっと性格が変わりまして、一作目では生意気な少年だったのが、二作目では妹思いの(本当の妹ではないですが)過保護な兄馬鹿へと変わっています。
でも 正義感が強く真っ直ぐな性格の少年で、かなり好感のもてる主人公です。
主人公としては、一作目で神器となるべきもののスタートラインに立ち、二作目で自分と現草薙家当主である父との力の差を認識したというところでしょうか。
ちょっと気になったのが、一作目を読んで二作目を続けて読むと、主人公の台詞というか言い回しが「あれっ?この主人公こんな感じだっけ?」という様に、違和感を感じました。
たぶん、主人公の台詞の頭にある「や、~・・・・・・」というのを二作目から使い始め、多用しているせいだと思うんですが。
特に問題があるわけではないのですが、ちょっと気になったので。
主人公の性格がやわらかくなったと考えれば、それはそれでいいのですけどね。
登場人物も、シリーズのヒロインである三種の神器のひとつ八坂家(八尺瓊の勾玉)の少女であるとか、八多家(八咫の鏡)の2人巫女、式神や九十九神など個性豊かな人物がそろっています。
草薙家の当主であるおやじさん最強かと思いきや、その妻である主人公のお母さんが最強だったりして。
日本神話や神道系が核なんでしょうが、その他にも色々な要素が入っていて面白かったです。
これからどういう展開になるかちょっと期待ですね。