■ UEFA チャンピオンズリーグ06-07 準決勝2nd leg |
リバプール (1-0) チェルシー ・前半22分 アッガー(リバプール) <延長> リバプール(0-0)チェルシー <P K> リバプール(4-1)チェルシー リバプール決勝進出 |
■ 1チャンス、1ゴールの重み |
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リバプールが前半22分に先制するものの90分間では試合が決まらず、120分の死闘の末PK戦により決勝進出チーム決まりました。決勝の舞台アテネへの切符を最初に手にしたのは、リバプールとなりました。
PK戦は多少“ミズモノ”的な部分もあるので、チェルシーは不運だったかもしれません。この試合2-1くらいになると思っていたのですが、意外と動かなかった試合でしたね。
1st legで勝利したチェルシーとしては、勝つか引き分けに持ち込めば良かった試合でした。一方のリバプールとしては、とにかく勝利が最低条件でした。
前半22分。チェルシー陣内右サイドからのリバプールのセットプレー。キッカーのジェラードはゴール前へのクロスではなく、ゴール前の混戦の少し外に位置したフリーのアッガーへ鋭いパスを送りました。それアッガーが超テクニカルなシュートが運良くゴールしました。
この瞬間から、1st legの結果は関係なくなり、両チーム共に「勝つ為にはゴールを決めるだけ!」という分かり易い図式になりました。
ところがなかなか次のゴールが生まれませんでした。その後、試合は主導権争いが続きました。結果、120分間で決まったゴールは1つ。ファウルは両チーム合わせて53。枠内シュート数は両チーム合わせて10。
■ 不運、チェルシー |
◆ 孤軍奮闘するドログバ
この試合、1つだけ気になっていたのが、チェルシーの攻撃に厚みがなかったということです。ドログバに楔のボールを入れてから・・・次のフォローに来る選手が遅かったりいなかった。前線での選手の距離感が悪かった。特に両ウィングが・・・
例えばロッベンのように一人で局面を打開出来れば違うでしょうけど。カルー、J・コールが守備に忙殺されている印象がありましたね。延長前半8分にロッベンが投入されましたが、リバプールも疲れがあるとは言え、ボールさばきであったり突破力は非凡なものがあると改めて感じました。
逆にリバプールは2トップの関係性がはっきりしているうえに、ジェラードを央で使って来たことにより中央の攻撃に厚みが出ました。前回の1st legでは左サイドのゼンデンを主に起点として失敗した感がありました。(特に前半。)ところが、今日の試合ではこの問題点を改善する為にジェラードを央で起用。守備のバランスを考えてシャビ・アロンソはベンチでマスケラーノとジェラードという中盤。そして、左サイドはゼンデン、右サイドにはペナントを入れてきました。
◆ 皮肉な結果・・・
今シーズン、チェルシーはシェフチェンコ、バラックという一般的言われる大型補強をしました。(モウリーニョの希望だったか?は別として)そして、国内のリーグ戦の前半はこの2人をチームに組み込むことに試行錯誤し時間を費やしました。ところが、次の問題が発生しました。GKの相次ぐ負傷、そしてカルバーニョ、テリーCBの戦線離脱。こう考えると、こういう状況でよくここまで勝ち抜いたと思うのです。
そのチェルシーは、「ドログバ、シェフチェンコ」の2トップの形をデフォルトとして併用する形で3トップを採用していました。ベスト8のバレンシアとの試合ではこの“2トップ→3トップ”への変化により試合の流れを変えました。
ところが、この試合シェフチェンコ、バラック、カルバーニョが離脱してしまいました。皮肉なことに、当初の懸念事項であった新加入の2人が同時にいないことで攻撃面での脅威がなくなりました。特に中盤でのバラックの不在は大きかったと感じました。もし、バラックがいて中盤を4人で構成出来れば、[4-4-2]で試合をスタートしたと想像します。
もし、バラックがいたらランパードがもっと攻撃に参加出来たと感じましたし、また、逆もしかり・・・復活したJ・コールもベストパフォーマンスとは言えませんでしたし。全体的なチェルシーの感想としては、“1点を取る”という最低限の目標がクリア出来なかった・・・ただ、リバプールの攻撃を凌いだ守備に関しては良くやったと思います。しかしながら、試合の随所随所でゴールを感じさせたプレーがあったのはリバプールでした。
■ リバプールが決勝の舞台へ |
◆ 1つのチャンス
決勝の舞台へと進んだリバプールですが、自分達のサッカーをしたという感じでしょうか。大雑把に言えば、ツインタワーにボールを預けてなんぼ!みたいな所があると思うのです。余談ですが、随分前から思っているのは、カイトって足元も上手いよな・・・ってことです。オランダ代表では時々ウィング的なポジションに配置されることもあったと記憶しています。オフサイドになった延長のシュートシーン・・・あそこで決めていればヒーローだったでしょうね。同じくチェルシーのドログバも前半だったかな?リバプールのGKレイナの正面に強烈なシュート行ったシーンがありました。もし、あれが入っていれば、1-1でゲームオーバーだったかもしれません。
こういうレベルの高い試合ですと1プレーで試合が決まります。それは必ずしも事前の戦術通りに事が進んだ結果でもなく、個々の能力、チームの力の差だけではないと思います。やはり多少の「運」ってのがそこにはあるような気がします。
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■□ 試合データ □■
リバプール | チェルシー | |
5 | ゴール(PK含む) | 1 |
2 | 警告 | 1 |
0 | 退場 | 0 |
6 | シュート(枠内) | 4 |
7 | シュート(枠外) | 6 |
32 | ファウル | 21 |
5 | コーナー | 6 |
3 | オフサイド | 5 |
38' 6'' | ボール支配率(分) | 32' 16'' |
54% | ボール支配率 (%) | 46% |
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/da/b8f510deeba537ef26c555e002395925.gif)
明日は、準決勝のもう一試合、「ACミランvsマンチェスターU」をお届けします。
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欧州サッカー | 準備中 |
データとか知りませんが、印象として不敗です。
<実は”05UEFAスーパーカップでCSKAは延長に持ち込まれてやられました。
PKは試合前に?<お気持ちお察し申し上げます
PK以外に決着方法ないのでしょうか。
やるなら点が入るまでやれい!
でも私は両校優勝とか好きでしたので、(ハイ時間切れ。CSKAとリヴァポー仲良く引き分け!とか思っていたのですが)甘い?
W杯でも思ったのですが、PKも立派な勝負。
運で片付けたくなりますが、良い準備と精神力がものを言いますので。
カイトが少しカルピンに見えました。
頑張ってもらわなければいけなかったJ・コールもイマイチでしたし、
カルーはスピードにのって“なんぼ”って感じですしね。
中盤はリヴァプールの方が完全に勝っていたので、
チェルシーにはホントに運が必要だったかもしれません(>_<)
こんばんは。PKも立派な勝負だと思います。
その昔イタリア代表なんかはPKに弱いイメージがありました。練習してるんでしょうけどね。
もう少し、延長戦後の試合を考慮するのであれば、延長戦後は、選手の入れ替え人数を増やす(改めて3人)とかしないと、いつも思うのですが、はっきり言ってグダグダになる試合って多いですよね!?サッカーのルールってシンプルだからこそ、変にいじれない出来ない所もあるし、その反面、いじりやすいと思います。
ただ、さすがにFAカップの2試合(H&A)同点再試合は、キツイだろ!って思いますけど(苦笑)
こんばんは。お気持ち察します。
そうですね、今となっては1st legでは追加点とれた試合展開でしたからね。あとは、FAカップとリーグ戦ですか・・・06-07シーズン無冠だったら、モウリーニョも危うい?!
こんばんは、残念でしたね。
J・コールは復帰して間もなかったのでパフォーマンスは思わしくなかったと思います。カルーも試合から消えていた感もありました。とにかく、今シーズンのチェルシーは負傷者などで予想外の苦戦を強いられていますね。
気持ちを切り替えてリーグ戦、FAカップですよ!!
...と、言えるチェルシーが羨ましいと思う今日この頃(苦笑)
がいるミランを一番応援してたんですが、
やりましたァ。
まぁ、一番はアーセナル(イギリス好き)なんですけどね。後は、バルサやマンU他のイギリス製だったり…
基本、CLしかみてない(みてこなかった)ので、ビックネームのチームどうしても中心になっちゃいますね。
本当は、マイナーなチーム応援してる!って、玄人っぽくいいたい気もするんですが(苦笑)
レビュー、分析楽しみにしてます!
そういえば、好きなクラブを応援するって、話あったけど、
例えば、俊輔のいるセルティックと、リーズが決勝で当たったら、どっち応援します?
セルティックvsミランは、ぎりぎりの勝負、手に汗握るような状況にならなかったことも、一回戦だったのもあるけど、
勝負ではなく、サッカーを楽しんでた感じだったんだけど。
ただ、アーセナルと、セルティックがぶつかったら?どうなるか?
非国民かもしれないけど、僕はアーセナルな気がする。
でも、そういう状況になってみないとわからないな。。
アーセナル応援してたのに、俊輔が得点からんで(スーパープレー)で勝っちゃったら、
それはそれで、アーセナルが負けた悔しさ消えて、喜んでる気もするし(超勝手なヤツw)
こんばんは。
セルティックとリーズが決勝で当たったら?!
間違いなくリーズです(爆)
俊輔なんかけちょんけちょんにしてやりたいです。ってこういうことを言える時まで、ブログ頑張ろうと先日思いました(T_T)
昔、90年W杯で当時ナポリに所属していたマラドーナのアルゼンチン代表とイタリア代表の試合がありました。
その時、イタリア人のナポリサポーターは、イタリアが2-1で勝利。でも1失点は許すそれはマラドーナのゴール・・・という内容の話を聞いたことがあります。