| ■ UEFA チャンピオンズリーグ06-07 準決勝 1st leg |
| マンチェスターＵ（３－２）ＡＣミラン ・前半 ５分 Ｃ・ロナウド（マンチェスターＵ） ・前半２２分 カカ（ＡＣミラン） ・前半３７分 カカ（ＡＣミラン） ・後半１４分 ルーニー（マンチェスターＵ） ・後半４６分 ルーニー（マンチェスターＵ） |
| ■ ＡＣミラン、攻撃の不調・・・ |
みなさんお久し振りです。私のＰＣがちょっと不調によりメンテナンスをしておりまして更新出来ない状態でした。あと少しやらなきゃならないのですが...それでは、チャンピオンズリーグ準決勝1st leg「マンチェスターＵ対ＡＣミラン（inオールド・トラフォード）」について。◆ 試合総評
３－２でマンチェスターＵが勝利しましたが、この結果はマンチェスターＵにとっては最高のものだったと思います。また、ＡＣミランにとっては最悪だったかもしれません。なにせ、ロスタイムで逆転のゴールを許してしまったのでね・・・
◆ カカ、２ゴールから考えると・・・
この試合、ＡＣミランは[4-4-1-1]と、これまでの試合と同じ布陣でした。しかし、ＦＷの軸が定まっていない？ように思うのです。この試合のスタメンはジラルディーノでしたが、はっきり言って交代した後半３９分まで、試合から消えていたような印象があります。
カカの２ゴールですが、セットプレーというほどでもないのですが、プレーが止まった後のリスタートからのゴールでした。マンチェスターＵとしては守備網が破られて失点したというわけではないので、さほど危惧することはないような気がします。但し、リオ・ファーディナンドを欠いている状況には変わらずジュゼッペ・メッツァでの2nd legではACミランの経験や底力に少し怖さは感じます。
しかし、マンチェスターＵと比較すると決定的に違うのがＦＷの軸がいないということです。準々決勝のバイエルン・ミュンヘンとの試合で好パフォーマンスだったインザーギが出なかったのが謎ですが・・・あと、前半５分に失点をしてその後２点を奪いリードしたのは、ローマとは違い経験値の違いかな？なんて思いましたけど。
結果だけみるとＡＣミランも２ゴールを奪い、アウェイゴールのアドパンテージがあるよに思えます。しかし、アウェイゴールは、あくまでも２試合での総得点が同じになった時にしか適用されませんので、ＡＣミランはどのみち勝たなければなりません。今のマンチェスターＵ相手に「ウノゼロ」の試合が出来るか・・・？
◆ カカのゴール、ＡＣミラン１、２点目
現在、世界トップレベルの攻撃的ＭＦ、カカ（ＡＣミラン）とＣ・ロナウド（マンチェスターＵ）との対戦も個人的には、楽しみでした。きれいなゴールという結果は出せなかった（一応１ゴール）Ｃ・ロナウドですが、随所で“高速シザース＆ドリブル”を発揮していました。
一方のカカは、２ゴールという結果を見事に出してチームを牽引しました。後半にも得意の「カカ・ドリブル」の形に持っていったのですが、疲労からキレがなくあっけなくエインセ（マンチェスターＵ）に止められていました。
１点目は、画像に解説を入れていますので、２点目について。
たしかロングボールが後方から入って来たのですが、ユナイテッドのＤＦが交錯してしまい、カカに突破されゴールを許しました。こういうシーンを見るとリオの不在は多少なりともあるのかな？と考えるのが人の心ってもんです(苦笑)ＧＫと１対１になってゴールネットを揺さぶるまでの一連のカカの動きに注目して下さい。非常に、美しい曲線を描くようなモーションです。
| ■ 攻守に運動量を発揮したマンチェスター・ユナイテッド |
続いて、勝利したマンチェスターＵについて。個人的に注目をしていた、Ｃ・ロナウドはゴールという結果は出せませんでしたが、キープレーヤーとして素晴らしいプレーを随所で発揮していました。
また、この試合、２ゴールを決めたルーニーを筆頭に中盤の選手も攻守に運動量を発揮していました。そこで簡単にマンチェスターＵの攻守について軽く説明します。
＜攻撃面＞
マンチェスターＵのフォーメーションは[4-3-2-1]的な形で、中央の守備を意識してなのかスコールズが後方から攻撃参加というのが一つの形。また、Ｃ・ロナウド、ギグスはポジションを変えたりとルーニーの後方のエリアを使う。時折、ＳＢやキャリックなどが前線へ。
＜守備面＞ （守備１→守備２と連動）
前半に得点を挙げた後、ＡＣミランは「ポールポゼッションを高めて、自分達のリズムを作ろう、ローマのように無理して前掛かりにならないようにしよう」って時間帯です。試合巧者のミランですので、マンチェスターＵの攻撃をブロックした後は、遅攻と速攻を上手く使い分けて相手の中盤以降の守備を崩そうとしていました。そんなミランに1stディフェンダーがコースを切りつつチーム全体でリトリートして、最終的に網に掛けました。
| ■ これぞ、ストライカールーニーの２ゴールを分析 |
◆ マンチェスターＵの２点目 （左画像）
ＡＣミランの中盤の守備とＤＦ陣は、ＣＫからの先制点以外の場面では非常によく守っていたと思います。ただ、この２点目はマンチェスターＵの中盤の３人の連携とＦＷルーニーの得点感覚によるゴールだったと思います。皮肉な事にミランは、マルディーニが後半の初めから交代（負傷？）していたのでＣＢがネスタとボネーラになってました。
◆ マンチェスターＵの３点目（右画像）
マンチェスターＵのＣＬにかける想いというか、勢いのようなものを感じさせるゴールでした。ある意味、ＡＣミランらしからぬ失点という気もしないでもないですね。こういうロスタイムの時間の使い方は非常に重要で、特にこのレベルになるとワンプレーでゴールを決める選手がいるのでね。ギグスのドリブル、ルーニーのオフザボールの動きからシュートまでの早さが見ものです。こういうＦＷが日本にもいたらなぁ～
これで、来週の2ndlegでは、勝たなければならなくなったACミランです。ホームゲームということもあり、攻撃的な布陣で来るのか？それとも少なくとも今回のアウェイゴールを有効に使う為に慎重に試合運びをするのかがポイントになると思います。「ウノゼロ」の結果を今のミランが自分達の手で作り出せるのかは正直微妙な所だと思います。仮に、ユナイテッドに先制をされたり、リードを守りきれず１－１のような展開になったら、下手したらミランもローマに続いて崩壊するかもしれません。
また、個人的には、カカとＣ・ロナウドの両攻撃的ＭＦにも再度注目しつつ、ギグスや今回はわりと静かだったセードルフもチェックしてみようと思います。
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こんばんは。
そうですね、一瞬「なんでロナウドいないんだ！」って思ってしまいます(苦笑)
しかし、ジラルディーノは物の見事に試合から消えていましたね・・・
来期は、ロナウドの調子もどうなっているかわからないでしょうし、そもそもミランというチームがどうなっているか分からないですね。多分、総入れ替えするであろうチームの一つでないでしょうか？
スコールズの起用法が当たりましたかね。
ピルロのウラを狙っています。フレッチャーのランニングフォローもよい。
左のカバーをわきまえているマルディーニだったら飛び込んだでしょうか？
SBが上がってパスコースを作りつないでいくのがミランなので、次節もこのデポルティボな布陣でいくとよいかもしれません。
正直、スコールズってこんなに良かったっけ？って思いました。
もうベテランの域に達しているので運動量とかどうなのかな？って思っていました(^^ゞ
2nd legは、ホームですし、ミランも経験豊富なので、今回のようにはならないと思います。ただ、FWがね・・・(苦笑)