■ バルセロナの強さの理由 |
◆ 基本的なテクニックのレベル高さ
2010-2011年シーズンのチャンピオンズリーグの決勝で、
マンチェスター・ユナイテッド相手に圧勝したバルセロナを見て、
次元が違い過ぎると思った。
間違いなく現在のサッカー・シーンでバルセロナは最強と言って良い。
クラブW杯でサントス相手に
誰かコントローラーで動かしてるんじゃないか!?
という次元の試合を見せつけたバルサ。
そこでバルサの強さを考えてみたが、
強さの理由は非常にシンプルなものだった(笑)
最大の強さの理由は
サッカーにおける基本的なテクニックのレベル高さである。
サッカーにおける基本的なテクニックとは?!
パス、トラップ、ドリブル、シュートの4つである。
まず、バルサの選手はこれらの基本的なプレーでミスがほとんどない。
だから、ボールを失わない。よってバルサのボールポゼッション率は高い。
さらに、バルサの選手は、オフザボールの動き(攻守時のボールを保持してない時の動き)が徹底している。
バルサの攻撃時、ボールを持っていない選手は常に動きパスコースを作ったり、次のプレーに繋げる為に的確な位置に動いてパスを受ける。
それも常時である。チーム全体で動くから個々の運動量も平均化される。
ちなみに、バルサでボールを持った選手は、
ドリブル以外で、5秒以上ボールを保持しているシーンがほとんどなく、
常にボールが動いている。
つまり、パスを受けた選手は、常に動いているチームメイトへパスを出し動く(ポジションを移動)。
そして、パスを出しまた動く…。これを繰り返す。
ある瞬間、点を取るべく仕掛けに入る。
また、仕掛けると見せて、再びパスを回したりして相手をいなす。
よって、相手チームは、プレスが決まらずボールが奪えないのである。
通常、プレスを仕掛け相手のボール保持者から直接ボールを奪取出来なくともミスを誘発させて奪ったり、パスコースなどプレーの選択肢を狭めてボールポジションを逆転させる(ボールを奪う)のである。
しかし、前述の通り、バルサの選手は技術が高い上に、相手のプレスが来る前にボールをリリース(パスを出す)してしまうからボールを奪われない。
さらに、技術が高いから狭い局面でもミスをしないからボールを失わない。
もう1つ、逆説的なバルサの強さの秘密がある。
◆ 組織的な守備
それは、ボールを失った後のプレスへの早さである。つまり、攻守の切り替えが早い。決してサボらずチーム全体で前からプレスを仕掛けボールを奪い返す。
まとめると…。
1.基本的な技術の高さ(安定度)
2.オフザボールの動きの量と質
3.規律の取れた攻守の切り替えの早さ(チームとして徹底されている)
これにプラス、各選手のイマジネーションやチームとしての決まり事が加わっている。
ちなみに、リーガを常時見ている方ならもう少し詳しいだろうが、CLや今回のクラブW杯のバルサを見てて1つ気づいたチームの決まり事、バルサのパターンがある。
バルサがボールポゼッションを高め仕掛けに入った時、
例えば、相手DFラインの前にメッシがフリーで居る場合。
サイドや後方からメッシにパスが入るとダイレクトでDFラインの裏へパスを出す。そこにパスを出した選手が走り込む。あるいは他の選手が走り込む。(第3の動き)
今回のサントス戦を録画した方は見直すと分かるはずだが、バルサのこのようなパターンが何度かある。
バルサの試合を見ていると、まるでフルコートでフットサルをしているようである。
久しぶりに友人とバカなサッカー談義をしながら、試合を見てたが…。
今のバルサを倒すには、同じチームのクローンをもう1つ作るか、同じレベルのテクニックのある選手を世界中からかき集めチームを作るか、あるいは、バルサの倍の運動量で90分間プレスを仕掛け続けるとかしなければ、今のバルサがベスト状態で試合に望んだ場合、勝てる可能性は限りなくゼロに近いと思う。
その昔、アリーゴ・サッキはマラドーナ対策としてゾーン・プレスを開発したという話がある。今のバルサを封じ込める戦術を開発する監督やチームは現れるだろうか?
はたまた、バルサが衰え行くのを待つしかないのだろうか?
最後まで読んで下さって、ありがとうございます。
よかったらクリックお願いします。
追伸
初めてスマホで書いてみたが、やっぱりPCの方が書きやすいかも(苦笑)
■ リンク - ブログ検索 |
ブログランキング・ブログ検索ポータルサイトのにほんブログ村。 人気ブログランキング、ブログ検索、トラックバックセンター、アンケート掲示板などが大人気(無料) |
記事、大変面白く読ませていただきました。
バルサの強さは普通じゃないですね、最早この世に敵なしといった感じ。仰られている様にパス、ドリブル、シュート、トラップといった個人能力の長けている部分も確かにそうなんですけど…それ以上にチームとしてイメージを共有しているっていうんですかね、その精度の高さに驚きました。まさに誰かがコントローラーをもって操作しているという表現がピッタリかと。攻守関係なく、全員が淀みなく一つの意思の元に動いている…頭の中に同じイメージを描けているチームは他に見当たりません。決勝より、アルサッド戦でサイドバックが挙げたゴール…というかゴールを挙げた瞬間の他の選手のポジショニングにサッカーの理想形をみました。ポジション、関係ないですよね。
まぁ、それが出来るのも選手全員が常軌を逸したレベルの技術を有しているからなんでしょうけど。
こんにちは、はじめまして。
仰る通り、イメージの共有という部分も
すごいですよね。
アーセナルから加入したセスクのプレーを見ててあんなプレースタイルだっけ(笑)って友人と話していました。