■ BARCLYS PREMIER LEAGUE 2007/2008 |
レディング(3-1)リバプール ・前半17分 ハント (レディング)【PK】 ・前半28分 ジェラード(リバプール) ・後半15分 ドイル (レディング) ・後半22分 ハーパー (レディング) |
■ 色んな意味で難しい試合だった |
◆ 意外と痛い負け
今回のレディング戦、試合前から理由もなく嫌な予感していたんですよね。レディングって順位は芳しくないですけど、どっかあなどれないハードなフットボールをしてくるチームという印象がありまして、これまで負けなしリバプールでもそろそろヤバイんじゃないかって・・・結果は、1-3とまけちゃいました。
ウィークデーにアーセナルがチャンピオンズリーグの試合の関係で延期になっていた試合を勝利しました。(リバプールも1試合少ない。ウェスト・ハム戦は、いつやるんだろ?)
ところが、アーセナルが週末にミドルスブラに2-1と敗れてしまいましたが、それにお付き合いする形でリバプールも敗れ、勝ち点差:7。順位と勝ち点は次の通り。
1 アーセナル 37
2 マンチェスターU 36
3 チェルシー 34
4 リヴァプール 30
5 ポーツマス 30
さらに、明日、CL第6戦アウェイでマルセイユ戦があり、これは必勝ですのです。
この試合でも、主力3人を交代させました。3点目を取られた時点で半分以上は、監督の中で試合を捨てた感じがしましたね。
後半16分 トーレス → キューエル
後半26分 ジェラード → バベル
後半37分 キャラガー → ヒーピア
さらに、週末には、マンチェスターUとの対戦。この2試合の結果次第では、ちょっと前から噂になっていたベニテス解任もあるんじゃないか?!と思っています。
この週末の試合ですが、チェルシー対アーセナルもあります。ここは、リバプールとチェルシーが勝利して上位2強を食い止めたい所です。そんなこんなで色んな意味で難しい試合でした。オシム監督ではないのですが、負けた試合だからこそ見えた問題なんかも多く、今後の課題としていくつかポイントがありました。
■ リバプールの3トップ・システムについて |
◆ 3トップの弊害
この試合リバプールは、[クラウチ-トーレス-ボロニン]の3トップで臨みました。正直、この組み合わせはないだろって思っていたのです。3トップをやらるならバベルやキューエルがベンチにいましたので、どちらか一人をクラウチに変えて入れておけば、もっとまともな試合だったかもしれません。
案の定、左のFWの位置に入ったクラウチの後ろのスペースをレディングに攻め込まれました。ボロニンは、きちんと右サイドの守備に回るのですが、逆に、3トップとは名ばかりで、結果クラウチ、トーレスの2トップ状態。ボロニンが右のSHになるという事態。現在、怪我により戦線離脱しているベナユンがいたら右サイドの攻撃も活性化されたと思ったのですが、前半は完全にリバプールの左サイドを中心に試合が進みました。
◆ この試合のリバプールの3トップの形について
3トップと言うと、ウィングを両サイドに配置してというのが知られていますが、今回のリバプールの3トップ。あと、プレミアだとチェルシーも選手構成によっては、似たような感じになるのですが、FW3人が中央に集まった形の3トップというのがあります。(機会があれば、詳しく後日書きます)
リバプールの3トップも基本的に中央に集中する形が多かった。ウィングタイプの置くチームのようにサイドを突破してクロスという形ではなく中央に絞った形がポイントです。これにより、SBや中盤の選手がサイドを突くことが出来ます。リバプールの場合は、両SBは、それなりに攻守のバランスが良いので攻撃参加するのですが、今回の場合、やはりクラウチのプレーが良くなかった。ボロニンは、サイドもそれなりにこなし運動量もわりとあるので、チームのシステム上大きな問題とは考えていません。
そして、基本的にリバプールの前線の起点は、中央のフェルナンド・トーレスです。DFライン・中盤、とにかく後方からくさびのパスをスバッと入れる所は、トーレスと決まっているようです。事実それがデータとして現れていました。(データ後述)
前述のクラウチがサイドでのプレーが全然駄目なので、その煽りを喰らっていたのがリーセとジェラードです。前半は、リバプールの左サイドを攻め込まれ守備に回ることが多かったリーセ。つまり、リバプールの左サイドは、ほぼ守勢になっていたのです。
さらに、その反動で、レディングが中央から右サイドのルートを選択するので、本当の煽りを食らっていたのは、ボロニンでした。ボロニンは、前半1本しかシュートを打っていませんでした。
■ やっぱり謎のローテーション・システム |
◆ CBは、ホッブス20歳
今シーズンのリバプールを見ていると、ローテーションを使わなかった試合は、ないんじゃないでしょうか?唯一、「CLのベジクタシュ戦~フルハム戦」のみだと思います。
この試合、CBのヒーピアに代わってホッブスという20歳のイングランド人が入っていました。レディングの1点目は、キャラガーがファウルをして与えたPKによるものでしたが、このシーンの前にもキャラガーがこのホッブスを凄い心配しているというか、気に掛けている様子が分かりました。PKのシーンは、その弊害によるものじゃないかな?と多少思ったりもしました。選手の疲労、世代交代であったり、選手層を厚くする為にローテーションをするのは一向に問題ないのですが、いかんせんそのやり方に法則が見えない。
ただ、以前もちらっと書きましたが、この試合の3トップもそうですし、相手によって3トップにしたりするのか?選手の構成を変えるのか?こうやってローテーション・システムを敷いているけど、その法則が相手チームに分からないからこそ良いのかもしれません。(きっとそうに違いない・笑)ただ、そう言っても今回の3トップはまずかったかな。
ぼちぼちリーグ戦、半分が終わりますので、気合を入れて19試合分のメンバーを拾ってみます。場合によっては、国内カップ戦、CLのデータも拾います。何か見えてくるかもしれないのでね。
■ ジェラードの同点ゴール |
◆ シンプルだがスピーディーなプレー
PKにより1失点したリバプール。その数分後ジェラードのグッド・ゴールにより同点としました。このプレーに絡んだトーレスのポストプレー。そして、ジェラードのわざとDFライン内のスペースへトラップしてシュートというプレーが良かったです。
とりあえず、スコア上は1-1で前半を折り返し、後半いつものように内容が悪くとも何とか勝つだろうと、ぐ~だらな期待をしていました。試合前の予感が的中してしまいました。
■ 後半26分までの分析-3トップが機能し始めたが、2失点してゲームオーバー |
◆ 3トップの連動性のあるプレー
前半3トップが上手く機能していないのは明らかでしたので、何かしらの改善策(選手交代やシステム変更)があるかと思っていましたが、大きな変化はなかった。唯一攻撃のルートを右のボロニンサイドへ比重を大きくして、そこでの連携が噛み合っていたので「ここは指示があったな」という感じでした。
スローインからのボールをボロニンがポストプレー。その後、反転しドリブルで中央へ切れ込みます。連動するようにクラウチ、トーレスが動き、ワンタッチのダイレクトプレーで右サイドに位置するトーレスへ展開。
このシーンの良かったのが、ダイレクトでパスを繋いだこととパスを出したボロニン、クラウチがゴール前へ再び走りこんだプレーだったからです。また、トーレスは、ゴール前へ走り込む2人に対してわざと滞空時間のある高いボールを放り込みました。高さではクラウチなどの方が勝っているという考えもあったと思います。
◆ 2失点目。レディングの味なセットプレー
ところが、やはりレディングはあなどれない。後半15分にジェラードが冒したファイルからのFKで2-1とリードされました。
実は、このFKのシーン・・・事の発端は、レディングのハーフカウンターをディフェンスが枚数揃っているのにリトリートして、ジェラードが追いかけてファウル・・・という、最近では珍しく守備の連携・組織がおかしかったのです。ただ、最悪同点にすれば良いだろうという思いはありましたが・・・数分後、今度は、マジでカウンターから3失点目(泣ける)
◆ 3失点目。レディングのカウンターに沈没
ここも2人プレスに行っているにも関わらず、止められなかった。1人目はアルベロアかな?足がもつれて転がっているし、2人目のキャラガーは、時々出る手抜きの勢いディフェンス。足で止めようと思い交わされパスを出される。あとは、どフリーでゴール前へ。リーセが手で止めようとするが止めて?レイナもスコーンと交わされ3失点目。そしてジェラードを下げた時点で、事実上試合は終わりましたとさ。(両チームのゴールシーンに関しては、のちほど)
■ データで見るレディング戦 |
◆ レディング戦、前半のデータ
このデータは、プレミアリーグ公認の「actim STATS」という公式データです。
基本的に中央の数値は、両サイドよりは高くなるのは当たり前ですが、前半のリバプールの攻撃は、中央からの攻撃が49%ということでかなり偏りが大きいように思います。実際に中央のトーレスのポストプレー等に依存しています。
また、左サイドは、前述の通りクラウチの後方を狙われていた事実が21%という数値として現れています。これは、かなり低い。 その点、レディングの方がピッチ全体でバランスが良いという見方も出来ます。
◆ レディング戦、試合終了時のデータ
後半は、さらにリバプールの左サイドでの攻撃が明らかに低下。キューエルを入れたりしたのですが、チームとしては、中央から右サイドで攻撃を形成していたという感じです。前述のように右サイドで攻撃の形が出来ていましたし、あまり取り上げませんでしたが、この試合、シソコが攻撃に非常に貢献していた。またバベルが入ってさらに右サイドの攻撃が活性化されたからでしょう。やはり、後半は、レディング陣内でのプレーが多く、攻め込んでいながらも得点が奪えなかったリバプール。逆に、「PK、FK、カウンター」と効率良くゴールを決める3法則で勝利したレディング。
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◆ ゴールシーン
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アーセナルが敗れたので、最低でも引き分けにしておきたかった。ユナイテッドは、ちょっとどうやったら勝てるか分からないですね。でも・・・
チェルシーも週末アーセナルですよ?!( ̄∇ ̄)ニヤッ