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統一球問題について

2013年06月12日 | その他
■ プロ野球の統一球問題

イラク戦を録画し損ねるという痛恨のエラーをしてしまったので、今日は久しぶりにサッカー以外の話題について。

プロ野球の統一球問題について。
今シーズン、選手からボールが昨年より飛ぶようになったという話があった。そして、実際の数字としても昨年よりもホームラン数が増えていた。このニュースを知った際に2つ思ったことがあった。
プロ野球統一球、飛びやすくなっていた NPB認める

◆ プレーする選手の感覚は正しい
実際に現場でプレーするプロ野球選手の感覚(昨年より飛ぶ)が正しかったと言える。野球を生業としてる人達である。
何十年も野球をやっていて、プロとしてプレーする選手の感覚はアマチュアの草野球レベルとは違うということである。
もしかしたら、アマチュアでも投手などは手触りで分かるかもしれない。例えば、私はギターやベースをプレーするが、弦が変わると感覚が変わるし実際の音の鳴りが変わるのも明白である。これはアマチュアでもよっぽど耳が腐ってない限り分かるものである。
プロ野球選手が昨年と違うと疑念を抱いていた。そして、やはりボールは変わっていたのである。

そもそも何の為にこのようなことをしたのかという経緯を会見の記事によると次のようなことらしい。
NPBによると、2011年から導入された統一球は、規則に定められた平均反発係数の下限に合わせるよう製造されたはずだったが、検査で下限を下回るボールがあり、昨秋から調整を検討。10月に下田事務局長がミズノ社に発注した。しかし、「新旧のボールが混在することで現場が混乱する」との判断から、下田事務局長が非公表を決定したという。下田事務局長はミズノ社にも公表を控えるように要請していた。
ファンにおわび…「飛ぶボール問題」でNPB
「検査で下限を下回るボールがあり」ということは、一部が規則に適合していなかったということなのだろうか?
そもそも大きな疑問がここにある。2011年に導入し昨年2012年もいわゆる「統一球」でプレーしてしていたということである。約2年ということはその間にしかるべき検査というのはなかったのだろうか?昨年秋から調整したということは、すでにその前に「検査で下限を下回るボール」があることが分かっていていたのだろうか?どうもきな臭い。
◆ ボールは選手生命を左右する
ボールが飛ばない飛ぶという問題は、昨年と今年で成績に違いが出てくるということになり投手なら防御率。打者なら打率。
本人のコンディションなどの問題により好不調はあると思うが、それとは別の次元で成績に影響する要素が存在したということである。

プロ野球選手にとっての成績は、年俸(給料)に直結している。つまり、選手にとって死活問題なのである。
NPBという日本のプロ野球を統括する機関がボールの変更を公にせずに秘密裏に行っていたということは、大きな問題である。

◆ なぜ統一球でなければならないのか
そもそも統一球とは何なのか?
これまでは、球団間で使用するボールが異なることで公平性が損なわれる点が疑問視されていた上に、国際試合の度に選手がボールに対する戸惑いを持つことから、加藤コミッショナー(※当時)がWBC連覇を達成した2009年直後から、ボール統一の必要性を説いてきた経緯があり、それを受けて2010年1月に12球団が意思統一し、6月の実行委員会で2010年に供給していた4社からミズノ製を選定した。
統一球

ここでも2つの問題がある。球団間で使用するボールの統一。これは公平性という意味では良いことだと思う。
しかしである、WBCを見据えた国際試合で戸惑いがないようにするということであれば、次のような発言も出ている。

WBCのために導入されたと言っても過言ではない統一球だが、WBC使用球とは革が違った。前者はミズノ社製で牛革、後者も米大リーグと同じローリングス社製で牛革だが、田中(楽天)は「全くの別物。それが当たり前だと思って投げるしかない」と話した。

 昨年12月、日本代表候補選手にWBC使用球が1ダース(12球)ずつ配布された。各選手は自主トレやキャンプで使用してきたが、縫い目が高く、滑りやすいボールは肩や肘に負担がかかり、短期間での適応は難しかった。
(中略)
現状を知っているはずの加藤コミッショナーだが、日本の敗退後も「日本のボールの方がけがをしにくい。国際大会でも日本のボールを使ってもらえるようにしていきたい」と的外れと思われても仕方がない発言をしている。
【敗れ去る侍】WBC球と別物…「統一球」とは何だったのか

楽天のエースでパ・リーグ、日本を代表する投手が全くの別物というくらいである。
そして「日本のボールの方がけがをしにくい。国際大会でも日本のボールを使ってもらえるようにしていきたい」という発言もどうもきな臭い。

今回の経緯の中でも受注側のミズノとしてはNPBからの要望に応えざるを得ない。立場的には弱い部分があったかもしれない。
ただ、ミズノとNPBの誰か一部の権限を持つ人物が何かしら裏で談合的なことがあったのかもしれない。
両社が手を組んで国際大会でも使ってもらえるように動いていたとしたら?

このような問題が起こったら「誰が得をするか?」「金の終着点はどこにあるか?」を考えると分かり易い。
昨今のスポーツ界の問題、大相、柔道界、そしてプロ野球。いずれも大きな権力を持ち古い体質が蔓延るような組織である。
この問題、もっと色々と噴出しそうな予感である。ということで、日本サッカー協会も(広告代理店やスポンサーとの関係など)そろそろ気をつけよう。

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