■ イタリア 対 オーストラリア 決勝トーナメント1回戦 |
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■ イタリアの攻撃 |
今のイタリア代表の強さは、この試合で明らかになると思った。一応、グループリーグ第1戦、第2戦では、この試合と同じシステムだった。(トッティ→デル・ピエーロ)しかし、第3戦では、4-4-1-1だった。いわゆるカテナチオ的なシステム・・・
この試合、前半、かなりゴールチャンスを作った。2トップは、非常にコンディションが良いと感じるようなプレーが随所に目立った。また、それは、2トップに限らず、チームとして素早い攻撃を意識してると感じた。
しかし、チャンスを生かしきれなかった2トップ。正直、ハーフタイムで“0対0”、不安はよぎった・・・
■ 真綿で絞め殺そうとした、ヒディング采配 |
イタリアの監督リッピは、後半開始からジラルディーノ→イアキンタを投入。
ところが、マテラッツィ(後半5分)が退場となり、10人対11人の戦いを強いられた。この不測の事態にすぐにリッピは対応した。トニ→バルザリ(後半11分)と交代。そして、4-3-1-1の変則カテナチオで対応した。【交代カード:イタリア1枚、オーストラリア3枚】
この状況でオーストラリアは、立て続けにイタリアゴールを脅かした。しかし、ゴール前を“死守”するイタリア。これまでならもう少し早い時間に交代のカードを切ってきたヒディンク監督だが、この試合は、なかなか交代させなかった。その理由は、大きく分けて2つあると思う。
「攻撃のリズムが良かった」、「延長、そしてPKまで視野に入れていた」
特に、延長まで10人対11人で戦えば、イタリアのディフェンスに必ず綻びが出来るはずだと考えていたはずだ。そして、徐々に体力を消耗していくであろう・・・まるで、真綿で絞め殺すようにイタリアの守備を崩壊させてやろう!という、ヒディンクの狙いがあったはずだ。2つの要因により交代のタイミングをいつもよりも遅らせたヒディンク。これは、正しい判断だと思う。
そして、後半36分にステジョフスキ→アロイージ投入。得意の形でイタリアゴールをさらに攻め立てた・・・この後、イタリアは、カウンターから何度かオーストラリア陣内で攻め込むが決定的なチャンスを生かせないままロスタイムとなった。ロスタイム、イタリアの左SBのグロッソがオーストラリア右サイドを駆け上がり、ドリブルでペナルティエリアに侵入。CBのニールのスランディングによりグロッソが倒れ込んだ・・・
一瞬、静寂するピッチとスタジアム・・・
主審のルイス・メディナ・カンタレホ氏がペナルティスポットを指さした!
歓喜するイタリア選手、そしてスタジアム。うなだれるオーストラリア。
■ ローマのバカ王子がイタリアの王子へ |
グロッソのドリブルにより得たPK。この試合、延長戦、そして(苦手な?)PK戦を考えると、この試合イタリアにとっては、千載一遇の“決定機”であった。
TVで観ている人、スタンドにいるイタリア人サポーター、そしてピッチ上の選手さえも、「ラストワンプレー」だと感じていたはずだ。
大会前、ユベントス問題で揺れたイタリア界。まだ、具体的な制裁など下ってはいないが、この試合、ベンチにいるリッピ、そしてピッチに立っている選手までも事情聴衆を受けていた。常識的に考えれば、チーム内は、微妙な雰囲気だったと思う。しかし、今大会イタリアがゴールを決めるとベンチを含めて喜ぶ姿が気になっていた。逆に「イタリアは、チームとして、まとまっているのか?!」そう感じていた。
このPKこそが、イタリアサッカー界、そして、トッティ自身の今後を左右するワンプレーと言っても過言ではなかった。実際、サッカーというのは、ワンプレーで選手の人生が変わる。みなさんご存知だと思うが、98年のイングランド対アルゼンチンのベッカムのプレー。彼は、その後「敗退のスケープゴートにされた」そして、その呪縛を取り払う為に4年間費やした。
このPKのシーン。ゴールが決まる前に、「トッティは決める」と確信したシーンがあった。録画した方は、もう一度見て欲しい。
ペナルティスポットにボールをセットしたトッティは、主審の笛が鳴る前に、“もう一度、ボールを取ってセットし直した"この瞬間である。
集中したトッティは、PKを蹴る前の微妙な空気(間)を嫌い、もう一度、自分のリズムに切り替えた瞬間だった。
そして、トッティの右足から蹴られたボールは、ゴール右上に決まった。オーストラリアのGKシュワルツゥアーも同じく右に反応していたが、取れないコースだった。そして、その瞬間、イタリアの準々決勝進出が決まった!!そして、古狸ヒディンクの目論見通りには、行かなかった・・・
■ 札束がなくても勝ったアズーリ |
この試合、友達と電話で話をしながら観ていたのだが・・・
「主審のポケットに札束入っていたりして(笑)」
「イエローカードを出そうとして、札束出てきたりして(笑)」
「ブッフォンのゴールの脇にドリンクと一緒に財布置いてない?(笑)」
などと揶揄していたのだが、試合が終わった後の主審のポケットからは、札束ははみ出していなかった・・・
≪追記≫
この試合結果に対して、オーストラリア側から好例の「誤審」という文句が出ました(笑)そこで、急遽、新しい記事を書きましたので、良かったらご覧下さい。負け犬の遠吠えと言う
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