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イングランドvsポルトガル 『現実と理想の間』

2006年07月02日 | ワールドカップ (ドイツ大会)

■ イングランド 対 ポルトガル



■ エリクソンは、何をしたのか?!

日本代表のように細かい部分まで指摘出来ませんが、イングランドは、ユーロ2004以降、チームとして大きく成長したか?という問いには、ノーと答えざるを得ません。(約5年半監督をしていたようです)
日本のように代表にそれほど大きな比重をイングランドではかけられない理由があったと思いますが、それでも、エリクソンは、チーム構築の具体的なビジョンが見えませんでした。勝利という結果により、チーム構築の是非が大きく問われることはありませんでした。(欧州予選では、それなりに批判はあったが、本大会を決めたことにより、どうもうやむやになったように思えます。この辺は、イングランド人でないので、突っ込んだ言及は出来ませんが・・・また、当時の記事など探してないので・・・m(__)m)

否定的な言い方をすれば、エリクソンがイングランドで行って来たことは、ジーコと似たような部分もあると思うのです。

イングランドが初めて雇ったこの外国人監督は、その冷静沈着さ、ほとんど傍観者的とも見えるアプローチにより、しばしば批判を受けてきた。だが、ケビン・キーガン監督が意気込みと熱意をもってしても期待の結果が得られなかった後、こうした性質こそが、サッカー協会の集めた多彩な選手たちにうまくフィットしていくカギとなった。エリクソンは、イングランドとは何のつながりも持っていないが、サッカー協会にとってもっと大切なのは、彼が監督として多くのトロフィーを獲得してきたということと、その落ち着きと如才のなさ、戦術的に抜け目のないやり方で功績を挙げてきたという事実である。

FIFA ワールドカップ・オフィシャルサイト エリクソン監督プロフィールより抜粋

こういう評価が一般的だと考えるのであれば、それなりに「結果」を出してきた部分でFAを含めイングランドサポーターを黙らせてきた・・・煙に巻いてきたのかもしれない。

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■ イングランドに足りなかったもの・・・

これは、私の友人の意見ですが、ルーニー、オーエン、クラウチというFW陣。実際は、アラン・シアラーのようなFWが必要だったのでは?ということです。

【イングランド 今大会全成績】
グループリーグ
イングランド1-0パラグアイ・・・ベッカム(FK)
イングランド2-0トリニダード・トバゴ・・・クラウチ、ジェラード
イングランド2-2スウェーデン・・・ジョーコール、ジェラード
決勝トーナメント
イングランド1-0エクアドル・・・ベッカム(FK)
イングランド0-0(PK:1-3)ポルトガル

つまり、“安定した攻撃の軸”というやつです。やはりFWの軸というのは、総じてどのチームにも必要です。FWの軸を失ったチェコの失速ぶりを見れば分かります。ドイツ、イタリア、この後に行われる、ブラジル、フランス共にFWの軸はいます。(ポルトガルは、それほど脅威を与えるFWではないが、パウレタがFWの軸として頑張っていた)
結局、最後まで混迷し続けたイングランドのFWの問題。
怪我から復帰して頑張っていた、ルーニー自体は悪くないと思います。(退場した点は、まだまだガキだな・・・という評価ですが)また、システム的な側面では、4-1-4-1でのルーニーよりは、クラウチの方がいいと思いますし、ルーニー自身は、2トップで生きるタイプだと思います。

中盤に大砲を構えながらも、最前線での戦いに加勢することの出来なかったイングランド・・・根本的なチーム作りから大きな弱点をはらんでいたのかもしれません。FWであったり、システムであったり、控えを含めた総合的なチーム力であったりと・・・結局、エリクソンのサプライズ(ウォルコット)により、やっぱり煙に巻かれたという印象(結果)があります。

■ ポルトガルの強さを見たPK戦



Yhoo!テキストライブより・・・PK先攻ポルトガル

PK戦1本目 ポルトガル ○シマゥン:ゴール左隅に低いシュートを決める

PK戦1本目 イングランド ×ランパード:ゴール右隅を狙ったが、GKリカルドが横っ飛びでセーブ

PK戦2本目 ポルトガル ×ビアナ:左足でゴール左隅を狙ったが、ポストにはじかれる

PK戦2本目 イングランド ○ハーグリーブス:GKリカルドが右手で触るも、ゴール左隅に決まる

PK戦3本目 ポルトガル ×プティ:ゴール左隅を狙ったが、枠の外に外してしまう

PK戦3本目 イングランド ×ジェラード:ゴール右を狙ったが、コースが甘くGKリカルドが横っ飛びでセーブ

PK戦4本目 ポルトガル ○ポスティーガ:ゴール左に落ち着いて決める

PK戦4本目 イングランド ×キャラガー:振り向きざまにシュートを決めたが、やり直しを命じられる。2本目は左隅を狙って低いシュートを放ったがGKリカルドがセーブ

PK戦5本目 ポルトガル ○C・ロナウド:ステップでフェイントをかけながら、ゴール右に決める



正直、3本目、ジェラードが流れを引き戻せたと思います。しかし、ポルトガルのGKリカルドのリズムで進んだPKでした。ポルトガルの5本目、C・ロナウドが蹴る前のモーションフェイントを入れていました。こういうプレーが出来る選手が一人でもいる部分が実は、イングランドとの微妙の差だったのかもしれません・・・

個人的には、イングランドを応援していたので、がっかりです。
もう、ギリギリでユーロ2008くらいに、この中盤で再度望めそうですが、とにかく、次期監督、スティーブ・マクラーレンに期待です。しかし、再度チームに梃入れをするというマクラーレンのミッションは、簡単そうで難しいかもしれません。

≪追記≫
贔屓にしていたチームがなくなりました(笑)
今大会、私の予想など見解は、全然ダメでした。解任だな・・・


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