私の見る夢は総天然色のものが多く
夢の内容も細部に渡りよく覚えています。
正夢になる事も割と多いので
いつの頃からか
【夢日記】をつける様になりました。
私はだいたい一晩に平均4つか5つの
夢を見るので朝起きて割とすぐに
見た夢の順序、背景、登場人物、天候、
感情、会話の内容などを思い出し乍ら
あとで自分が読み返した時に何とか
読める程度の走り書きでペンを休めず
書きますがそれでもだいたい
40~50分はかかります。
今から五年程前の
丁度今くらいの季節に夢か現か幻か?
その場にさっきまで本当に居た様な
何とも例え様のない爽やかな感覚の残る
印象的な夢を見ました。
時は平安時代の様でありました。
十二単の様な着物を着た私は、
大きな桜の木の下にそっと佇み静かに桜を
愛でていたのですが、次の瞬間
春の嵐の様な突風がサーッとその桜と
私の周りを吹き抜けてゆきました。
淡い大量のピンク色の桜の花弁の花吹雪は
キラキラ光る黄金のまばゆい光を受け乍ら
私の身体の周りを螺旋状にクルクルクルと美しく
華やかに、鮮やかに舞い踊り、
私はその桜の花弁に全身を覆われながら
「なんて、なんて美しいのだろうと」と
只々 感激しきりでした。
更に桜の花弁は【花衣】という文字を
作ってみせてくれたのです。
それは花弁がまるで衣を纏ったような
美しい光景そのものでした
風は、私の身体の中を吹き抜けながら
目も、心も、魂も、癒し
浄化してくれたような、実に爽やかで
不思議な感覚の夢でした。