薔薇の不思議な色合いに驚く

バラの色合いはとても微妙です。
春と秋でも違いますし もともと 絞りや覆輪や ぼかしが入る品種もあります。
単色の薔薇でも 先進むと色が変わるものもあり
香りと共に 色の変化を楽しむことが出来ます。

これらは 育種家によって 苦労の末作出されたものがほとんどです。
ですから 商標権 パテントが １つ１つあります。
薔薇の苗がお高いのはそのせいです。
現行種苗法によれば 1998年以降作出された薔薇は 25年の育成者権があります。
自分で予備に挿し木して増やすのは構いませんが
これを譲渡すると 1000万円以下の罰金もしくは10年以下の懲役に処せられます。
CDや 書籍と同じ 著作権 と同じです。
時折 ヤフオクなどで 挿し木苗を販売している個人を見かけますが
育種家の苦労を尊重してほしいですね。
知的財産権なのです。

さて、ぼかしで 美しいと思うのは ギヨーの ベルシーニ
開き始めは 中心部が濃い茜色





蕾から 開くにつれて 色が淡くなるのが アリスターステラグレイ









中輪で 菊の様な花を咲かせて 甘酸っぱい匂い。
先進むにつれて 白っぽくなり グラデーションが綺麗。

それから フレンチローズ、ギヨーのマルティーヌ ギヨーは
蕾の時は ピンクが入ります。



ピンクの縁取りが 美しい薔薇の殿堂といえば ピエール ド ロンサール







この薔薇 春一期咲ですが 生育旺盛で 病気にも強く
これだけ 素晴らしい花容ですから 文句ナシに薔薇の女王でしょう。
巷でも良く見かけます。
ちなみに パテントは切れています。
挿し木しても よく発根します。







イングリッシュローズのピルグリム
この花も 中心が濃くて 外は白っぽくなります。
確か パテントは切れているはずです。



趣向を変えて 夜の庭。