ポニョちゃんとキナコちゃん 時々薔薇と猫

ワンコ大好きな母さんが 保護犬ポニョちゃん、キナコちゃんを迎え 彼女達との毎日を綴ります。猫や趣味の薔薇についても。

サピエンス全史 Yuval Noah Harari

2017-11-30 09:54:30 | 面白い本
去年から 世界的ベストセラーです。
図書館で予約して 二ヶ月余、やっと順番が来ました。





著者のユヴァル ノア ハラリさんは イスラエルのヘブライ大学の教授です。
専門は歴史学。
この本読みたかったのよね〜
評判もさながら、kindle で 試し読みして これ、凄いって思ったんです。

というのは 彼の主張は
今の人類の基礎となるホモ サピエンスが 他の人類種
(例えば ネアンデルタール人など)を差し置いて
連綿と生き延び 食物連鎖の頂点に立ち、文明を築いたのは。。。。
我々のイマジネーション力のなせる技である、というからなのです。

当たり前の様に思っている 人間の 想像力
これがあったために ホモ・サピエンスは ある虚構を多数の人が信じることで
協働出来た ということです。
例えば、宗教。
これは現実でもなんでもない、宗教家の空想の産物です。
しかし、これを世界中のあまたの人が信じているので 1つの教義が出来上がり
それが 教会やモスクや寺院を作り、一つの宗教を創り上げるのです。

国家、企業、法律、人権、平等。。。。。
総てイマジネーションが形となった虚構であり
それが 多数の人間を協働させている。

こう書くと ホモ・サピエンスから 現代ヘピョーンと飛んでいる様ですが
何万年にも渡り 徐々に 想像の産物が 人間を集めて 集団となり 一つの方向へ
導いて来たわけですね。

ま。。。こんな事を きなこママがくだくだ書くより 読んだ方が早いし
手っ取り早いのは、
TED というアプリや サイトで 彼の講義が無料で聴けます。
もちろん、訳付きでね。

是非、TED で Yuval Noah Harari で検索してみて下さい。
彼の講義を聴く方が 分かりやすく 実に面白いのです。

それにしても ユダヤ人ってのは どうしてこうも 賢い人が多いのでしょうね。
日本では Jewish って あんまり意識しないけれど
欧米では 古くから迫害を受けた民族で
世界を転々とし 第二次大戦後
やっとイスラエルという国をパレスチナに建国しました。
しかし ユダヤ人は迫害のおかげで もう世界中に散らばっていて(特にアメリカ)
その素晴らしい才能を発揮しています。
迫害と流浪が 彼らの意識やDNAを 賢人へと変化させたのかもしれませんね。
これは 全く きなこママの私見です。悪しからず。

実は この「Sapiens」に続く本 「Homo Deus 」が この夏 出版されています。
2018 年 9月 邦訳版出版予定
原書は kindleでペーパーよりかなり安く読めます。
ホモ・サピエンスはホモ・デウス (神の人)に 進化するという
サピエンスの未来版です。
これも 是非読みたいもんです。



最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
我々のイマジネーション力のなせる技 (mobile)
2017-11-30 16:59:38
まだ、読んでナイ身分でコメントというのもナンですが、やはり想像力のチカラは侮れないものがあります。自分がいつか死ぬかもしれない、年金制度が破綻するかもしれない、地球が温暖化して殆どの生き物が死滅するかもしれない・・・etc.と考えるのは(ひょっとしたら違うのかもしれないが、今のところ)人間だけです。
ただ、ネアンデルタール人も埋葬という概念があったし、クロマニヨン人と同時代に生きていたらしいので、ここは『運悪く』または『競争に敗れて』姿を消したようです。
-------☆☆☆-------
ユダヤ人の方も大変だとは思うのですが、あの建国だけはもっと穏やかな方法はなかったものかと・・・。
突然やってきたヒトたちが『ここはオレたちの土地だ』と主張したワケです。
根拠は『聖書に2000年前そうだったと書いてある』ですからねぇ・・・。
返信する
こんばんわ (カワムラ)
2017-11-30 19:06:33
確かに・・・イマジネーションは人類特有ですね。本当は別の星から来た宇宙人だったりして・・・宗教その他諸々、イマジネーションの産物というよりは もともとこの世にある物を感じ取る本能のような気がします。ヘブライ語を操る人なので、信心深い人なのかと思いましたが そこは冷静なんですね。
読んだことがないので スットンキョウナ、コメントになっとったら スミマセン。昔、少しだけ、タルムードを読んだことがあります。成るほど!ユダヤ人が賢い訳だと驚いた事がありました。
返信する
Mobile さん (きなこママ)
2017-12-01 09:23:42
コメントありがとうございます。
彼によると、ホモ・サピエンスは意識革命によって
想像力を得て このことで他の人類種との競争に勝った
ということになっています。
ひとつの偶像を 多数が信じることが出来る力で
共に同じ方向を向くことができる様になったとか。
この学者は 実に面白いことを言います。
そして 意識革命の次は 農業革命
狩猟最終の 自由な楽しい時は過ぎて
農耕牧畜に移行したことにより 人口は増えたものの
ただただ長時間朝から晩まで 働き続けるというライフスタイルになったとか。そして今も。

さて ことの真相は どうでもいいのです。
こういうものの見方や考え方に 実は共感するわけです。
で、この学者さん イスラエル人なのにゲイです。
トロントで 結婚式を挙げています。
そして ヴィーガン。
天才フレディや スティーヴ ジョブズに 被るわね〜
返信する
カワムラさん (きなこママ)
2017-12-01 09:30:09
コメントありがとうございます。
ホモ サピエンスには何かを感じる力が
最初にあったのかもしれませんね。
非常に霊的なものを。
この学者は イスラエル人ですが 東ドイツの信心のない
ユダヤ人家庭で育っており 前編しか読んでませんが
そこには宗教心などありません。
それが いいですね。
また 壮大な神、キリスト教史観に基づいて
歴史を説くアングロサクソンでもなくて
それもいいです。
文章も平易でわかりやすくて、学者離れしています。
ゲイでヴィーガンで おまけに 動物愛護の強い意志があって
私のツボにはまっています。
返信する

コメントを投稿