とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

インフルエンザに対する正しい知識を

2012年11月22日 | 一般医療
当院では、
毎年11月になるとインフルエンザ予防ワクチン接種をお勧めしております。
なぜか?
毎年、必ずおられるからです、
インフルエンザに罹ってしまった事により、
採卵手術を延期する事になった方々・胚移植を延期する事になった方々が。
採卵手術や胚移植というのは、その日の為にお薬やお注射で状況を整えていきますから、
それが全部無駄になってしまうという事になります。
治療にかけてきた思い=気持ちも、時間も、お金も無駄になってしまうわけです。
とても悔しい事です。
一般不妊治療におきましても、
子宝を願って簡単に授かる方々は当院にお通いではありません。
なかなか思うように授からない方々が、この周期に!!と願いをかけて来院されるわけですから、
健康で元気に不妊治療をお受け頂く為に、予防して頂く事も大切になります。
体調を崩してしまいますと、数周期を無駄にしてしまう事にもなりかねません。

「インフルエンザの予防接種受けられましたか?」と、声掛けさせて頂きますと、
「受けます」「受けません」と、普通にお答え下さる方々が殆どですが、
なかには「うざい」「余計なお世話」という態度をとられる方々もおられます。
そのような方々は、
おそらく、インフルエンザに対しての正しい知識がついておられないと判断致します。
そのような方々の為に、再度、インフルエンザについて書かせて頂きますね。



以下、源河いくみ先生監修の文章からの抜粋です。


インフルエンザは、毎年11月下旬から12月上旬にかけて流行がはじまり、
1月から3月にそのピークを迎えます。

間違った知識ーその1-
・インフルエンザは普通の風邪の症状の重いもの → 間違い
疾病としては全く違います。
インフルエンザはインフルエンザウィルスによる感染症で、
乳幼児・高齢者・基礎疾患を持つ人では、気管支炎や肺炎などを併発したり、
基礎疾患の悪化を招いたりするなどして、最悪の場合死にいたる事もあります。
一旦、流行が始まると、短期間に膨大な数の人を巻き込むという点でも風邪とは異なります。

間違った知識ーその2-
・100%感染を防げないのだから、予防接種は無駄 → 間違い
予防接種によりインフルエンザ感染を完全に防ぐ事は出来ませんが、
インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめる事が期待出来ます。
予防接種の効果が現れるまでには通常約2週間程度かかり、その後約5ヶ月間続きます。
例年、12月下旬にはインフルエンザの流行が始まる事を考えると、
10月下旬から12月上旬までに接種を済ませておくのがお勧めです。

間違った知識ーその3-
・昨年、インフルエンザに罹った(予防接種をした)ので今年は必要ない → 間違い
インフルエンザの流行株は毎年変化します。
ワクチン接種による重症化の予防に有効な免疫レベルの持続期間は、
おおよそ5ヶ月間となっているため、毎年シーズン前にワクチン接種を受ける事が必要です。
毎年その年に流行が予測されるウィルス株を使用してワクチンは製造されますので、
当該シーズンのワクチンを、インフルエンザが流行する前に接種して免疫を高めておきましょう。


私は絶対に受けない!!という強い信念をお持ちの方以外は、
なるべくお受けになられて予防をされておかれる事をお勧め致します。
あくまでも、
強制的に受けましょう~というお話ではなく、
インフルエンザに対する正しい知識を持った上で、
自分にとって受ける必要があるものか・受ける必要はないものかをご判断されて下さい。
私自身も、毎年受けるようになったのは、30代半ばからです。
それまでは気にもしておりませんでした・・・というのが正直なところです。
受け始めたら、風邪さえも引かなくなりました。
予防に対する意識が高まったという事なのでしょう。

健康に元気に明るく楽しく、毎日を過ごして参りましょう。

ーby事務長ー


とくおかレディースクリニック
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