高畑淳子さん(62歳)座長公演の「雪まろげ」、
土曜日の仕事終了後に、日比谷のシアタークリエに観に行って参りました。
喜劇です。
ですが、泣けます。
心が震えて感動出来る作品です。
私は、高畑淳子さんのお芝居が大好きなので、楽しみにしていた公演でした。
どんな役でも成し遂げてしまう素晴らしい役者さんだと思っています。
役を自分に近付ける方もおられますが、
高畑淳子さんの場合は、
役にどんどん近付いて、まさにその役になりきってしまう役者さんだと思います。
「白い巨塔」(2003年フジテレビ)の東教授夫人・東政子役なども最高でしたし、
「ナオミとカナコ」(2016年フジテレビ)の李朱美社長役も最高でした。
さて、話を「雪まろげ」に戻します。
「雪まろげ」とは、雪で作ったお団子が、転がり転がるうちに、
どんどん大きな雪玉となって、
いつの間にか手に余る大きな雪だるまになってしまう事を言うそうです。
嘘が嘘を生む喜劇=「雪まろげ」というタイトルになったそうです。
膨れていく雪玉のように、
嘘もチョロッと言ってしまったが為に、ついた嘘をカバーしようとして、ついまた嘘をついてしまう、
その2つ目の嘘をカバーしようとして、つい3つ目の嘘をついてしまう、、、というように。
「雪まろげ」というタイトル通り、舞台は雪国です。
青森県の浅虫温泉を舞台に、温泉芸者さん達が織り成すお芝居です。
「雪まろげ」の主人公・夢子を演じるのが高畑淳子さんです。
夢子は、東京からてんてんとして流れてきた芸者さんで、
まわりの人達に良い雰囲気でいてもらいたいが為に、つい嘘をついちゃう女性です。
嘘というと、「悪い」イメージがありますが、
夢子がつく嘘は、「悪い」嘘ではなく、優しさと協調性からやってくる「非排他的な嘘」です。
聞かされた方が、気になって仕方ないとか執着してしまうような内容ではありません。
軽く聞き流せる可愛くて優しさのある嘘なので、罪にはなりません。
例えば、元横綱の朝青竜に似ている赤ちゃんを見て、
「朝青龍にそっくりですね!」なんていう本音など言わず、
「可愛い赤ちゃんですね!」となりますよね、そういう類の嘘です。
が、最後のどんでん返しで、ラストが、、、という流れとなります。
他に、
お金が大好きな芸者の銀子役に榊原郁恵ちゃん(57歳)、
(郁恵ちゃんは、何歳になっても”ちゃん”で呼んでしまいます。)
明るくて頼もしい姐御肌芸者のお千賀役に柴田理恵さん(57歳)、
正直者で何でも思った事を言ってしまうけれど根は優しい芸者の駒子役に青木さやかさん(43歳)、
元暴走族でボクシングもうまく喧嘩で勝つ芸者のぽん太役に山崎静代=しずちゃん(37歳)、
流れ者の踊り子から芸者に転身して夢子を慕うアンナ役に湖月わたるさん(45歳)、
真面目で優しくて朴訥な新聞記者役に的場浩司さん(47歳)、、、
他にも沢山の演技派が出ておられましたが、
とにかく、どの方々もその役にぴったりで、本当に素晴らしい舞台でした。
夢子の「私とあなたでは、生きる根っこが違うのよ。」というセリフが印象深かったです。
「生きる根っこ」・・・なるほど・・・。
笑いあり涙ありの舞台で、最後は心がジーンと温かくなって、
涙があふれ続けました。
観る事が出来て良かったです。
人生長く生きれば生きるほど、
辛い事や痛い事や悲しい事がたくさん起きます。
ひとつで終わってくれれば良いのに、
そういう時に限って、次から次へと続いたりなんかするのですよね。
それらから逃げずに、ひとつひとつ解決していくしかないですね。
全国をまわって、12月まで続く公演ですので、
最後の公演までお元気に頑張って欲しいと思います。
ーby事務長ー
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