兼業役者の猫とバイクとヴァナ・ディールな日常

舞台中心、TV.映画.CM等を少々。そんな無名役者の仕事とバイト。猫とゲームのぐうたらな日々と云いたい放題。

假屋崎省吾の世界

2008年11月07日 18時45分53秒 | 観たり聞いたり読んだり、勝手気侭な感想
今日は、お知り合いから招待券を頂いて、目黒雅叙園まで華道展を観に行って来ました。かの假屋崎省吾さんの作品展です。確かに、咲き誇るお花も美しかったのですが、枯木や萎み行く果実をふんだんに使ったものなど、ダイナミックでありながらも儚さを感じる作品が多かったように感じました。
それにも増して感動的だったのが建物です。百段階段など、普段は公開されていない古い家屋を舞台にしてお花が展示されているので、各々の部屋や廊下に施された装飾をじっくり観る事が出来たのです。かつては絢爛豪華を絵に描いたような贅を凝らした装飾だったはずのものが、今では色褪せ朽ちようとしている様は、何とも侘しく感慨深いものがありました。飾られた花と同じく「滅びの美」ですね。
グッズの販売やサイン会など、かなり商売気の多い展示会でしたが、ご本人の派手さとは違った落ち着いた作品もあって、少しホッとしました。吾亦紅と鶏頭の組み合わせなどは、その素朴な美しさがもろに私好みで、嬉しかったですね。凄く素敵な作品展でした。

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