ひとせのとびとび日記

仁瀬由深の個人ページです。

文化芸術フォーラム

2010年06月10日 21時44分23秒 | Weblog
こんばんは。

金曜日に参加させていただいた、京王プラザホテルでの「文化芸術フォーラム」のことを少し。。。

友人の結婚式以来、久しぶりの京王プラザホテル。
新宿駅から歩いたのは初めてだったので、ちょっと迷いました。
女優の鈴木澄子ちゃんと二人で、夜の新宿をランデブー。

会場入り口から、某新聞社の役員さんやら、なんか豪華な見栄えの人たちに(たぶん、どっかの家元とか・・・?)歓迎され、なんだか気持ちよく。
入り口付近で某有名な女優さんもお見えになっていて。
会場の中は贅沢なことに、バイオリン、ヴィオラ、バス(?)のカルテットの生演奏が優雅に流れており、まさにこれから芸術フォーラムが始まるんだな~とワクワク。
中継のカメラも入っていて、本当に大掛かりでした。

で、「文化芸術フォーラム」っていうのは、日本に国から芸術関係のものに助成金を出す、っていう「芸術振興基金」が創設されてから毎年行われているフォーラムで、各界著名な方々がどういう形で文化・芸術を活発化させ、国を活性化させるかということを真剣にディスカッションおよび講義をされ、それを聞くという場です。

今年は日本演劇協会会長・植田紳爾さん、日本オペレッタ協会理事長・寺崎裕則さん、国立西洋美術館学芸課長・村上博哉さん、日本芸能実演家団体協議会 芸能文化振興部部長・大和滋さん、日本伝統文化振興財団理事長・藤本草さん、落語芸術協会副会長・三遊亭 小遊三さん(笑点の人です)、以上お歴々の方たちが登壇されて、講義をしてくださいました。

本当に、大学の講義みたいに勉強になりました。
日本の文化や芸術はどれを取っても世界に誇れるものであり、ひけを取らないものなのに、
小学校などの義務教育に取り入れられていないために、海外で「日本の代表的な歌を聞かせてください」と言われてもにわかに歌えない人の多いことが非常に残念である、という話はすごく印象的でした。

ひとせが小学校のときはかろうじて、国語で「ぶす」という狂言がひとつ入ってました。
扇子をもって、二人一組で「あおげやあおげ」「あおぐぞあおぐぞ」と実際に演じたのが懐かしいです。
日本のすり足の文化に影響を受けたマーサグラハムというバレリーナが「跳ばないバレエ」の振り付けをしたという話や、古事記に載った神楽が日本最古の踊りであり、そんな昔から日本人は芸術を大事にしてきたという話。

そして、これぞひとせの専門になりますが、メソードの極意が出てきましたが、
「人間の本当の姿を描いたものは古くならない」
という話。

誰がどの、というたてわけをせず紹介させていただきましたが、本当に鈴木も私も無言でひたすらメモするためにペンを走らせ続けました。

芸術振興基金の目標額は「国家予算の1%」だそうです。
すごいことです。
お話では、最初から目標を低くしては拡大できないので、大きな目標をかかげているとのことでした。

青年の意識調査では「自国で誇れるもの」として、「歴史・文化遺産」に次いで二位に付けている「文化・芸術」。(平成15年)

栄えますよう!
心より、願ってやみません。