JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

サヨリ釣行記

2009年10月31日 22時25分32秒 | 釣り
【10月12日 月曜日(祝)】

「タチウオが釣れんからサヨリでも釣るか~」と、サヨリ釣りに行きました。場所は西宮ケーソン。「早朝に飛ばしサビキで20cmクラスのアジが釣れている」と聞いたので、朝6時過ぎから始めたのですが・・・なにも釣れやしない。

で、メインのサヨリを狙ったのですが、ポツポツとしか釣れず、途中でストップしてカタクチイワシのサビキをやりました。この日はなんぼでも釣れた。海も夏場に比べて澄んでいるから、群れが回遊してきたのがわかります。つまりアミカゴにエサを詰めて待ち構え、群れがやってきたら投下。文字通りのサイトフィッシング(※)ですね。

※)目に見える魚を釣るという意味。くれぐれもフィッシング詐欺とかの類ではありません。

しかし釣れるサイズは10~12cm、たまに15cmが混じる程度。「楽しいけど嬉しくない」という典型的なパターン。しかもこの釣りには最後に罠がある。家族連れなどもワイワイ楽しんで家に持って帰ったものの、クーラーを空けた途端にうんざりするわけさ。特に200匹も300匹も釣って帰った日には、「ああ、これを捌くのか」と眩暈がする。ウロコと内臓を取るだけなんですけど、そりゃもう一苦労ですよ。

じゃあ釣るなと言われそうだけど、釣ってる時は楽しいんですよ。うん、結局馬鹿なんですね(笑)。俺も家に帰って200匹ほど捌きました。めっちゃ腰が痛かったな。ウロコはペットボトルの蓋で楽々取れるんですが、内臓がね。頭をつかんで引っ張ると胃や腸は取れるんですが、他の内臓を指でこそげ落とすわけだから面倒なことこの上ない。もう二度とカタクチイワシのサビキなんてやるもんか。

ちなみに、魚のウロコはペットボトルの蓋で取る、ってのは波止釣り師の常識でございます(瓶ビールの蓋でもいいけど)。

話を戻してサヨリですが、地元のおじちゃんがようけ釣りはりますわ。なにがちゃうんかな。ポイントと仕掛け、刺しエサのつけ方、誘い方などいろいろあるんでしょうね。でもロケットカゴにエミエビ詰めずに釣り上げるんだから隣でやってると嫌になるよ(苦笑)

今は小ぶりのサンマみたいなサイズ(30cmオーバー)が釣れるから楽しいですよ。ちなみに釣具エサ屋の釣果情報ではひとりで午前中に50匹も釣ったみたいなことが書いてますが、どんだけ上手いのかと思うよね。どんな道にも名人ってもんはいるんだよなぁ(笑)

ちなみにサヨリのタックルですが、基本的にこのときと同じです。ただ今回はリールを4000番にして道糸も4号にしました。

大量のイワシは味噌煮に、サヨリ5匹は塩焼きにして、美味しくいただきました。水が澄んでいたせいか臭みもまったくなく。



【10月18日 日曜日】

変わって日曜日、朝からサヨリ釣りに出かけました。5時に起きたのに「行こうかな、どうしようかな」などと迷っているうちに6時が過ぎ(笑)、意を決して「釣れんでもいいから行くか!」とエサ屋さんに。サヨリ用45cmのハリスセットを2つ(計14本)、アミエビと刺しアミを購入しました。

前述の通りこれまであまり釣れず、「釣れる人はなにがちゃうんやろなぁ」と思っていました。だって撒き餌無しでも普通に釣ってるおじいちゃんとかいますからね。エサ屋の主人に聞いたら「経験と技術やろうなぁ。訓練やで」とのこと。というわけで、この日の釣りは「訓練」でした。幸い、前日にはサヨリがよく釣れたらしい。名人クラスで3桁!おお!これなら俺でも30匹くらい釣れそうな気がする!

ちなみにサヨリはサビキと違い、1本の針で釣ります。だから3桁ってのは本当に素晴らしい。

釣りかたも、撒き餌をして足元にサヨリを集めて刺しエサだけで釣る方法と、ロケットカゴみたいなのにアミエビを詰めて飛ばす方法がある。前者は条件がよければノベ竿で釣れるから手返しが良い=数釣りができるのですが、尼崎~西宮~芦屋では後者が一般的。隣近所みんなで撒き餌をすればサヨリが寄ってくるはずなんですが、不思議なことに西宮ケーソンはみな遠投。なんでやろか。

というわけで、ケーソンで3桁ってのはやっぱり飛ばし仕掛けだろうな。だったらホンマモンの名人やな。

で、結果だけ書きますと、この日は延々10時間ほど釣りをして(苦笑)、50匹ほど釣れました。上手い人は午前中だけでこれくらい釣りますけど(苦笑)、自分的にはとりあえず満足!

それなりに釣れたので今回はいろいろ書いてみます(笑)

釣果につながったのは、サヨリがまとまって回遊してきたということも大きいでしょうけど、自分なりに意識したことがあり、それが釣果につながったんだと思います。それはなにかと言えば、刺しエサのつけ方。夜釣りで虫エサのチョン掛けばかりやってることもあって、前2回は結構適当に付けていたんですが、今回はかなり丁寧にしました。サシアミが針のカーブに沿ってエビゾリになるように餌付けするのですが、とにかく針を見せないことに注力。これで全然食いが違いました。サヨリは目がいいんですなぁ。

ちなみに、サヨリは赤い針で釣るのが一般的らしいんですが、赤じゃなくても食いつきましたよ。そもそもエサの中に針を埋め込むんだから、針の色は関係ないような気がせんでもない。昨日の針は赤とピンクゴールドを併用しましたが、どっちもよく釣れました。色よりも大きさだろうな。赤ハリス仕掛け(ハリスも赤い)が売っていたのでそれも使ってみましたが、自分的には、普通の透明ハリスのほうが遥かに食いは良いと思いました。

仕掛けはこれまで通り、尼エサさんが作成・販売しているオリジナル仕掛けです。サルカン→スーパーボール→ロケットカゴ→スーパーボール→サルカン→発泡スチロール製シモリ玉(山吹)→同(蛍光オレンジ)→同(蛍光イエロー)→自動ハリス止め。スーパーボールは飛ばしウキの替わり、シモリ玉は当たりウキ。一番下の蛍光イエローの玉(通称金玉)が横走りしたらアワセます。釣りをしない人が見たらなんの道具か混乱するような仕掛けです。

難しいのはアワセでした。早かったり遅かったりで、20回ほど素針を引きました(=針掛りしなかった)。基本的に夜釣りばっかりで、タチウオやキビレ、ハネ相手に魚信が伝わってくるまで放置ですから、ウキが横走ったらすぐに反応しなければならないサヨリには苦労します。「とりゃ!」と大アワセしたら海面を割ってサヨリがミサイルのように飛んできたりとか。あれ、結構恥ずかしいんだよね。サヨリって針掛りしたら勝手にジャンプしたりもするんだけど(とりあえずウキの横でジャンプしたら即アワセ)、そういう意味じゃないですから。どんだけ必死でアワセとんねんって感じで(苦笑)。でも、群からとっとと引き離すことも重要なわけで。

スレンダーなサヨリちゃんですが、30cmアップのサイズにもなると胴回りも太くなり、取り込みの最中に横走りしたりと楽しませてくれました。ただ、いかんせんタックルが磯竿3号なんで引き味は面白くはないですな(笑)

で、10匹釣ると5匹は針が飲み込まれているから、取り外しには細身のラジオペンチが大活躍でした。またベテランさんはメゴチバサミやトングなどでサヨリをつかんでましたけど、あれはたしかに便利そうだったなぁ。サヨリって釣り上げてから、かなり暴れるんですよね。俺はタオルでつかんでたんですけど、タオルがすぐベトベトになるんです(苦笑)

そうそう、話がいろいろ前後しますが、サヨリの仕掛けはとにかく絡みやすいのです。俺が使った尼エサオリジナルはラインの太さや素材を工夫してあり、比較的絡みにくいと評判の逸品。それでもやっぱりときどきは絡む。思いっきり遠投したり、またハリスがふにゃふにゃになってきたら一層絡みやすくなる。そんな俺を見て隣のベテランのおっちゃんが「着水直前にリールを押さえたら絡みが減るで」とアドバイスをくれました。つまりサミングをせよと。「んなことわかっとるわい!」と思いつつ、実践したら確かに激減した(笑)。やっぱり基本が大事だなぁ。おっちゃんにお礼を言ったら「僕はここにジンタン(小さなカミツビシオモリ)を打ってるんや。これでテンションが・・・云々」といろいろ教えてくれました。ありがとうおっちゃん。

見ず知らずの人がいろいろ教えてくれるのが釣りの楽しいところであります。釣り座に入る前に「おはようございます」とか「ここで釣らせてもらいます」などとひとこと挨拶するだけで、なにかといいことがある。どんな世界でもコミュニケーションは大事ですな。

そういやここまで書いて急に思い出したのですが、この日ラッキーだったのは、ボラがほとんどいなかったこと。サヨリを釣ってるとこいつがしょっちゅう針掛かるんですが、そのたびにハリス切れか針がひん曲がるかでろくなもんじゃねぇ。

釣ったサヨリはもちろん美味しく頂きましたよ。クーラーに氷を入れておらず、半分ほどに張った海水を1時間ごとに入れ替えるだけという鮮度無視の保管でしたが、なんとか腐らずに耐えてくれたようです(でも朝方釣ったサヨリは内臓がモロモロになってたなぁ)。ウロコ取ってエラのところから頭を落として内臓抜いて腹の中の黒い皮をこそぎ落として・・・なかなか面倒くさかった。1時間くらい費やしました。ほとんどのサヨリにはエラに寄生虫(サヨリヤドリムシ)が付いてましたね。こいつは意外にかわいい見た目をしているんですが、食うわけにもいかず、全員三角コーナーに消えてもらいました(笑)

初日は小麦粉を付けてムニエルっぽく仕上げ、しょうゆやポン酢、とんかつソースなどをかけて9匹頂き、翌日(月曜日の昼)に親が同じようにして食べ、夜には残りを全部天ぷらにしました。我が家は天ぷらを作らないので(油の処理が面倒だから母親が嫌がる)、じつに10年ぶりくらいの天ぷらだったんじゃないかな。めちゃくちゃ美味かったですよ。

次に釣るときは、ロケットかごの中に詰めるアミエビの量を工夫してみようと思います。たくさん詰めるとそっちばっかり食って刺しエサを食ってくれないような気がする。

ところでサヨリって、スマートでかわいらしい体型なのに、前述の通り、割腹して内臓を取り出すと腹膜が真っ黒なんです。「見かけによらず腹黒い人」の代名詞とされることもあるそうです(Wikipedia参照)。まあどこの世界にも男女問わずそんな人はおりますわな。紗代理ちゃんなんて名前のかわいい子がいたら、とりあえず性格を疑ってみるのがいいのかもしれない(冗談です)。この腹膜と内臓には苦味・臭みがあるので、指と歯ブラシを駆使してきれいにこそげ落とすことが重要です。


さより [作詞:北原白秋]

サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうお サヨリ
きらりと ひかれ

つきよの かわに
だれだれ でてる
さざなみ こなみ
ちらりと ひかれ

サヨリの うちは
まみずか しおか
つめたい サヨリ
みずのたま はけよ

サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうお サヨリ
おねえさまに にてる


この「おねえさま」も腹黒かったのでしょうかね(笑)。ちなみに「つきよの かわに」「まみずか しおか」という部分は、サヨリが河口(汽水域)にまでやってくることを表しています。



【10月25日 日曜日】

潮まわりは決してよろしくなかったけど、ジャスト50匹。途中1時間ほどまったく釣れない時間帯があった(針に乗らなかったり仕掛けがやたら絡んだりでドツボモードにはまってしまった)。中に1匹、タチウオに食いつかれたのであろう、大きな噛み傷がついたものがいた。

今回で、なんかいろいろわかりました。釣行を重ねると「なにをどうすればいいのか」とか「ここをこうすれば釣果アップにつながるんだろうな」とか、いろいろ気付いたりひらめいたりするものです。次回釣行時に実践したいと思います。

ポイントは「針の大きさを工夫すること」と「手返しよく釣るための工夫」です。前者はBESTなものがわかった。後者については100均でいろいろ買ってきましたで(笑)

みなさんおっしゃってますけど、手返しのよさってのは本当に重要です。

投げる→誘う→アワセる→回収する→サオを置く→針から外す→針先をチェックする(必要であれば交換する)→サシアミをつける→アミエビをロケットカゴに詰める→投げる

この一連の動作の中でどこが短縮できるか、それにはどうすればいいか、っていろいろ考えた。次回にいろいろテストしてみて、上手くいかないかも知れないけど、効果があればしめたもの。また、自分を中心にして、「クーラー」「水汲みバケツ」「タオル」「アミエビ」「サシアミ」をどういう配置にするかで、釣りやすさも全然変わってくる。これも改善の余地がある。

もちろんサヨリ釣りでは「いかにして仕掛けを絡まないように投げるか」ってのも重要。絡みにくいと評判の尼エサオリジナルを使ってサミングもしてるのに、4~5投に1回くらいの割合で絡むんだよなぁ(苦笑)。山なりに投げるより、低弾道で投げてサミング、というのが一番効果的ではありました。今度は小さめのカミツブシを自動ハリス止めの上に付けてみるかなあ・・・いろいろ研究ですね。


今週末、サヨリはまだ回遊してるかな?土曜日は朝から業者がうちの部屋の雨漏りの調査に来るため昼からしか釣れない(なんで朝9時にやって来るんじゃボケ)。やっぱり朝から行って広い場所で釣りたいよなぁ。で、日曜日は午後から雨だから午前中しか釣れない。うーん。本番は11月3日の文化の日だな。


【追記1】
サシアミを針に付けるのにはだいぶん慣れたけど、エサ持ちの悪さには困ったもんです。石ゴカイやハンペン(ストローなどを刺して型抜きする)でも釣れるんなら、細切りにした魚肉ソーセージやチクワでも食うんじゃないだろうか・・・と思ってネットを検索したら、実際にそれで釣ってる人もいるらしい・・・釣れるかどうかは知らんけど。あとはアサリの貝柱とかもいいらしい。だったらホタテの貝柱でもだめかなぁ。いっそのことプロセスチーズとか豚の脂身とか、色の薄いものならなんでもいいじゃないのか(笑)

【追記2】
西宮ケーソンにゴミが増えてきた!第1コーナーの根元のゴミ袋の山、あれはなんじゃい!入口の階段の前も!誰かがそこにゴミを放置すると(または、コーナーは吹だまりになるので小さいゴミがたまってくると)、アホが便乗して捨てる。サビキに来た家族連れの方々は、そもそもなにも知らないからそこがゴミ捨て場だと信じて疑いもせず、ますますゴミが増えていく・・・んだろうな。その一部でも持って帰ろうかと思ったけど、自転車釣行だから断念しました。

みなさん、西宮ケーソンに限らず港湾部(釣り公園除く)の釣りは、あくまでも関係者に「黙認」して頂いているだけで、ゴミの放置が増えれば「釣り禁止」にもなりかねない。どうぞゴミは持って帰ってください。アミエビも海水で洗い流してから帰ってください。バーベキューしないでください(一度だけ見た)。

これはすべて釣り場のルールです。マナーではなくルールです。たとえそんなルールを知らんでも、よく考えればわかりそうなもんやろ。自分のやってることが良いことか悪いことかくらいわかるやろ。わからんアホどもは二度と釣りすんなボケ!もういっかい言ってやる。ボケ!!!



とまあ、ここまで書いてたんですが、今日も行ってきたので追加。


【10月31日 土曜日】

朝9時に屋根の点検業者が来宅。特に立ち会う必要もなさそうだったので釣りに。家を出たのが9時過ぎで、餌を買って釣り場に着いたのが10時前。そこから夕方まで釣って32匹。24cm~29cmと小型が多かったです。

前日に漁船が漁をしたとのことで、魚少なかったし、警戒心も強かったような気がします。食いが渋いというか、針の乗りが悪かったなぁ。

ちなみに西宮に漁師はいません。大阪の岸和田からやって来ます。サヨリもタチウオもオモクソ獲っていきます。FUCK!

今回は、100均グッズが大活躍しました。画像をご覧ください。




まずは左奥のボウル。これにアミエビレンガを入れます。お好みで集魚剤や米ぬかやパン粉など入れて、ブレンドします。非常に使いやすい。

アミエビレンガを崩すのは左手前のブツ。食べ物を波型に切るためのカッターです。使いやすいんですが、少々強度不足ではあります。

で、できあがったコマセを手前中央のカニスプーンで右奥のボトルに詰め込みます。カニスプーンはスプーン部分が長細いので非常に使いやすいです。

ボトルはノズル部分をハサミで切って、口径を大きくしております。これでロケットカゴにコマセを充填します。2秒で完了します!

ロケットカゴにコマセを詰め込むのが面倒で、なんかいい方法ないかとネットなどで調べたら、生クリーム絞り出し器(なければビニルと口金)が便利とのことでした。でも家の近所に売ってないので、このボトルを使ってみたんです。大成功でした。

コマセはアミエビ100%だと粒が大きすぎてボトルから出ないかも、と思い、今回は集魚剤と海水を入れて滑らかにしてみました。ですが水を入れすぎてしまって少々薄くなってしまい、念のためにと持ってきたパン粉を追加投入してちょうどよい硬さに仕上げました。

そして、サヨリが釣れたら右手前のトングで挟む、と。左手で挟んで右手はラジオペンチ。

このトングと、コマセボトルの組み合わせで、手もほとんど汚れませんでした。なにはともあれ、コマセボトルは是非お試しあれ!たった105円の投資で快適度とスピードが断然アップしますよ!!!


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