うわ、仕事でバタバタしているうちにあっというまに随分あいだが空い
てしまった。ということでもう夜中の3時だけど、コレクターズの新譜
についてちょっと書いておこう。
あちこちのブログで「傑作」の呼び声高い本作だけど、僕もこれはホン
トそう思うよ。正直なところ前作「Glitter Tune」はジャケットのMod
具合とは裏腹にかなりツラかった。ちょうどメジャーデビューあたりか
らずっと聴いてきたけど、これまでで一番聴かなくなるのが早かったア
ルバムだったんだ。なんというか勢いがないっていうのかな。曲も全体
的にちょっと中途半端な感じがして。
とくにそのころはピロウズがもうヘビーローテーション状態だったから、
なおさらそんなふうに感じてしまったのかもしれないけれど。それまで
にも何度か「ああ、もうダメかも…」と思うことはあったがその度ごと
に盛り返してきたんだけど、「今回ばかりはホントにダメか…?」とま
で思ってしまったんだ。
でも、やっぱりやってくれたよ、このバンドは。1回目は「うーん…」
だったが2回目からグイグイ良くなってきた。各曲の細かい感想はまた
書くことにしてとりあえずざっといくと…。
1曲目はいきなりブラスとストリングスから入るので驚いた。ちょっと
Modというよりはブラスロックみたいで意外だった。
「未来と未来のカタチ」は最高。リリー・フランキーのジャケイラスト
も最初はそうでもなかったが、この曲とあわせて裏ジャケを見ていると、
大勢の中でひとりだけこちらを見ているMod少年がなんとも言えず切な
くてよい。「ぎゅっと握ったはずのキミの手が今はここにない」という
ところがグッと来るね。
「グレート・アメリカ」は誰かのブログに書いてあったが、たしかに演
奏がThe Whoっぽい。それ以外の曲でも随所にWhoを感じるが、『Free』
のころよりも演奏が随分と骨太になっている。「愛していると…」はイ
ントロからグイグイとくるビートナンバー。ところどころこれもWhoっ
ぽい。「Punk of Hearts」がどうしても好きになれなかったので、こう
したビートナンバーが聴けるとそれだけで嬉しいってもんだよ。
コータローがVoを取る曲はこれまでそれほど好きではなかったが(とは
いえ、最近頭の中をふと「スノーマン」がよぎることが多いが)、
「Lucky & Happy」はかなり気に入った。サビの『チャラチャラするな
時代遅れヤッピー』というところがやけにいい(笑)。
「ファーザーアウェイ」は曲はこれまたWhoぽくていいんだが、なぜこ
ういう歌詞になったんだかさっぱりわからん。ラストの「ファイナルカ
ウントボクサー」も曲はいいんだが、いかんせんアルバムの締めとして
はちょっと…。どうしてもそのあとに「未来と…」をもう一度聴きたく
なってしまう。こっちがラストのほうが良かったのに。
でもアルバム全体としては「Glitter Tune」より全然かっこいい。よ
かったよかった。アルバム全体としては『Here Today』以来の傑作かな。
そのあともずっと聴き続けていてピロウズのヘビロテを完全に止めたよ。
曲の勢いでいったらピロウズのほうが全然あるけど、やっぱり「未来と
…」のようなロマンチックな曲は加藤ひさしの独壇場で、山中さわおに
は書けないな(ま、本人も書くつもりはないだろうけど)。なんにせよ、
一時僕の中で日本のバンドNo.1は完全にピロウズに移ってしまったけど、
ここに来てコレクターズも復活。強力な2トップ体制になってよかった
よ。
ああ、やっぱり各曲についてきちんと書きたくなってきた。近いうちに
バラバラと書くことにするよ。
てしまった。ということでもう夜中の3時だけど、コレクターズの新譜
についてちょっと書いておこう。
あちこちのブログで「傑作」の呼び声高い本作だけど、僕もこれはホン
トそう思うよ。正直なところ前作「Glitter Tune」はジャケットのMod
具合とは裏腹にかなりツラかった。ちょうどメジャーデビューあたりか
らずっと聴いてきたけど、これまでで一番聴かなくなるのが早かったア
ルバムだったんだ。なんというか勢いがないっていうのかな。曲も全体
的にちょっと中途半端な感じがして。
とくにそのころはピロウズがもうヘビーローテーション状態だったから、
なおさらそんなふうに感じてしまったのかもしれないけれど。それまで
にも何度か「ああ、もうダメかも…」と思うことはあったがその度ごと
に盛り返してきたんだけど、「今回ばかりはホントにダメか…?」とま
で思ってしまったんだ。
でも、やっぱりやってくれたよ、このバンドは。1回目は「うーん…」
だったが2回目からグイグイ良くなってきた。各曲の細かい感想はまた
書くことにしてとりあえずざっといくと…。
1曲目はいきなりブラスとストリングスから入るので驚いた。ちょっと
Modというよりはブラスロックみたいで意外だった。
「未来と未来のカタチ」は最高。リリー・フランキーのジャケイラスト
も最初はそうでもなかったが、この曲とあわせて裏ジャケを見ていると、
大勢の中でひとりだけこちらを見ているMod少年がなんとも言えず切な
くてよい。「ぎゅっと握ったはずのキミの手が今はここにない」という
ところがグッと来るね。
「グレート・アメリカ」は誰かのブログに書いてあったが、たしかに演
奏がThe Whoっぽい。それ以外の曲でも随所にWhoを感じるが、『Free』
のころよりも演奏が随分と骨太になっている。「愛していると…」はイ
ントロからグイグイとくるビートナンバー。ところどころこれもWhoっ
ぽい。「Punk of Hearts」がどうしても好きになれなかったので、こう
したビートナンバーが聴けるとそれだけで嬉しいってもんだよ。
コータローがVoを取る曲はこれまでそれほど好きではなかったが(とは
いえ、最近頭の中をふと「スノーマン」がよぎることが多いが)、
「Lucky & Happy」はかなり気に入った。サビの『チャラチャラするな
時代遅れヤッピー』というところがやけにいい(笑)。
「ファーザーアウェイ」は曲はこれまたWhoぽくていいんだが、なぜこ
ういう歌詞になったんだかさっぱりわからん。ラストの「ファイナルカ
ウントボクサー」も曲はいいんだが、いかんせんアルバムの締めとして
はちょっと…。どうしてもそのあとに「未来と…」をもう一度聴きたく
なってしまう。こっちがラストのほうが良かったのに。
でもアルバム全体としては「Glitter Tune」より全然かっこいい。よ
かったよかった。アルバム全体としては『Here Today』以来の傑作かな。
そのあともずっと聴き続けていてピロウズのヘビロテを完全に止めたよ。
曲の勢いでいったらピロウズのほうが全然あるけど、やっぱり「未来と
…」のようなロマンチックな曲は加藤ひさしの独壇場で、山中さわおに
は書けないな(ま、本人も書くつもりはないだろうけど)。なんにせよ、
一時僕の中で日本のバンドNo.1は完全にピロウズに移ってしまったけど、
ここに来てコレクターズも復活。強力な2トップ体制になってよかった
よ。
ああ、やっぱり各曲についてきちんと書きたくなってきた。近いうちに
バラバラと書くことにするよ。
コレクターズ初心者の尼崎死です。
バンドの最新作が大変良いとのことでこれから聞くのが楽しみです。
でも、まだ買わないよ。だって今日やっと「UFOクラブ」借りてきたところだもん。
先週、「バイディス・イヤーズ」を聞き終わったばかりだから、本当はもっと初期~中期のモノを聞きたかったんだけど。レンタル屋になかったんだから、しょーがない。まあアルバムを聞ける・聞けないってのは縁だから、いいんだけども。
さて「UFOクラブ」ですが、凄くいい。こんなにコレクターズが良いなんて。いや、良い、悪い、というよりかめちゃくちゃ大人になりはった。音楽が。こんなに変わっていいものか。これって徐々に進化していったんですか?それとも、このアルバムが特別なんですか?
初期の音源では「あんなことも出来ますこんなアレンジもやってみましたストリングスはジョージマーティン風ですヨスゴイでしょう」みたいな足し算の音楽だった。やりたいことは全てブチ込まないと気が済まないみたいな。
でも「UFOクラブ」では余計な肉はゴッソリそぎ落とされてて・・・なんたって「どっくれ~す、どっくれ~す」のリフレインとギターのストロークという音楽要素だけで7分も持たせられてるもんね!
これはスゴイ!
自信がないとできない!
プロデューサーは吉田仁氏で、思うにこの人のプロデュースってリスナータイプなのかなって。吉田さん自身はサロンミュージックというバンドのメンバーではあるんだけど、サロンってミュージシャン魂~って感じの音楽じゃないし~。アーティストとともに爆発するミュージシャンタイプでもなく。音響オタクなエンジニアでもなく。一リスナーとして「どうしたらコレクターズはリスナーに届くのか?」という難問を冷静に考え続けたのではないのか?そんな音。
ほっといても天才加藤はスゴイ音楽をつくる。
スゴイ熱量を持っている。
でも、爆発を記録しただけでは(マニアは喜んでも?)リスナーのハートに火はともらない。爆発はリスナーの中で起こらないと意味がない・・・。
このアルバムの為に捨てられた膨大な未発表音源を想像させる音だ。なんせ「世界を止めて」での「イエ~」の後に続くスキャット一つ取っても物凄く研ぎ澄まされたモノを感じるのだ。
このアルバムが特別なのは、曲の力と歌で、というのでなく、演奏力で聞き手をねじ伏せるのでもなく、うーん、言葉にしにくい・・・なんというか色んな意味での「奇跡の積み重ね」というか????俳句や短歌だけで長編小説を作ったみたいな????言ってることがメチャクチャですが、ともかくスゴい魔法のかかったアルバムなのは間違いない。
俺のハートは燃えっぱなしだぜーオーイエー(馬鹿)。
アルバムを聴いたときは、それまでの「箱庭的」Popからついに突き抜
けてRockっぽくなったなあと思わずに入られませんでした。
なんというか、それまでのコレクターズの曲は「僕」だったんですが、
このアルバムは「俺」もしくは「私」だな、と。大人のRockになったん
だなあという感慨もひとしおでした。とくに「リラ」とか「THE
HAMMER AND SICKLE」なんかはそれまでのコレクターズにはなかったな
あ、と。
個人的には「愛ある世界」のThe Whoっぽいサウンド(とはいえ、最新
アルバムと比べるとまだまだ線が細いですが)と、ちょっとマンチェ
入った「Monday」がツボでしたね(ちなみにaikoも「Monday」でコレク
ターズのファンになったらしいです)。
いまだにこれを最高傑作アルバムに上げる人も多く(それはそれでいい
のかどうかわかりませんが)、いずれにせよコレクターズにとって大き
な転換点となったアルバムには違いありませんね。
この間、コレクターズライブに行ってきたのですが、
生で聴いてみて、改めてギターのかっこよさにしびれました。
コレクターズは長く聴いている音楽なので、
ついつい他のバンドより厳しい目でみてしまって。。。
良く言えばそれだけ期待感があるバンドなんですけれどね。
初期の持っていた独特のPOPな世界観は失ってほしくないし、
かと言ってあんまり意識しすぎて作って欲しくないし。(どっちがいいんだ、と自分でも複雑なんですけれど)
今回のアルバムに関しては、シングル切れそうなくらいPOPな曲がそろっていますが、
個人的には「マイチェルシーブーツ」が心を捉えて離しません。
それと、私もRocketmanさんと同じく、「ファザーウェイ」の歌詞が加藤さんの解説を読んでもやっぱり理解不能です(苦笑)
私のBLOGに遊びに来てくださって
コメントまでいただきありがとうございました!
TBもトライしていただいたと思うんですが
どうもgooからうちへのTBがいつも調子悪いようでごめんなさい…。
お名前から検索してこちらにたどり着きました。
(&ずうずうしくこちらからもTBさせていただいちゃいました。)
コレクターズは、「ぼくを苦悩させる~」のころ
スッゴク好きでよく聞いてたんですけど
その後私自身が音楽から離れちゃう時期があって
ずいぶんご無沙汰してたのです。
でも昨年11月に久しぶりにライブ見て、すっかりやられちゃいました~。
相変わらずカッコいいっすね、加藤さん!新譜もめちゃゴキゲンだし。
日本の音楽シーンでコレクターズみたいなバンドが元気いいのは
ホントウレシイですね。(長々と失礼しました!)
「ぼくを苦悩させる…」は僕も本当によく聴いたアルバムでした(ステレオの前に正座して聞いてました(笑))。あの頃のアレンジを重ねて重ねてコーラスも重ねて重ねて、というスタイルは今のコレクターズには(あまり)ないわけですが、やっぱりあれはあれでいいもんです。とくにコーラスの重ね方がお気に入りでした。
ライブはしばらく行っていないんだけど、「未来のカタチ」はぜひナマで聴きたいなあ。
MAX☆FISH blogのA-KENと申します。
このアルバムで新しいスタートを切った
コレクターズが笑顔で20周年を迎えられるように願っています。様々な危機を乗り越えて
作り上げられた素晴らしいアルバムを、
もっと沢山の人達に聴いてもらいたいですね。
みなさん「いいアルバムだ!」という点では一致してるみたいですね。
「ファーザーアウェイ」についてですが、初めて読んだ時、「加藤さんて、意外に真面目な人なのかな」と思いました。でもあのテーマでそのまま歌うのは気恥ずかしいので子供の視点にしたのかな・・・とか・・・
せんが、とりあえずです。
> hyumaさん
そちらのほうにコメント入れさせていただきました。加藤さんと同い年
ということは先輩ですね。hyumaさんのBlogで勉強させていただきます。
他の皆さんもhyumaさんBlog、Mod好きにはオススメですよ。
> A-KENさん
そっかー、コレクターズもうすぐ20周年なんでしたっけ? 日比谷野音
ですかんちとのジョイントライブ見たのは10周年のときだったかな?
あれからもうそんなに経つのかー。
> clover4love34さん
あれ、最初は「えっ?」でしたか。やっぱり感じ方は人それぞれですね。
楽曲は確かにライブで聴きたい曲満載ですね。個人的にはQちゃんのド
ラムがThe Whoばりにバタバタしているといいなあと思います。「コレ
クターズマジック」ってなんだかコレクターズの曲の魅力をうまく表現
していていいWordですね。
> ユリシヅカさん
なるほど、そういう見方もありますね。僕が感じた違和感は、これまで
のコレクターズにはなかったテーマだなあというところに尽きます。子
供もしくは少年の視点から書かれた曲はたくさんありますが、そこから
父親を眺めている曲ってなかったですよね。まあ、あとは妙にあっけか
ら感としている母親もちょっと違和感なんですけど、これも時代ってヤ
ツでしょうか(って、いったい何歳だ、オレ)。