goo blog サービス終了のお知らせ 

空想科学ロケット旅行

Let's Go Swanky Street, Singing The Kids Are Alright!

photoblog_011 「壁を撮る」という楽しみ

2011-12-28 23:21:02 | photoblog


1月に開催するグループ展のための作品制作を今になってやっている(苦笑)。今回テーマに選んだ2009年神戸旅行の写真をあらためて見直すと、この旅で「壁」を撮ることに明確に目覚めたことがよくわかる。旅の時間が進むにつれて撮影の対象が、全体から部分へ、具象から抽象へ、と移っていく。


もともと壁を撮るのはなんとなく好きで、たまに気になる壁があるととりあえず撮ったりはしていた。だがこの旅では「これ」と思う壁があると10~20枚以上は撮っている。縦位置、横位置、カラー、モノクロ、露出を変えたりしながら次々と撮っている。

最も惹かれたのは、壁の上にある要素(窓枠、配線、コンクリの継ぎ目、光と影、など)を、ファインダーの中にいかに心地よくレイアウトするかということ。

とうぜん水平・垂直を確認しながら、構成要素を増やしたり減らしたり、中心に寄せたり端へずらしたりなどしながら、心地よいレイアウトを探してシャッターを切っていく。


僕にとって写真とは「世界を切り取ること」だと常々感じていた。そして、心地よいレイアウトを探しているうちに、これはまさに「切り取ること」そのものであると気がついた。

さらに心地よいレイアウトとは、なるべく要素を減らし、極力シンプルな画面の中で要素どうしの配置バランスを取っていくことなのだということもわかってきた。自然と抽象度が高くなっていく。なんとなく枯山水みたいだな、と思ったのを覚えている。


以来、気になる壁は意識的に撮るようにしている。壁などどこにでもあるのだが、やはり「これは」と思う壁はなかなかあるものではない。街歩きをする楽しみがまたひとつ増えたわけで、通行人からは奇異な目で見られながらも、壁に向かってシャッターを切り続けている。


no life plant



photoblog_010

2011-12-16 12:30:40 | photoblog
20111204_160500

冬の夕暮れの光は、夏とは違ったさびしさがあってよい。
すでにカメラを構える手が冷たくなっている。
温かいお湯割りが欲しくなるのもこの夕陽のなかだ。
カラスが鳴いている。




世界は神で満ちている

2011-12-05 12:43:49 | 日々のうたかた

記事のタイトル見て「おいおいどーした、とうとうアッチ側にイッちゃったのか?」と思った方、大丈夫です。そんな大した話しじゃありませんから(笑)。

 *

しばらく前から、主に2ちゃんねるやニコ動関連文脈において、「〇〇は神!」「なんという神曲!」といった「神すぐる」的表現を見かけるようになった。

これを見るたびにどうにも違和感があって、「神」ってそんな軽々しいものじゃないだろう、と思っていた。

なにしろ僕は昔から「神」というものにとても興味があるのだ。

といっても、自分にとっての宗教的体験や信仰ということではなく、人間はなぜ神を信じるのか、なぜ宗教に惹かれるのか、といった観点からなのだが。なので僕にとっては「神が人間を作ったのではない、人間が神を作ったのだ」というスタンスなのであるが。


おっと、横道に逸れてしまった。


今朝も歯を磨きながら、ふとしたきっかけでこの「神すぐる!」的表現を思い出して、「やっぱりなんだかなー。そんなこと言ってたらメガ盛り牛丼にも神が宿ることになっちゃうじゃないか、神ってそんな小さいものなのか(笑)」と思った。


と、その瞬間、


あるひらめきが稲妻のように僕を打った。
そう、まさに神からの啓示のように。


「牛丼にも神が宿る!? そうか! そういうことだったのかあああ!!」


宿るのだ、牛丼にも神が。iPhoneアプリにも神が。SKE48にも神が。あらゆるものに神が。


なぜならこの神は一神教における絶対神ではなく、多神教におけるアニミズム的神だからだ。八百万の神なのだ。そうだ、なぜそこに最初から気が付かなかったのか。もともと僕がとくに惹かれていたのはアニミズム的な多神教宗教観や世界観だったはずじゃないか。

ああ、いつの間にか忘れてしまっていたのだ。そうした自分がかつて夢中だったものを。そして図らずもネットでの流行り言葉が僕にそれを思い出させてくれたのだ。そう、世界は神で満ち溢れているのだ……。

朝、歯を磨きながら、そんなふうにして僕は、神の存在を再認識していた。


ま、それでも僕は「神すぐる」的表現はやっぱり使わないんだけどね。


photoblog_009

2011-12-01 12:53:06 | photoblog
鉄の道具

「鉄の道具」自転車もカメラも材質が改良されてどんどん軽くなっていく。それはそれでいいことなんだけど、でも夏でもヒヤリとした金属の感触と匂いが好きなんだ。