穏やかに晴れた先週の日曜日、オープン二日目の14時過ぎに訪問。
オープニングレセプションはごった返してたようですが、それほどでもなくゆっくりと店内を見て回り、1140さん、84booksさん、141さんともいろいろお話しすることができました。
最初に店に入るなり、なんというか、静かに興奮してしまいしばし呆然(笑)。店長さんから「写真もどんどん撮って構いませんので」と言っていただき、それならば!と買い物はひとまず置いといて店内を眺めつつ写真撮影。
▽写真はコチラ
20111023_travelers_factory
並べられている商品や小物などのディスプレイが素晴らしいのは言うまでもないのですが、建物自体があまりにも素敵ですっかり魅了されてしまいました。
床やテーブルなどに使われている工事現場の足場材は年季が入っているうえにところどころに釘の跡やペンキが付いていたりして、古い建造物好きにはたまりません。昔ながらの大衆酒場のカウンターとかにも通ずるものがあります。1140さんとも「アンティークっぽい、じゃなくて本当のアンティーク、時間が染み込んでいる感じがいいんですよね」と盛り上がりました。
もともとは紙加工工場だったこともあり、まさに「ファクトリー」なのですが、個人的には古いガレージみたいでもあるな、と思いました。床や壁などの木材、コンクリートに加えて、鉄骨があちこちに見えているのがそう感じさせるようです。
84booksさんに「木だけでなく鉄骨の梁が組み合わさっているところがとてもいいですねー」と言うと「丸太のログハウス風などでは、トラベラーズノートらしくないと思ったんです」とのこと。まさにそのとおりですね。
また、普通の内装業者にお願いすると、どうしても「きれいにきれいに」造ってしまうそうです。その点、今回内装を手がけた"大将"さんご自身がトラベラーズノートユーザーだったため、世界観などがすんなり共有できてよかったとも仰ってました。
他にもいろいろなお話をしたのですが、とにかくトラベラーズノートチームのみなさんが嬉しそうなのが印象的でした。とくに1140さん。いつもニコニコしている印象がありますが、この日は特別そうだったかも(笑)。
行く前は「とうとうトラベラーズノートの聖地ができたんだな…」と感慨深く思っていたのですが、実際に行ってみて「ああ、これは聖地とかじゃないな。友達の家に遊びに来たみたい。1140さんの家に遊びに来ているんだ」と思い直しました。
僕たちも友人を部屋に招くときって、持っている本やCD、お気に入りのインテリアなどを実はよく見てほしいですよね。1140さんも84Booksさんも「自分たちが好きなものをいっぱい詰め込んだ」と仰ってました。
だからあの1140さんの笑顔は友達が家にやってきたときの笑顔なんだと思います。
あちこちに本が並べてあるのも友達の部屋っぽくてそそられます(やっぱり本棚はチェックしますものね)。おもしろそうなタイトルが並んでいて、(この日は頂かなかったのですが)アアルトコーヒーを飲みながらゆっくり読みふけりたくなります。
こういうテイストのお店はわりとよく見かけるようになりました。でもトラベラーズノートという共通の好みを持つ友達の部屋、細かいところまですべてがパズルのピースのようにパチッとはまっている感じで、見ているこちらまで楽しくなってきます。
「夜はまた雰囲気が変わっていい感じなんですよ。会社帰りにふらっと立ち寄ってもらってコーヒーで一日を締めくくる、みたいに過ごしてもらえるとうれしい」と84booksさん。ええ、もちろんふらっと来ますとも。
そうこうしているうちに、お客さんがずいぶんと増えてきました。みんなが思い思いに商品を手に取ったり写真を撮ったりしているのを見ているうちに、まるで自分のことのようにうれしくなってきました。こういう気持ち、他のプロダクトでは感じたことなかったな。
1140さんも84booksさんも「秘密基地」と呼んでいましたが、そう、ここは素敵な秘密基地で、僕たち一人ひとりが基地に集うメンバーなんですね。
改めて、
トラベラーズノートらしい、控えめだけどいつまでも眺めていたくなる素晴らしいお店、おめでとうございます。
そして、
トラベラーズノートが好きでいてよかったなと心から思える素敵な基地を、ありがとうございます。
※おまけ
当日購入したグッズの写真です。気がつけば財布の紐が緩みあれこれ買いこんでしまい、非売品の革コースターもいただいてしまいました(笑)。大評判の水色マスキングテープ、ノートに貼って気がついたのですが、柄がちょうど縦サイズにピッタリくるようになっているんですね。