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インド洋の美しい青き貴婦人、モーリシャス共和国

2014-02-22 22:53:16 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」アフリカ大陸の東、マダガスカル島よりまた東のインド洋に浮かぶ島々の国モーリシャス共和国。
インド商人の貿易中継地点になり、その後フランス統治時代などを経て様々な文化の混在する地となる。
世界屈指の海の青さと透明度は、モーリシャス・ブルーといわれ、世界的マリン・リゾートだ。
その美しい海は、イルカとの出会いをもたらす。
くるくると回転しながらジャンプする種類のイルカ、スピナー・ドルフィンとの交流を楽しめる「スイムwithドルフィンツアー」は、体験の価値ありだろう。

首都ポートルイスの中央市場は、新鮮な食材の宝庫だけではなく、美味しい屋台がたくさんある。
”ダルプリ”は、柔らかくもちもちと塩分多めの小麦粉で作るクレープのような生地でトマトソースやチリソースをくるんで食べる。
”アルーダ”は、寒天とタピオカを薄めの練乳に入れアイスクリームを混ぜて飲む、ぎゅっと甘い飲み物。
暑いモーリシャスでは、塩分も甘みも濃いのが好まれるようだ。
「ル・ペスカトール」というレストランでは、モーリシャスの料理が味わえる。
パンに青唐辛子のペーストをつけて食べるのもモーリシャス風。
”タコのヴァンダイユ”は、タコを使った伝統料理で、一見カレーのようだが、使っているスパイスの種類が違う。
たっぷりの油でタコなどの具材を炒め、マスタードの辛さをしっかりしみ込ませた保存食。

モーリシャス島は火山島で、火山活動が生み出す「七色の大地」は、様々な鉱物の色が織り成している。
落差100メートル以上もあるシャマレルの滝の勇壮な姿も見事。

エイグレット島は、手付かずの自然が残り、固有種の動物が生息する。
100キログラム以上のアルダウラゾウガメに、1990年にはたったの9羽しかいなかったピンク・ピジョンなどがいる。
人間の手によって絶滅した飛べない鳥のドードーの教訓により、それら固有種の動物の自然保護区がこの島に設けられた。
カセラ・ネイチャー・レジャー&パークでは、セグウェイ・サファリで、10種類以上の動物達を間近に感じられる。

モーリシャスの工芸品に、ラフィアというヤシの仲間の繊維を編んで作るバッグは、お土産に人気がある。
ダイヤモンドなどを産するアフリカに近く交易の中継点でもあったために、宝石の加工技術がある。
「ラヴィオール」は宝石の有名店で、その優れた技術が生み出すジュエリーは世界でも評価が高い。
「ルガール」は、40年以上モーリシャスに合うリゾートファッションを追求している。
最近注目されているのは、竹の繊維で作るバンブー・コットンで、肌触りがよく型崩れしないシルクのような繊維の服。

モーリシャスは、フランスに統治された名残りが今も残っている。
それは、主食であるパンがフランスパンであることと、その価格が政府によって低価格に統一されていることだ。
人は生きるために食べなくてはならない。
最低限度の保障かもしれないが、それも人権の生存権の保障ともいえるだろう。
時代の列強国に支配権が移ろうことも、悪いことばかりではないようだ。
良いところを吸収して強かに生き抜く力を、人は持っている。
それというのも全て、ここの恵まれた美しい自然が人の心を洗い流し、生きる希望を与えたおかげかもしれない。
モーリシャスブルー、私も包まれてみたい。

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