rock_et_nothing

アートやねこ、本に映画に星と花たち、気の赴くままに日々書き連ねていきます。

スロベニア共和国リュブリャナ

2014-06-28 23:24:59 | 街たち
「にじいろジーン 地球まるごと見聞録」アルプスの東の端にある四国と同じくらいの面積で、旧ユーゴスラビアの国スロベニア共和国。
首都リュブリャナの旧市街と新市街を結ぶトロモストゥイエ(三本橋)は見所のひとつで、そのなかのズマイスキ・モスト(竜の橋)は、街のシンボルである竜が棲んでいたという伝説にちなんでいる。

では、スロベニアのグルメ。
「オドゥプルタ・クフナ」は、10月までの毎週金曜日に開かれているオープンキッチンのイベントで、”ヤポルチュニ・ジュペク”という煮たリンゴを入れた餃子などが楽しめる。
「ゴスティルニツァ・カヴァリノ プリ・トルバリエヴィ・マミ」という長い名前のレストランは、郷土料理”ゴヴェヤ・ユーハ”という牛肉スープが味わえる。
骨付き牛肉と香味野菜を3時間煮込み作ったスープにパスタを入れて食べるのだが、滋養の富んだやさしい味に体が癒されること請け合い。
「ゴスティルナ・ナ・グラドゥ」では、伝統料理”ジュガンツィ”、いわゆるスロベニヤの蕎麦がきでそば粉をラードやバターを入れて作ったものとリンゴと一緒に炒めた物が食べられる。
この地方では、小麦粉よりも古くからそば粉が食べられてきた歴史がある。

ショッピング。
「イカ」は、全てメイド・イン・スロベニアで、伝統を今風にアレンジして200人を超えるデザイナーの作品を扱うセレクトショップ。
「カットブリユール」は、全て手作りのスロベニア陶器の店。
カップの持ち手やカップの縁の装飾が個性豊か。

リュブリャナからちょっと遠出。
リュブリャナから車で40分のところにある「アルプスの瞳」と称されるブレッド湖は、エメラルドグリーンの神秘的な湖。
湖の中ほどにあるブレッド島には、手漕ぎボートでしか渡れない。
99段の階段を上ると1200年前の建物の場所に17世紀に建てられた聖マリア教会があり、強く引いて音が鳴れば願いが叶うといわれている鐘があり、観光客の人気を集めている。
ブレッド湖の湖畔には、「バーク」というレストランがある。
ここの「クレムシュニク」は、60年前にセルビアの職人が伝えたケーキのレシピを忠実に、生クリームとカスタードを二段にして甘さ控えめ。
次に、リュブリャナから車で1時間半のピランは、青く澄んだ海オレンジ色の屋根に白い壁が美しいアドリア海に面した小さな半島の街。
「イヴォ」は、アドリア海で獲れる新鮮なシーフードの店。
今頃は、カサゴがお勧め。
さっと焼き目をつけたカサゴと野菜にオリーブオイルをかけてオーブンで焼く。
イタリアに近いこのあたりは、調理法も似通っているのだ。
ピランの南に広がるセチョヴリエ塩田は、700年前からの古い製法を守って塩を作る。
中にスパ「レバ・ヴィダ」があり、珍しい野外スパで塩田の泥パックを体験できる。

リュブリャナの街のところどころに一風変わった彫刻が置かれている。
作者は、ヤユヴ・ブルダル。
彫刻を塑像するときに使うものは、彼自身の手のみ。
彼曰く「人の手には古代からの記憶が刻み込まれている」
流れる動きのあるダイナミックな彼の彫刻は、たしかに根源的な命の躍動が感じられる。

この地域は、民族の坩堝。
民族と宗教の対立が引き起こす戦争の惨禍を辛酸を嘗め尽くしている。
けれど、また時が経つと繰り返す。
甘っちょろい理想論など、何の益にもならないことを痛感しているところ。
そして世界も、グローバル化がもたらす新たな不和の痛みにそろそろ気をつけなくてはいけない段階に突入してきている。
ああ、それでも戦争だけは御免被りたい。


6月はアジサイ

2014-06-28 20:37:16 | 植物たち


6月はアジサイ。
庭に咲いている2種類のアジサイを切ってきて、花瓶に活けた。
そして、月2回やってくる子供と描く。
難しいけれど、時々少し上に挑戦するのも大切だ。
何より、描こうとすることで花にきちんと向き合い見て、花の美しさだけではなく、その造形の見事さを知って欲しいから。
花に関心のない家人でさえも、このアジサイの美しさには目を見張った。
小さい人も、部活動から帰ってくるなり、感嘆の声を上げた。
丸くボリュームのある形と、小さな粒の集まった中心とそれから放射状に取り囲む大きな花弁の形が、同系色の中に変化を加え、絶妙のバランスを作り上げている。
この美しさをどうぞ味わって欲しい。

あとは、この季節になると作るジャム。
ブルーベリー、ラズベリー、ワイルドベリー、ストロベリー、4種類のジャム。
6月は、梅雨で鬱陶しいばかりではない、美しさと美味しい恵みがあるではないか。




なぜか4つのベリージャム