思いのほか爽やかに晴れて気持ちがいい。
このところ頭痛で悩まされているから、こんなことでも気分が違う。
おかげでちょっと休んでいたブログも、こうして書けるのだ。
今いるところからの眺めは、ハイトーンの緑の庭、影の部分も軽やかに明るい。
そこで思い浮かんだのは、モネの緑。
涼やかな初夏の風が吹き渡るイメージの絵がいいだろう。
このようなところを散歩できたなら、心も体も洗われて、清浄無垢な者へ生まれ変われそうだ。
メディアと世間を騒がせている東京都議会議員へのセクハラ野次への過剰反応と根深いジェンダー問題、集団的自衛権へのデモの報道がほぼスルーされていることへの危惧、TPPへの関心の薄まり、労働移民推進の動き、ほかにも多くの不安が時代の川を流れていっている。
癒してくれるものは、もう人ではないのかもしれない。
つかの間訪れる穏やかな自然の美しさだけが、拠り所となっていると思われることを感じた。
「世界の絶景」それに類似た出版物が書店に平積みされていた。
SNSの端を発するこの「世界の絶景」、自分もだいぶ前からフォローして美しい景色の画像を楽しんでいる。
あるいは、動物。
人の知恵も理想もあまり進歩はないけれど、心の闇はより深く暗くなっているのかもしれない。
だから、忘れるための、モネの緑。
実際の自然に触れられないのであれば、モネの絵を眺めようではないか。