サプライズ

親戚の家に少し長居しすぎてしまい、北海道のまだまだど真ん中である所から
最後の夜の宿泊地である札幌まで車をかっ飛ばした。

最後の夜といえば、そう私と皆さんだけが知っているあのサプライズ！
到着１時間前にホテルに連絡して冷えたシャンパンと
デザートとメッセージカードを部屋に用意してもらう約束なのに
そんな余裕なくて、さて困った。
車の中には既にこの旅の途中で買い足し買い足し
買いすぎて溜まってしまった飲み物がいーっぱいあるにも関らず
苦肉の策で「ああっ！コーヒーはあるけどブラックがない！！」と
お母さんと弟を無理矢理コンビニに寄らし、その間にホテルへ連絡。
お母さんは側に居ないのに、なぜか小声で言葉短かになってしまった（笑）

弟は口が軽いのでこの事は教えていなかったのだけど
メッセージカードには弟の名前も入っているし
弟が先にコンビニから出てきたので、ここでこのサプライズを教えておいた。

結局連絡してから15分も経たずにホテルに着いてしまい
さすがに失敗かなーと覚悟したけれど、チェックイン時に伝えられた
「お部屋のご用意は出来ています」という言葉が私にだけわかる合図。
あーホッとした。というか久しぶりに焦ったな。

部屋のキーの開け方や温泉の利用方法が特殊らしく、
ホテルの方が部屋に一緒に入り、私達はソファーにかけさせられ説明を受けた。
ん～？？部屋に入ったらワァびっくり！っていうのを目論んでいるのに・・。

ちょっとワンクッション入ってしまったせいか目先が変わってしまい
ホテルの人が退室してからもお母さんはなかなかこのセッティングに気がつかない。
だから仕方なく指を指して「あれを見てよ」と教えた。

「そうそう、”何かあるー”と思って・・」

そしてその”何か”がやたら豪勢なことに気づき

「あら・・」

そしてメッセージカードの存在に気づき

「あはは」

そしてメッセージカードに自分の名前と、
私達兄弟の名前がちゃんと書かれている事に気づき

「ええー！？やだーーーー、もうーーー！！」

と驚いたかと思うと

「さっ、靴を履き替えよう！ホラホラ！！」


はっ！？
それじゃあ「ええー！？」はこっちの台詞だよ。
そんなモンなの？このサプライズは？？
えええーーー？？？



当日はこんな会話だけで終わってしまったけど
後日お母さんから電話がありました。

「あの時は泣きそうになったけど
　ここで泣いたら今日は止められなくなってしまうから
　必死で堪えたのよ。」

それを少し期待してたのに。
ブログの事も考えてよ（笑）。


前にも触れたとおりこの夜は３人ですすきのへ出て
とっても美味しいシャケやカニを炉端焼きで食べた後
カラオケに行きました。
お母さんは歌が上手いし新しい曲を覚えようともするんだけど
年のせいか、TSUNAMIもばっちり演歌に仕上がってました。

お酒が好きなお母さん。
そういう所がはっきり言って本気で真面目にもの凄く底なしに嫌だったけれど
たまには相手になるのもいいかもね。