STUDIO ZODIAC

黄道12星座のように様々な得意分野で活動を続けています。

ヤドカリくんで、やりたかったこと!

2004年08月10日 | ■ヤドカリくん 企画
僕が「ヤドカリくん」で一番やりたかった事を一言にすると、子供版「サンダーバード」です! 「サンダーバード」っていうのは、イギリスのITCが製作したスーパーマリオネーションによる人形劇の事で、僕達が子供の頃はもちろん、現在でも人気の高い空想科学番組でした。

放映当時、既にF-14のような可変翼やV-TOL機構を装備していた1号、流線型のボディに前進翼を持つ大型高速輸送機2号、2号のコンテナに搭載される4号やジェットモグラ、磁力牽引車、高速エレベーターカー等、複数の特殊災害対策メカ群、宇宙での救助や5号への連絡船として使われる3号、全世界で起こる災害や救難信号をキャッチし、速やかに本部へ連絡する有人大型人工衛星5号、特殊装甲、特殊機能を装備した6輪のスーパーロールスロイスFAB-1ペネロープ号等、斬新で柔らかみのある独特のメカニックや発進シーンに心酔したものでした。

ヤドカリくんの「シェルテクター」のアイデアも、「サンダーバード」を意識したものでした。 空ならスカイテクター、海ならマリンテクター、陸ならロードテクターといった単純なものじゃなくて、山の上なら、小回りの利く小型のスカイテクターが登場するだろうし、垂直離陸の出来るV-TOL型スカイテクターやヘリテクターの方が適しているかもしれない。 発想による多彩なストーリー展開と、ブロック感覚の豊富な「シェルテクター」による追い掛けっこ的なストーリー、たとえば「タイムボカン」シリーズや「チキチキマシン猛レース」みたいな雰囲気の作品が目標でした。

ワンパターンの美学、王道的作品、そんな話作りがしたかったです! 香港映画のようなパワーと、かつて円谷プロの怪獣や東映作品のような魅力ある強敵が登場するエンターテイメント的物語作りが僕の信条です。

現在に至るまで、物語作りのパターンは36通りしか存在しないそうです。 黒澤明監督の「七人の侍」も「イヌ、サル、キジを集めて鬼と戦う」桃太郎パターンのストーリー展開だそうですし、古くから語り継がれた物語には、学ぶべき完成されたストーリーが詰まっています。

また、様々な事柄も、大きく分けると天・択・火・雷・風・水・山・地の八卦を上卦と下卦に振り分けた六十四卦で表現出来るそうです。

今後、自分の中で肥大化した「ヤドカリくん」ストーリーを、もっとシンプルで判り易く直して行きたいです。 それから、他にも幾つか書いている物語も、何かの機会発表して行きたいと思っています。(単行本「甲殻機神ヤドカリくん」あとがき用原稿「ヤドカリくんで、やりたかったこと!」より)

サンダーバード
http://www.thunderbirds-movie.jp/index2.html

最新の画像もっと見る

コメントを投稿