>>>「損して得取れ」,「先用後利」-時計店 ザ・クロックハウスでの体験
最近,腕時計が止まったり動いたりと不調なので,「そろそろ電池切れの時期かな」と思い,家の近くのイオン八千代緑が丘店にある“ザ・クロックハウス”に電池交換をお願いしました。電池代とパッキン交換などで料金は2500円ということでした。
後日,時計を受け取りに店に出向くと,店員さんから予想外の説明を受けました。
「調べたところ,電池はまだ十分使える。電池交換の必要がない」とのことでした。腕時計が止まった原因は,「磁石の影響を受けたのではないか」として,携帯電話やパソコン,あるいはラジオなど磁気を発するモノの側にはなるべく時計を置かないように,とのアドバイスを受けました。
予想外だったのは,「電池交換していないので料金は無料」ということでした。あれから10日経ちましたが,腕時計は,止まることなく快調です。そして今、ザ・クロックハウスさんに感謝しながら,このブログを書いています。
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享保2年に大丸(現在のJ.フロントリティリング)を創業した下村彦右衛門正啓は,事業の根本の理念として,“まずお客さまの満足を先に考え,企業の利益というものはお客さまへ満足をもたらした結果である”との「先義後利」を唱えました。そして,「客のためにならぬ物は売らぬこと。世間では,目先のことだけを考えて商いをする者があるが,そういうやり方はきらいである。」と従業員にさとしていたということです。 この考え方は,「顧客を創造し顧客の購買価値を高める」のドラッカーの言葉に通じるものがあります。
ザ・クロックハウスさんの,「料金は無料」の私への対応はまさに「先義後利」にほかなりません。きっとこれからも、客が客を呼ぶの繰り返しで繁盛し続けることでしょう。ありがとうございました。ますますのご繁昌を・・・・・。
*)その後,私,同店で置き時計を一つ買い求めました。
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◆ザ・クロックハウス http://www.clock-h.com/index.html
本社 : 〒167-0042 東京都杉並区西荻北2-28-7
創業 : 1971年3月30日
設立 : 1984年4月1日
資本金: 2億3,500万円
代表者: 代表取締役社長 花谷 洋二
店舗数: 247店舗(2013年2月末現在)
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>>>「損して得取れ」,「先用後利」ー印西の英国車修理専門店の場合
アトランダムにブログサーチをしていて,千葉・印西の「英国車修理専門店」に関する書き込みが目にとまりました。まさに「損して得取れ」,「先用後利」の生きた事例です。ブログからの抜き書きでその要点を紹介します。
◇期待以上のサプライズ 2010/12/21(火)
http://nekoken1.blog108.fc2.com/blog-entry-1310.html
私の愛車(ランドローバ-ディスカバリー97年式、走行18万km、雨漏り、塗装剥げ多数、時価0円)が、先月からまた不調に見舞われました。
今回はかなり危険です。ブレーキ液がゆっくり漏れるのです。
原因はある程度特定できていました。漏れている場所はブレーキマスターという部分で、ボンネットを開けるとすぐに目視できます。念のため下に潜ってみましたがホースの亀裂などは皆無でした。
その道に非常に詳しい人に症状を話したところ、「一気に漏れて制動不能になることはないだろう。だけど、できるだけ早く修理したほうがいいよ。乗るときは必ずボンネットを開けてリザーバータンクにブレーキオイルが十分残っていることを確認すること。でもできるだけ乗るなよ!」という応急処置的なアドバイスを受けて、漏れたオイルを注ぎ足しながら、しばらく騙し騙し走っていました。
ある日、正規ディーラーに診てもらいました。
正直、輸入車のティーラーは恐ろしく高いので(前に12ヶ月点検で悪いところを全部診てもらったら修理代130万かかりますと見積もられたことがある・・・)、今までほとんどディーラーの世話にならずにこの車を維持してきたのですが、今回は故障箇所がブレーキなので、安全のためにまあ仕方ないかな・・・と。
ディーラーはこう言いました。
「うーん、これはマスター全部をアッセンブリーで交換するしかないですね。」
「部品代と工賃で、約12万8千円ほどになります。」
・・・・・。
そういえば数年前、パワーウィンドウが開閉できなくなったことがありましたが、このときもディーラーに見積もりを取ったら「レギュレーターのアッセンブリー交換と工賃で計6万円です」と言われてビックリしたことがあります。たかが窓の開閉を1枚直すのに6万円もかかるのか、と。 結局これは、自分で修理しました。ドアの内張りをはずし、レギュレーターを取り出し、故障箇所を特定して(軸になる樹脂製のワッシャーが割れているだけだった)、そのワッシャーと同形の金属ワッシャーを東急ハンズで100円ちょっとで買ってきてそれを取り付けたら完治しました。
6万円かかると言われた修理代が100円で済みました。
(英国車はよく壊れますが、単純構造なので、その気になれば日本車よりも安く維持できるものです。)
そんな経験もあって、今回のブレーキ修理12万8千円というのも、額面どおりに受ける気にはなれませんでした。
少し前のある日、某SNSサイトのランドローバー関連のコミュニティで、同じような症状の方のカキコミを発見しました。なんでも、ヘタなディーラーよりも診断能力が高くて、修理の技術力も高く、評判もすこぶる良く、料金も安い店が千葉県にあると。
私はディーラーの見積もりを一旦保留にして、日曜日に、千葉県のその評判の良い修理屋さんへ行ってみることにしました。
12月19日、日曜日。
行き先は、千葉県印西市のマイスターという店です。
驚きの連続でした。
・社長さんが直々に診てくれた。
・原因もすぐに特定された。マスター本体ではなく、リザーバータンクの付け根のパッキン不良だった。
・てっきり車を預けなきゃいけないと思っていたのに、その場でサッと修理してくれた。
・10分で完治してしまった。
実にあっけなく、簡単に治ってしまいました。
ディーラーで難しい顔をされ、アッセンブリーで全交換しなければいけないと言われていたのが、ものの10分足らずで、漏れている箇所の分解掃除と接着(シリコン?)だけで、完全に治ってしまったのです。
「よくある症状だ」とのことでした。
極めつけは、「代金はいらない」と言われたことです。
これには本当にビックリしました。
いくらこの店にとって簡単な修理だとしても、正規ディーラーで12万以上もすると言われていたのです。
確かに部品交換は不要で済みましたが、それはこのお店の持つノウハウと技術があったからこそです。
医者でいえば、重病を臓器移植も手術もナシで治してくれたようなものです。
その技術料を払わないわけにはいきません。
たとえ作業時間がどんなに短かったとしても。
結局、本当に代金を取ってくれなかったので、お礼といっては何ですが、
店内に置いてあった燃費向上グッズを少し買って帰ることにしました。
すると、その燃費向上グッズも工賃無料で取り付けてくれて、ついでにマフラーのゆるみまで点検してくれました。
本当にもう、驚きの連続です。
衝撃です。
この店は、「安かろう、悪かろう」の店では断じてありません。
ネットの評判もすこぶる良いです。
わかりにくい修理箇所も、どこが悪いか的確に診断してくれて、必要十分な修理をしてくれます。
プロ中のプロです。
私は自動車歴22年ほどになりますが、車屋さんによっては、悪い箇所を的確に見つけ出すことができず、いたずらに部品を全交換して、高い修理代がかかって、それでもまだ治らないということも少なくありません。
今回のブレーキオイル故障もそうでした。3年半ほど前にブレーキマスター一式を交換したばかりだったのです。それなのに、たった3年半(距離にして4万km弱)で、ブレーキマスターが丸ごといかれてしまうとは、ちょっと考えにくかった。
もしかしたら、これは技術的にはそう難しいことではないのかもしれません。
でも、現実には、こういうことをやってくれる店が非常に少ないと常々感じます。
修理技術以前の、診断能力や思想とでもいいましょうか、それが圧倒的に欠けている店が多い。
「マイスター」さんのところには、悩める英国車オーナーが次から次へと来ていました。
ミニクーパーやディフェンダーの入庫も沢山ありました。
中にははるばる長野県や神奈川県のほうから修理に来られるお客さんもいるそうです。
店は大変な活気にあふれていました。
この不景気の、クルマが売れない時代に、しかも英国車という流通量の少ないジャンルなのに、信じられないほどお客さんが集まっていました。
きっと、お客さんがお客さんを呼ぶのでしょう。
かくいう私も、某SNSサイトのカキコミを散見して、「ここなら信頼できそうだし、予算も低く抑えられそうだ」と思って、はるばる東京から60kmも走って来たのです。
そして、その結果は、期待以上のものでした。
予想を(いい意味で)大きく裏切られました。
サプライズの連続でした。
そして今、こうやってブログに書いています。この店がどれほど素晴らしいかを。
きっとこれからも、客が客を呼ぶの繰り返しで繁盛し続けることでしょう。
実にいい勉強になりました。
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◇株式会社 マイスター 千葉県印西市大森2317-1 http://www.meister-hayashi.jp/
◇日本生まれの商業哲学「先義後利」
ピーター・F・ドラッカーは,『現代の経営』(マネジメント(上) 1954)で,「事業の唯一の目的は利潤ではなく,顧客(価値)創造にこそ求められ,そのための事業の機能はマーケティングとイノベーションだ」とも語っています。
「事業継続のためには利潤が必要ではあるが,企業の存在目的ではない。利潤は事業の成果を表す一つの指標である。企業活動の目的は,顧客を創造し顧客の購買価値を高めることによって事業の社会的価値を高めることにある」,とする考え方です。
儲けは事業の成果を表す一つの指標である。経営の目的は,顧客を創造し顧客の購買価値を高めることによって事業の社会的価値を高めることにある,というわけです。
このドラッカーの教えに通じるのが,大丸を創業した下村彦右衛門正啓の唱えた「先義後利」です。
享保2年に大丸(現在のJ.フロントリティリング)を創業した下村彦右衛門正啓は,事業の根本の理念として,「先義後利」を唱えました。下村は,お客さまを陰でも○○様と敬称を用いるように命じていました。
そして「客のためにならぬ物は売らぬこと。世間では,目先のことだけを考えて商いをする者があるが,そういうやり方はきらいである。いかにお急ぎのものでも,そのために高値にせず,また大名の御用でも,子供たちが買いに見えても同じにして,客に上下をつけぬよう」と従業員にさとしていました。
まずお客さまに薬を預けた後,定期的に訪問し,使った分だけの代金をいただくという越中富山の「配置薬商法」,そして大丸の「用を先にして利を後にするものは栄える」は,まさしく「まずお客さまの満足を先に考え,企業の利益というものはお客さまへ満足をもたらした結果である」と捉えるものであり,この商法は,「顧客を創造し顧客の購買価値を高める」のドラッカーの教訓の実践例とも言えます。
出典:「身の丈」を強みとする経営―縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」 日本経済新聞出版社刊
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