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SUBARU-「脱炭素社会の実現」に向けての3つの長期目標・その1

2020-01-23 21:20:46 | 「身の丈」経営

 いま,ガソリンエンジンからEVへのシフト、自動運転、ウーバーなどシェアリングの勃興、グーグル、アップル、加えて中国のNIOといった企業が相次いで自動車事業に参入。今年に入りテスラが時価総額でGM,フォードを抜いた。さらには,日本、アメリカの自動車先進国では若者がクルマに興味を示さなくなるなど,自動車業界を取り巻く環境は激震の真っ只中にある。

 トヨタの社長、豊田章男は業界を取り巻く環境について、「死ぬか生きるかの時代」と断言している。トップ企業の経営者でも大きな危機感を持っている。それくらい、自動車業界は変化のなかにある。一歩、踏み間違えれば井戸の中に落ちてしまうような道を歩いているのが自動車会社である。ほんの少しの判断ミスで、会社が存続できなくなってしまうこともありうる。

◆SUBARUの長期戦略

 2017年,当時,業績絶好調のスバル「富士重工業」は,SUBARUに社名変更した。だが,その半年後、完成車の検査を無資格者がやっていたことが発覚し,リコールを行い,ブランドイメージはキズついた。
 2018年には社長、吉永泰之が会長に退き、後任に専務の中村知美が就いた。検査不正の責任を取っての人事であろう。
 だが,現場では不正が続いていた。会社としては無資格検査という不正,その後のリコールによるブランドイメージは深傷を負うこととなり,業績面でも大きな影響を受けた。

 SUBARU(スバル)もまた今のままでいいはずはない。たとえば、EV車を持っていないスバルはすぐにもその手当てをしなければならない。幸いなことに、トヨタ、マツダ、スズキとの共同開発の一員となった。トヨタとはさらに緊密になった。それでも自社の車種にEV装置を取り付けるノーハウ、装備した後の性能の維持、顧客対応はスバルが自社でやらなければならない。

 1月20日,スバルは,地球環境保護をはじめとする社会的責任を果たすため、スバルは個性と技術革新によって,脱炭素社会の実現に貢献していく」と宣言した。そして,「脱炭素社会の実現」を目指す観点から,次の3つの長期目標を打ち出した。

2050年に、Well-to-Wheelで新車平均(走行時)のCO2(二酸化炭素)排出量を、2010年比で90%以上削減

2030年までに、全世界販売台数の40%以上を、電気自動車(EV)+ハイブリッド車にする

2030年代前半には、生産・販売する全てのSUBARU車に電動技術を搭載

           詳細は,SUBARU社「CSRレポート」参照 https://www.subaru.co.jp/csr/report/

 

 

        source:SUBASU社ウェブサイト

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 昨年の12月25日発行の,『スバル ヒコーキ野郎が作ったクルマ』プレジデント社刊 野地 秩嘉(TSUNEYOSHI NOJI)著は,SUBARU社百年の歴史と変化につぐ変化の業界環境にあって,持続的発展にむけ「スバル」は、どういう答えを出したのかをレポートしている。                                                                 (この稿,続く)

 

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