おはようございます。ヘッドスパ・頭皮ケアリッツです。
ドライヤーやヘアアイロンによる髪の毛のダメージ。近頃では性能の良い機器も出ていますが、やはり熱によるダメージは髪の毛の大敵です。
今日は熱のダメージのメカニズムについて詳しく見ていこうと思います。
●原因はタンパク質の変化によるもの
このブログでも何度か触れてきたように、髪の毛はタンパク質から出来ています。髪をつくっているタンパク質の構成が熱によって壊されてしまうことをタンパク質変性と言います。これがダメージの原因になっているんですね。
●なぜタンパク質が壊れてしまうのか?
例えば料理をするとき、野菜類などは茹でて言って温度が上がるほど柔らかくなってきます。しかし、タンパク質の多い卵は茹でるほど身が固くなってきます。このように、たんぱく質は熱すると形状が変わってしまい、それは冷やしても元に戻ることはありません。
ヘアアイロンは高度な熱で髪の形状を矯正し、形をキープするためのもの。タンパク質が熱変性を起こすと、髪を守っているキューティクルがはがれて、水分が失われてダメージにつながってしまいます。
●熱のダメージを軽減するには?
1.髪の毛をきちんと乾かしてから使う。
まだ湿っている髪の毛に高熱のアイロンを当てると、水分はさらに蒸発しやすくなります。濡れている髪の毛はキューティクルが開いている状態なので、とても無防備。全体にまんべんなく乾かしてからアイロンを当てましょう。
2.高い温度であてすぎない。
家電量販店などで売られているヘアアイロンには180度くらいまで温度が上がるものもあります。美容室で使うアイロンもこのくらいまでの温度が出るものなんですが、温度調節ができるものだと120~130度くらいから設定できるタイプも出ています。
クセやカールの強さにもよりますが、自分の求める形をつくれるのに必要な温度があれば、高く上げすぎる必要はありません。180度以上で長時間使用すると髪は傷みやすくなってしまいます。
3.同じ場所に何度もあてない。
何度も同じ場所に繰り返しアイロンが当たると、一度形状の変わった所にさらに熱が加わりますので、たんぱく質変性が起こりやすくなってしまいます。なるべく一回で求める形になるようにする方が良いですね。まだアイロンになれていない人は、スイッチを入れずにアイロンを通す練習をしてからあててみましょう。
4.ヘアオイルなど、髪の毛の保護剤を利用する。
洗い流さないトリートメントとして有効なのがヘアオイル。髪を乾かす前に全体につけておき、ドライヤーで乾かした後にアイロンを当てるようにしましょう。特にダメージの加わりやすい毛先の方につけるようにしてください。
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