Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

室内楽を通じて

2007-02-18 21:36:50 | Weblog

今日は久しぶりにピアノソロで演奏してきました。

出番待ちの時はいつも以上に緊張しますが、いざ演奏が始まると、けっこう気持ちがよかったりします

「ソロが聴きたいわ~」と声をかけてくれる方がいますが、もちろんソロも大好き、演奏しますよ~。


ただ、今年は、室内楽をメインにやろうと計画してます。



一般の方は、他の楽器と演奏するとなると、楽譜をおいていることもあり、「ピアノソロより簡単なもの」と思われる方が多いようです。

ですが、そんなことはないんですよ。

ちゃんとした室内楽は、はっきり言ってソロより難しいです。

譜面を弾くだけでも、ソロと同等のテクニック、練習時間を必要としますし、ソロで弾くよりもずっと多様な音色、ボリュームが求められます。


それらをコントロールできる技術と、冷静な耳、判断力が必要なんです。


私が思うに、ソロには暗譜のための時間が必要ですが、室内楽においては、暗譜しなくていいから、その時間を使って音色を探求してくださいと言われているような気がします。


そのくらい、楽器によって、いろいろとピアノを扱えないとダメなんです。


とてもじゃないけど、ソロで弾くようなつもりでは演奏できません。
他の楽器の音色を、全て殺してしまうくらいのパワーをピアノは持っています。
だって、ピアノはオーケストラと対等にわたりあえる楽器なんですもんね


こういう経験をたくさんしていったら、私のピアノソロも、絶対に今までと違う演奏になると思うんです。


私は「ピアノ」という楽器が大好き

この楽器の可能性をもっともっと追求したいんです