Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

ファジル・サイ

2019-06-26 15:43:00 | Weblog
 
こちらはファジル・サイの演奏会。
 
ベートーヴェンの皇帝の他、ファジル・サイ作曲の交響曲を演奏するということで(バスリコーダーやバスフルート、テルミンなどの珍しい楽器の演奏も楽しみ)行ってきました。
 
ファジル・サイも、ソリストとして演奏する以外に作曲やアレンジをするタイプの音楽家。
ベートーヴェンの皇帝は、あー、やっぱり〜〜という感じの演奏なんですが、なんだろう…
とっても楽しそうに演奏するので、聴いてる方も嫌じゃない(笑)
ファジル・サイの交響曲はとっても面白かったし、素敵だった!
 
 
私の師匠、本荘玲子先生がいつも言っていました。
 
あんたがいくらこだわったって、お客に伝わらなかったら意味がないのよ。
客がいるんだったら、わかりやすく演奏しなさい。
 
自分が失敗したと思って泣いたって、お客が喜んでたらそれが一番なのよ。
いくら自分で今日はいい演奏をしたって喜んだって、客がつまらないって思ったら失敗よ。
 
 
音楽に謙虚であること、自分の音楽を持つこと、それが独りよがりにならないこと。
 
自分の演奏家としてのスタイルを改めて考える日になりました。

マルティン シュタットフェルト

2019-06-23 14:19:14 | Weblog
 
 
バッハ弾きとして有名なマルティン・シュタットフェルト。
 
 
ショパンのエチュードを全曲弾くというプログラムにそそられて、初めて演奏会に行ってきた。
 
第一印象は…大っきい!!
 
あのフルコンが小さく見える、というか、ピアノを弾くのに窮屈そう。
めちゃめちゃ椅子が低くて(途中出てきた調律師さんの膝下だった)、それなのに膝がピアノの下にぶつかりそうという感じ。
あんなに足がくの字になってピアノを弾く人を初めて見た。
背が高いのも、手が大きいのも羨ましくて仕方がなかったけど、足が長過ぎるのも困ることあるんだなぁ。
 
最近は、演奏者がオリジナル作品を演奏したり、アレンジを加える演奏が流行りなのかもしれない。
 
すごいにはすごいのだけど、ほんのちょっぴり違和感もおぼえた。
 
これだけの曲を弾くこと自体が普通ではない凄さだけど、それがゆえにかなりの省エネ奏法をしていた。
 
ショパンは果たしてエチュードをこんな風に演奏してほしかったのだろうか??
 
面白いことやるな!と、喜んでるんだろうか???
 
 
ショパンのエチュードはピアニストにとっては、何度も何度も繰り返し勉強する大切なレパートリーの一つ。
自分の知ってる曲には聴こえなくて、それはなんだか残念だった。
 
でも24曲プラスαで弾けちゃうところも、並大抵のスゴイではない(笑)
 

内なる世界

2019-06-18 14:05:00 | Weblog
 
プレトニョフのリサイタルに行ってきました。
 
 
もうホントに凄い…
 
このプログラムにあの演奏。
 
ホントに素晴らしい&面白い演奏会でした。
 
どうしてあそこまでのコントロールができるのか…
手がもう一本と、ピアノがもう一台隣にあって、弾き分けでもしてるんじゃなかろうか?という、幅の広さ。
特に弱音がどこまでも弱くて、美しくて、それでいて粒が揃っている…こんなの一生、できないよ。
 
おそらく!
 
ほぼ間違いなく!!!
 
 
それはそれは偉大なピアニストで巨匠であることに間違いないんだけど、デモデモダッテ。
自分と20歳離れていない…
 
オイオイ。
私、大丈夫か…
 
テクニックが超絶、究極なのはもちろんですが、彼自身の内なる世界が凄すぎて、途中からずっと鳥肌がたってしまった。
なんて凄い世界なんだろう…
 
私もせめて練習を頑張らないと、話にならなさ過ぎて恥ずかしい!!
 
ますますピアノが好きになって、そしていつものごとく凹んでしまったこの日、会場で偶然、石川哲郎先生にお会いした。
興奮した勢いのまま、この日の演奏会や、楽曲について、練習の云々、いろいろなご相談ができたのは、ほんとにラッキー&運命的!!!
 
できるうちにやらねばならぬ。
 
また頑張ろう!

プーランクの音楽とともに絵本の世界へ

2019-06-16 11:38:00 | Weblog
 
 〜コンサートのお知らせ〜
 
子供たちに、音楽の楽しさ、素晴らしさを伝えたいという思いから、「プーランクの音楽とともに絵本の世界へ」というタイトルで、日本で発売されている絵本とリンクさせた子どものためのコンサートを企画しました。
 
フランスの作曲家プーランクが自分の甥、姪とその友達の為に書いた「象のババール」。
 
 
ピアノと朗読による読み聞かせの作品(演奏時間30分)で、スクリーンに絵本を投影しながら朗読付きで演奏します。
 
続いて、プーランクがアポリネールの詩に曲をつけた「動物詩集」。
 
 
アポリネールの詩集ではデュフィの版画が使用されており、プーランク以外にもたくさんの作曲家が作品を書いています。
 
 
今回は、日本人画家の山本容子さんの絵本を使用するため、前半はプーランクの6曲、後半はデュレーの4曲の計10曲(演奏時間10分)となります。
 
 
その他に、今は絶版となりました「ラ・フォンテーヌ寓話」(ブーテ・ド・モンヴェル画、伊藤比呂美訳)より、
 
*蝉と蟻 サン=サーンス作曲
*キツネとぶどう ルコック作曲
*カラスとキツネ ルコック作曲
 
の三曲を予定しています。
 
 
 
100インチのスクリーンに絵本を投影しながら、音楽と言葉と絵による世界を楽しんでいただけるように工夫しました。
 
トークを含めてトータル1時間のミニコンサートです。
 
ぜひ多くの子供たちに聴いてもらえますように!
 
お問い合わせは山形までお気軽にどうぞ。
 
 
 
チラシのデザインは高校の同級生、佐々野美緒さんです。
ミオミオ、いつもありがとう!!

お蚕さま

2019-06-15 12:48:00 | Weblog
 
じゃーん!
人生初のお蚕さま!
 
 
去年からなぜか自分の中に蚕ブーム到来。
 
なぜブームになったか…というと、たまたまYouTubeのおすすめに養蚕が出てきて、何気なく見たところ、桑を食べるシャクシャクシャクシャク…という音に感動したから(笑)
この癒しの音はなに〜と思ったら、興味がわいてしまって、毎晩なんとなく蚕の動画を見るように。
そのうち遺伝子改変蚕とか、日本古来の天然蚕とか、蚕の情報量だけが増えていき、いつか実物を!と思っていたんです。
 
そんな話をしていたら、たまたま実験用の蚕がいるとのことで、見せていただいてきました!!
 
 
カワイイ〜〜!!!
足までモフモフ!
よく見ると毛があるんです!!
 
いや。
幼虫は全般に苦手なので、まさか自分が触れるとは思っていませんでした!!
 
↓なので、ホントの人生初の瞬間はこの表情…。
 
 
絶対ムリって思ってたんですが、まじまじとルーペで眺めていたら、顔が小さくて、手足も爪があったり、丸かったり…
すべすべひんやりな質感も、なんかすごく綺麗だし、ただただ食べるだけの姿が、なんとも言えず可愛い!
 
自分は人間だけど、眼状紋の効果ってスゴイんだなと思ってしまった。
本物の顔を見ると、まーそれは小さくて可愛らしいものです。
 
 
そんなお蚕さま。
そろそろ繭になってきました。
 
成虫になったら、フェロモンの実験に使うんですって。
 
 
うーん!
今度は大人のお蚕さまに触れるか!?
 
密かな目標!

トイピアノ

2019-06-12 09:16:00 | Weblog
本番で使ったトイピアノ。
 
メーカーはカワイ。
カワイの方に聞いたところによると、出荷前に全て調律済み、故障、修理のための専用のサイトがカワイのホームページにあるんだそうです。
初めて知ってビックリ!
 
 
本番の時には、中の構造の違いから、ピアノと同じ感覚で同音を連打しているとたまに鳴らなくなる、という普段には無い新しい緊張感を味わいました。
楽器それぞれの奏法がある!というわけで、本番ではちゃんと鳴ってくれて良かった!
 
 
演奏会の記念にプレゼントしていただき、このような状態で子供達の人気を集めています!
インテリア的にもカワイイ!!
チェンバロ風でお洒落です!
 
 
 
 

吉松隆 交響曲第6番 「鳥と天使たち」

2019-06-06 18:50:00 | Weblog
 
すみだトリフォニーに行く途中のお気に入りスポット。
天気が良くて、絵画のような風景に!
 
 
じゃーん。
蓋を外した状態で待機するスタインウェイ様。
 
 
蓋はこんな感じでお留守番。
 
…デカイ(笑)
 
 
中身はハープみたい。
これだけ眺めていても美しい!!
 
 
会場セッティングはこんな感じ!
 
まるで協奏曲みたいですが、まさに最強の配置!!
 
 
この日はすみだトリフォニーの大ホールがほぼ満席。
 
吉松隆の交響曲第6番「鳥と天使たち」は、関東初演、日本では3回目の演奏だったのだそうです。
 
そんな機会に自分がピアノを弾くことができてシアワセ!!
 
そしてまたやりたーい!
苦しい譜読みの先に、はまってしまう現代曲の面白さ!
 
どちらの団でも、鍵盤が必要な際はぜひお声かけください!
 
Dr.beatの影練しまくります!
 
指揮者の新田ユリ先生と!!
 

フランス語

2019-06-05 22:01:00 | Weblog
 
語学学校にて、久しぶりにちょっとだけ学生気分。
 
 
今年はフランス語とラテン語、来年はイタリア語、その次はドイツ語。
最終的には英語もやり直さないといけないと思っています。
できるできないは別にして、語学は好きなんですよね〜。
 
当然、ペラペラのレベルになんて行き着くはずもなく。
そこはすっぱり割り切って、全ては音楽のため。
目指すところは、各言語の基本的な読み書きができること。
語感を知ることが狙いです。
 
それにしても過去にロシア語を勉強したことがあってよかった。
通訳もしている先生にマンツーマンでしっかり教えていただいたおかげで、身についているものを感じます。
人生初の外国語は、中学のカタカナ英語がスタートだったので、早々、挫折したんですが、それがなぜなのかわかるようになった今日この頃。
 
 
あぁ、学ぶことの楽しさよ!
 
若き日の自分に伝えたい(笑)
 
世の中には知らないことや不思議なことがたくさんあるけれど、それの少しでも知ることができたなら、本当に世界が広がっていく!