~経済ニュースの森の奥~ ・・マクロな視点から。

《いつもお読みいただきありがとうございます。このブログへのコメントは受付けていませんのでご了承ください》

No25 経済ニュース発信者の利害と思惑 ・・&当blogコメント削除基準の策定

2005年11月25日 | ごあいさつ
このblogを始めてから弱冠2ヶ月が経ちました。こんな地味なblogでも毎日コンスタントに数十~百人前後の方のアクセスがあります。十人十色と言いますが、立場や価値観や知識の異なる方々がひとつのテーマについて全く異なる見解を持っていることがよく分かり、私の考え方も十色のうちの一色なんだということを当然ながら改めて認識しているところです。

そして一口に経済ニュースといっても、景気・金融情勢・財政問題・投資・海外情勢・・そしてその奥に潜む本質的な問題があり、それらが網のように繋がっているだけでなく、突き詰めると問題の根が政治や社会構造にある場合も多く、限りなく広い領域です。

毎日報道される各分野の中の「一専門テーマ」について、私自身はミクロ単位を分析して提言するほどの時間や見識を持ち合わせていません。各領域を得意とする“餅は餅屋”の分析・提言記事を参考にさせて頂いております。
管理人自身は現在に至るまで、FPの資格があるというものの、FP,blogに限らず政治経済専門領域で生計を立てる行為をいっさいしておりません。

これらの提言記事や出版物にしても、この情報ネットワーク時代においてはミクロからマクロまで実に百花繚乱で、様々な立場を取る専門家がいらっしゃいます。

専門記事類やコメントを観察してみると共通して強く感じるのは、「書き手の置かれている立場・環境の違いによって、同一データや同一発言を題材にしても著しく見解が異なってくる」というある意味当たり前の現象です。

ある特定の専門的コンテンツ(記事)を発信する筆者の裏側にある個人的利害や経験則が記事の主旨に大きく影響します。その筋のインサイダーに近い立場のプロフェッショナルが発信するコンテンツほどその傾向が強いと感じます。

最近は第三者的立場であるはずのエコノミスト※を名乗る人の中でも、特定の団体(政官中枢や業界など)に仕事上の利害が絡んでいて実質上の利害代表メッセンジャーになっているような傾向も多く見受けられるようになりました。・・ 
※エコノミストの定義:経済学者(広辞苑) 経済問題の専門家(大辞林)

ジャーナリスト、例えば新聞記者でさえ当該の業界から広告をもらえばもらうほど批判記事は書きにくくなるし、政官の記者クラブの存在は、一部の選別された記者にだけに限られた情報を与えるという、情報を出す側が操作できる制度そのものです。当たり前のように権力中枢から中元歳暮をもらったりもします。


いっぽう情報の受け手側(読者)にとっては、コンテンツ(記事)に対してその道のエキスパートであり第三者立場で純粋な評論をぶちかましてくれるのがエコノミストでありジャーナリストであると信じたいのですが、むしろ書く話す仕事以外で専門領域内の業界に利害がからんでいない専門家を捜す方が難しいというのが現実に近いわけです。

しかし臆病になりすぎると全ての情報が欺瞞に思えてきて、有益な情報でさえ見逃してしまいます。
かといって情報発信者の裏側にどういう事情があるのかないのかという判別は通常極めて難しく(プロフィール等ですぐわかるモノもありますが)ましてや文裏を正確に読むのは至難です。

ジャーナリズムと利害のないマスコミ業界で発信側としての経験を積んだ私が当blogでいったい何が出来るかと言うと、発信者の立場を汲み取って情報の裏側にある意図を少しでも推察し、利害の絡まない「記事の真水」は何なのか探し出す、大げさに言うとそういう大それたことへの挑戦であります。

基本は、難しい数字が並ぶ経済の大きな潮流を、そのコインの裏側やナナメ横から眺めたときに何が見えるのか?象徴的な一つの情報を例に取ってできるだけ大局から分かり易く検証するということですが、ピュアな真水を探るためには管理人の目から見て第三者的立場で書かれていない、その筋の利害や思惑が絡んでいるように見える主張はできるだけファイルの主旨にしないようにする配慮が必要であります。

このblogのファイルに対するコメントの中にも、明らかにファイルが取り上げた領域の業界内部の方だったり利害の中枢にいたりする方から頂いたものが最近ありましたが、その方面の方々にはせっかく書いていただいて申し訳ないながらも管理人の判断で今後は削除させていただきます。(私もそれに返事を書いたりしましたがそれもあわせて削除します)

削除基準は、読者にとってそのコメントが個人の思惑や利害がらみなのか、そうでないのか判断つきかねると管理人が考えたものです。
それとは別に誹謗・中傷・荒らしと判断したものは無条件に削除いたしますのでご了解ください。

また拙稿ゆえ、ファイル出し後に,使っている言葉の意味がわかりづらいというご指摘をいただいたり、筆足らずで誤解を招きかねない表現が見つかった場合には、ファイル主旨自体は変えずに加筆修正する場合もございますので併せてご了承おねがいします。

今後も本職の合間で全くのマイペースになりますが、その時感じたフィーリングを拙稿にて綴っていきたいと思いますので、主旨ご賛同の方は引き続き参考になさってくださいませ

管理人ririo