FIGURE SKATINGとおいらの日々(・∀・)φ

フィギュアスケート応援ブログ。女子シングル中心に更新。滞りがちですが生きてます。

織田インタビュー

2009-07-18 23:55:57 | 織田信成

バンクーバー五輪開幕まであと約200日になりました

ASに織田インタがアップされてるのを今さら見つけてとても面白かった
まぁ内容に目新しいものはないけど、意訳でよければまだ読んでない人どうぞ


The many faces of Nobunari Oda

2005年の世界ジュニアチャンピオン、織田信成はシニアへの移行にも苦しむことはなかったようだ。
最初のシニアシーズンのGPSで2つのメダルをとり、GPFでも健闘。
2006年の世界選手権ではすんでのところで表彰台を逃したものの、織田は4位だった。
翌年にも織田はGPS2試合でメダルを獲得、GPFへ進出して銅メダルをとった。
しかし彼の運命の歯車は悪い方へと回り始めてしまう。
織田は2007年7月25日、高槻で飲酒運転のため検挙されたのだ。
2007-2008シーズン、織田は責任をとり、自らのした事と向き合うことになった。

彼の素晴らしい復活が見られたのは昨年のこと。
NHK杯と全日本を含むシーズン前半の4つの試合全てで勝利したのである。
2009年の世界選手権では、2つの大きなミスをものともせず7位で試合を終えた。
SPのコンビネーションジャンプで壁にぶつかった転倒と、FSでの約20点を失ったコンボ違反にも関わらずだ。
喜ばしいのは、共に闘い6位になった小塚と一緒に日本へ五輪の男子シングル3枠をもたらしたことだ。

日本のDOIのリハーサル前に、五輪でメダルを争うことになるだろう織田にインタビューすることができた。
昨シーズンのこと、そして五輪にむけてのプランについて聞いた。


―1年間のブランクがありましたが、昨シーズンは素晴らしい復活の年になりましたね

シーズンが始まる前はすごく緊張してました。
でもシーズンに入るにつれて、だんだん自分に自信が戻ってきました。
あと、ワールドでシーズン中ずっと苦しんできた4Tを降りられました。
たったの1回なんとか成功しただけですけど僕にとってはすごく意味のあることなんです。
だから昨シーズンは有意義なシーズンだったと思います。


―どの試合が一番よかったですか?

えーと…ワールドだと思います。
波があった試合でもありましたけど、それよりも世界選手権という大きな試合にまた出られてカムバックできたことがすごく嬉しいです。

―やっぱりベストパフォーマンスは世界選手権の演技ですか?

そうですね。そう思います。
シーズン通してずっと精神的にすごくいい状態だったせいか、大きなミスにも関わらずよく滑れたと思うので。

―そうですね。あなたが心身ともに本当に充実しているように見えたし、
ファンはあなたのワールドでの演技を楽しめたと思います。

ありがとう!

―それに、素晴らしいクワドの着氷!どんな気持ちでしたか?

そうですね…ずっとプルシェンコとかヤグディンとかそういう4回転の出来る選手を観てきたし、
僕の目標もそういうクワドジャンパーになることだったんです。
4回転は僕を支えてくれる人たちとかファンにも喜びをくれる、本当にすごい要素だと思うんです。
だから4回転のために努力することはすごくやりがいのあることでしたね。

―もう安定して跳べる?

昨シーズン一度しか成功しなかったから安定してるとは言えないです。
もっともっと練習しなくちゃならないし、クワドを入れたプログラム全体の質を高めていかないと。

―選手が4回転をプログラムに入れると3Aが縮こまってしまうという影響が出るというのは本当ですか?

それは本当です。特に僕はそうなんです。
4回転を入れてももっときれいに高く3Aを跳べるようにならないとですね。

―4回転と言えば、エルビス・ストイコが『スポーツがスポーツとして在るためにはリスクが必要。リスクがないなら得るものもない』と言っていました。
この考え方はシーズン中ずっとクワドを追求し続けたあなたのそれと似ていると思うのですが、ストイコの意見に同意しますか?

そうですねぇ…そうだと思います。

―その、物議をかもしたインタビューの中でストイコはこうも言っています。
『叙情的で柔らかく、なんていうのは男のスケートではない。
男子シングルは力強く、男らしさに溢れるものであるべきだ』と。
どう思います?

うーん…。僕はどっちかって言えば、その柔らかいタイプの選手だと思います(笑)
でも女子と男子では、「違い」があるべきだと思いますよ。
その違いこそが、スケートをもっとお客さんが満足できるスポーツにすると思うし、
色んなスタイルのスケートがあったらもっと楽しめるとも思います。
だからたくさんの選手がそれぞれの個性を見せられたらいいと思うんです。

―あなたはかつて4回転を入れてもプログラムを充実させないといけないと言いましたね。
それは芸術面での質を高めていく必要があるということですか?

そうです。そういうことです。
僕の今シーズンの目標はクワドを降りることと、その結果として僕の名前が世界にアピールできるようにすることでした。
だから、この目標のために今シーズンのプログラムはちょっと芸術面を犠牲にしてた。
でも来シーズンはそこを改善して、できれば4回転を含むジャンプと芸術的な面を合わせればもっといい演技になると思います。

―Allsports RussianのニュースでジュニアGPSの記者会見の様子が報道されたんですが、
ロシア人のコーチ、アレクセイ・ミーシンがNHK杯でのあなたの演技に感銘を受けたと言ったんですよ。
彼によれば、あなたはまだ自分の持っているものを世界に見せていないということですが、
間違いなく、スピードと素晴らしい力強さを兼ね備えた類稀な選手だそうですよ。

おおおお…まじですか。すごい嬉しいです!

―自信になりましたか?

もちろん!彼はプルシェンコとかヤグディンとか有名な選手を育てたし、そんなこと言ってもらえたなんて本当に光栄です。
僕のもっているものを出し切るためにもっともっと頑張ろうと思います。

―国別対抗戦の後で、あなたのPCSが演技の割に低すぎるんじゃないかという話がメッセージボードで熱く議論されていましたが。

そうは思わないです。
僕の今シーズン目標はクワドを降りることで、僕のプログラムはクワド跳びやすいように作られてるんですから!
僕のPCSが低いのは仕方ないことだし、それは正しいことだから受け入れなくちゃ。
でも来シーズンはPCSが上がるように頑張らないと!

―どう言ったらいいものか、ちょっと言いにくいのですが、
あなたはジャンプのルールを過去出場した全ての世界選手権で違反しているんですが、どうして間違い続けてしまうんでしょう?

実を言うと、僕は調子が良いと練習でもすぐにエキサイトしすぎちゃうんです。
だから、練習でも試合でもいかに自分を冷静に保つかっていうことを学習しないといけないですね。
もうとっくの昔にそれができてないといけないんですけどね。

―だけどそんなエキサイトした状態がいい演技をさせてくれるのでは?

そうなんです。でもトップスケーターならそれを維持しつつも冷静さを失っちゃいけないでしょう?
最高の状態ににいるときこそ、調子に乗らずに学ばないといけないんです。

―あなたはアーティスティックなスケーターだという人がいます。

ええと、僕はずっと芸術的な面に焦点を当ててやってきたし、
練習でもあらゆる細かいムーブメントに対してそうしてきたので、そういう風に評価していただけるのはとても嬉しいです。

―芸術面に関して、あなたのEXのトスカについてお聞きしたいんですが、
最初にあなたが昨年のDOIでトスカを滑った時、多くの疑問が湧いたんです。
「なぜこのような曲を選んだのか?」「似合わないんじゃないか?」と。
でも今はそのトスカを滑るあなたをただただ素晴らしいと思うんです。
あなたの演技は強い感銘を与えてくれます。
一体どういう変化があったんでしょうか?

最初に僕のコーチのニコライ・モロゾフがこの曲を僕に選んだ時、僕はそれを滑れる自信が全然なかったんです。
だから細かいところにも気を配れなかったし。
だけど、それから自分のビデオを見て、いい部分と悪い部分、自信を持って滑っている部分を勉強しました。
それでだんだんこのプログラムをどうやって演じたらいいのか分かってきて良くなったんだと思います。
たぶん、自信を持つことが僕の演技に変化を与えてくれたんじゃないかな。


―トスカを滑っているあなたのことをセクシーだと言う人もいますが。

えーと(笑)わかんないです…

―そういえばあなたは昔フィギュアスケート雑誌で『熟女をブイブイいわせたい』と言いましたね!

(爆笑) そうだ、そうだった、言いました!

―ブイブイいわせるようになれましたか?

(まだ笑いながら)分からないですね。
もちろん熟女を魅了したいですよ。
たくさんの人を、熟女だけじゃなくて、みんなに僕の演技を楽しんでもらいたいから。
…でも…あー、すいません。言わなきゃよかった!

―あなたならできますから、全然言ってOKですよ!
でも、そういう部分を伸ばすとなると、やはり芸術的なプログラムを作るのですか?
コミカルなプログラムを計画していると聞いたのですが。

そうです。トスカを選んだ時はどうやって「間」を表現すればいいかとか、体の使い方がわからなかった。
でも今は体の動きはそんなに悪くはないし、そういう部分に前より自信があります。
体が一番綺麗に使えるようなコミカルなプログラムを作る準備が出来てると思います。


続く


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