FIGURE SKATINGとおいらの日々(・∀・)φ

フィギュアスケート応援ブログ。女子シングル中心に更新。滞りがちですが生きてます。

いまさらですが全日本です2

2011-01-10 16:11:29 | 大会

ということでディレイ感想文、FSの分です
今回は印象に残った他の選手もすこし書きます

2010年はバンクーバー五輪があったり(えっもう一年たつの?!)、振り返ると大きな出来事もあり
個人的には、印象に残ったことが多かった年でしたが、2010年最後の最後、
クリスマスも過ぎ、世間的にはあとは大みそか迎えて2010年ももう終わりだねというこのタイミングで、
おいらにとっては間違いなく最大にして最高の瞬間がやってきたのです

女子FS

最終Gひとつ前の第3Gで滑ることになったあっこちゃんがなんとかFSをまとめあげた!
2A-3TをSOしてからすかさず綺麗な3Loを決めたり、ダブルになったフリップの後に
難しい3連続を決めて素晴らしいステップを見せてくれるあたり、やはり強い選手だと感じた
ミスをしてしまうことは誰にでもあるけど、演技終了後、「ミスのあったプログラムだったね」という印象を残さないのが大事
ただ、SPの出遅れもあったし、この時点で世界選手権がかなり危なくなったのが分かっていたから何とも言えない脱力感
たとえTV観戦だろうとファンの体感温度はいつだって会場と同じだろう

その余韻の中に出て行った鈴木真梨ちゃん
あ、ここ鈴木-鈴木ラインだったのか、なんてどうでもいいことふと考える緊張感のないおいらw
緊張の糸がいっぺんあっこちゃんで切れてしまった

ジャンプはミスが多かったけど彼女らしい、体を大きく使った柔らかで躍動感のあるシェヘラザード
ステップとかもまた上手になっていたなあ
滑走順もちょっとあっこちゃんのあとではやりにくかったかもね
衣装、近くで見ると綺麗だけど遠めだとよく分かんないかもね
白基調とかにしてみたらよかったのに

さてこのあたりでもはやおいらの心は最終Gの方へと傾きつつあったけど
大場雅ちゃんが出てきておっと、と呼びもどされた

失礼ながらほとんどこの選手に関しては無知だったのだけどSP観てえっ!っと思った人もいたのでは

すごくバネのあるジャンプ!
SPで3S-3Tを決めたことに対する驚きよりも、そのジャンプの質のほうだ
ジュニアの選手がよく失敗ジャンプの前に一瞬見せる迷いのようなものがなくて、
自分の中で確固たるタイミングと力の入れ具合がある選手の跳び方
それにジャンプに入るまでの動きとか、コンビネーションを跳ぶ時の体の感じ、
1stを降りて2ndに行く瞬間まで手がグーになっているところとかミキティのジャンプみたいだ!
と思ってひとりでドキドキしていたらリンクサイドに門奈コーチが!
ああなるほど、名東の選手か!通りで綺麗なジャンプを跳ぶ子だと思った

そんな見事8位に跳び込んだ素晴らしいSPを見ていたので、FSもドキドキワクワクそわそわするおいらw
綺麗なジャンプってそれだけで魅力的だもんな
さぁ頑張ってくれよ!

衣装綺麗な青だなー
形もセンスいい、シェヘラザードなんかにも似合いそうだと思ったら、だったん人の踊り!なるほど

最初のコンボは3S-2T
うーん綺麗すぎる・・・まったく無理がない跳び方だなー
ジュニアの選手とは思えない・・・なんて感心していたら2A-3Lo!!うおおおお!
すっげー!セカンド3Loかよ!
なかなか見られないアクセルからの珍しいコンボ!
これは誰の振付だろう?
こうやって2つのコンビネーションが綺麗に決まった後、動きも大きくなって曲がわーっとなっていくのって何か好きだなぁ
単独ルッツは綺麗に降りたけどリップですね
曲に合わせて足をとーんとやるところとかはいかにも可愛らしいけど、
さらっと跳ぶ3Sの流れの美しさなんか見るとやっぱり凄いジャンプを跳ぶ子だなぁ!と思う
スピンもさすが新採点下で育つとこのぐらいの年の子でもいろんなポジションをもってますね
後半に入ってもトリプルジャンプをポンポン降りる感じは安心感すら感じました
でもシニアの+30秒、そんなにうまく行くんだろうか?!
最後までこの動きが出来たらこの子はたいしたものだ!とまるで近所の子を応援するような感じでドキドキ(゜∀゜;)
最後のジャンプ、2A-2T-2Loを着氷!
ジャンプがやや重たくなってきた、がんばれ!
CSSpも丁寧!Slstはもうお客さんも味方になってる感じでしたね
もうそうとう足も手もきてるはずなのに体を大きく使って元気のあるステップ
足元はそう複雑な動きではないけど、素晴らしい!と思った瞬間まさかの尻もち!あーー!
でも手拍子は鳴りやまない!
ラストのFCSp、きつそう!頑張れ!
フィニッシュのポーズと、やりきった感とさいごのやっちゃった感、でも高揚した表情を見たらちょっとぐっときた!(ノ∀`)
やー、見事な演技!盛り上げてくれるなぁ!!
今年はジュニアが元気な大会だったけど、ひときわ輝いてた選手じゃないかなぁ
フリーのスコアは98.93!100点台のってもよかったな~おいらならもう少し出す
2A<-2T-2Loもちょっと厳しかった!
だけど本当にすごくいい演技だった
会場にいたらまちがいなくスタオベしてたよ
大場雅ね、覚えた、いい名前(・∀・)
なかなか美人さんになりそうなところも楽しみな子です← ( ^ω^)ん?なにか?

SP、FSともに大健闘の8位で世界ジュニア派遣決定!うわー
楽しんできてなー(^ω^ )


友滝選手、押川選手を挟んでかなこちゃんの登場

さぁワールド代表なるか?いいFSが見たい!

緊張感のある曲にかぶさる塩原アナの相変わらず不勉強な意味不明のポエム
マスクオブゾロって謎を解く映画じゃねーよと思いつつも最初のコンボの行方にドキドキ
3T-3T!きまった!
1stでちょっと傾いたのを2ndで綺麗に立て直した技ありのジャンプ
スピードにのり切ったところでぽーんと跳び出すかなこちゃんならではのいいものが見られた
練習時なんかはもっとスピードに乗って跳ぶ時があるけど、カロリーナやユナちゃんのジャンプを彷彿とさせるよな
ルッツはやはり癖のある跳び方だけど綺麗に着氷
この日は振付も気合いが感じられた
後半に入ってからの3F、めちゃくちゃよかったなあ!
3Loもすごく綺麗だった
後半の曲調に合わせて伸びやかな動きに変わってきて体の使い方も大きくなってくるのがいい
このFSはいつも不安を感じる2Aも高く大きく跳んでいて美しかった
Slstも音をよくとっていて本当にキレてた!
出だしの動きから最後の剣を刺して天を仰ぐフィニッシュまで作品として完璧に近いものだった
シーズン通して少しずつ課題をつぶして、全日本にしっかり現状のベストパフォーマンスをもってきたな!というのが良く分かるいい演技だった!
この出来、ひょっとしたらツートップのふたりも気を抜けば食われるレベルだなぁ…
恐ろしい子!w
堂々の126.02のハイスコア
これ、全日本といえどすごい数字ですよ…


これに続くのが真央ちゃん

なんかちょっと胸が痛いね
いつもならば何の心配もない、安心して見ていられるんだけど状況が状況なだけに
若くて一番勢いのあるシニアデビューのかなこちゃんの最高のパフォーマンスのあとに
そういう状況の真央ちゃんが出ていくというのが長年見ているとちょっと何とも言えない気持ちなんだよね
どの子も頑張れ、いい演技ができますようにと応援するしかないんだけど…(・ω・`)


最初のポーズ、美しいよな
ちょっとジョジョ的

跳んでくれ降りてくれとんでえええええええおりてえええええ
日本中がたぶん心の中で伊藤みどり化していたと思う
3A!おりたっ!!!
ちょっと、あぶなかった、かな? みえなかった!いえーい!
みどり先輩から続く、このジャンプは日本中の夢だもんな
これを降りるとみんなが元気になれるんだよ
真央ちゃんありがとー!

3F-2Lo、ややスピードなく入っていったのでひやっとしたけどふわっとした綺麗な着氷
ルッツ、インサイドだけど降りた!よし!
2A-2Tも成功
ストレートラインステップの美しいこと!
なんというステップだ
ジェフ・バトルみたいに滑らかで、カロリーナみたいに明るくて幸福な感じ
でも間違いなく、深いエッジを使いながらあの魔法みたいな軽やかさを出すのは浅田真央ならでは

ダブったサルコウと3AのURがあったものの見事なプログラム
ただ、まだやっぱり全体的に不安げな印象
フィニッシュの表情がいかに演技前、演技中彼女が緊張と不安にさらされていたかを物語ってる
もし、あとほんの少しそれを押し通して真央ちゃんらしい溌剌さを演技に出せたなら
国際大会でも、このジャンプミスがあってもほとんど変わらない点が出るんじゃないかな
あと一歩のところまで来ているね
とても感動的な演技だった!
リプレイの時、信夫コーチ、スピンの終わりあたりからもうにこにこしてたのなw
よかったよかった(^ω^ )




カナコちゃん、真央ちゃんの作りだした空気の中、ひときわ若い庄司理紗ちゃん
彼女は去年のGPFでフラワーガールやってたというから驚き!
全日本最終Gで、ノープレッシャーの若手選手がどんな演技をしてくれるのか
はたまたこの空気にやられてれしまうのか・・・

真央ちゃんの後に真央ちゃんと同じ系統の衣装でちょっと順番が悪いなーなどと思いつつ…

最初のルッツがダブルに
あちゃー(´Д`;)やっぱり?と思ったらすぐに2A-3Tをすごーく綺麗にランディング!わお!
slstも曲に合わせて美しく踏める子ですね
いくつかのミスはあったものの、ふつうに演技を楽しめるレベル
雰囲気の作り出し方、間のとりかた、美しい演技のできる選手
基本的に穴のない子ですね、スピンもステップもジャンプも持っている
あとは時間をかけてブラッシュアップしていくだけ、という感じ
欲を言えば、すこーし、淡泊かな?という印象は受けましたがそれでも同世代の子に比べるとやはり格段に長けている
「フィギュアスケートをみた!」という気持ちにさせてくれました
なにより正統派な美人さんになりそうでいいです(^ω^ ) ん?なにか?
これがこないだまでノービスでお花を拾っていたとは本当に子供の成長ってものすごいなと思います


さあすぐりんです!

最初のコンビネーション3Lz-2T!単発の3Fも成功!
さ、さすがじゃああ~むらぬしさまがここにおる!
しかしやっぱりサルコウはダブル
そのあとのスピンは回転速度もポジションも曲に合わせて怪しげで、でも正確で丁寧で上手だな~と思いました
腰くねくね首カクカクでなんかテンションが↑アップ↑アップヽ(゜∀゜)ノ
後半に入ってからのルッツも成功!よしっ!
持ち味のスピードもましてきて、ここから!というところで惜しくも3T転倒
ちくしょー!次のフリップも2F
どうする!?がんばれ!

と思ったら2A、たかーい!もういっぱつ2A、たかーい!(・∀・)
そしてSlst、これおいらすきだな~!
これめっちゃ難しいよ、きっと観てる以上にずっときついし難しいよ
音取れてなかったらバレバレだし、はやいステップやターンが連続しててでもアピール部分もあって
体力的にもう腕にも足にもきてるのに一番ちゃきちゃき見せつけなくちゃいけないこのステップはすごくよかったなあ
最後のスピンまでほんとうによかった!
ミスが響いてFSは9位にとどまったものの、よかったです
すぐりん世代はもうすぐりんだけになったけど、年々挑戦的なプログラムを選んだり、
皆がしり込みするようなところを平気で進んでいく、あの感じが演技にもあふれ出ていてすごくいい
最近はツイッターでもぽつりと意味深なことをつぶやいたり迷いもあるのかなと思いますが
それに関係なく、年齢や状況をおいてもいい演技だったと普通に楽しめました


23番滑走、全日本最終Gいよいよ安藤美姫の登場です!!

うしろに控える友毬ちゃんがいながらにして、よもやラスボス登場の雰囲気

ずいぶん温度の低い、というか、血の気がない、というのと集中しきった戦闘モードとの中間のような様相
悪くは、ない、はず、だけど・・・どうなるだろう・・・?と指先が冷たくなってくるような緊張感
前は出てきた瞬間にいいか悪いかよく分かる選手だったけど、最近はもうファンもコーチもおいてけぼりw
ただただこの人が滑りだすのを見るしかない、そこには予想も期待もなにもなく、
観るしかない、観なければいけない、という感じがする
昔ミシェル・クワンを見るときそういう感覚になったことがあります


もう今シーズンに入ってからもう数百回は聞いているグリーグのピアノ協奏曲
ipodの再生回数がなぜか2700回を超えていますがまじでそんなには聴いてないはず
自分でも知らないうちに夜中起きて聴いたりしているんだろうか?それともエラー・・・?

さて、そんな耳に、心にすりこまれた出だしのピアノのショッキングな旋律
クラシックはなにそれおいしいの?レベルのおいらですが、
グリーグさんはこのオープニングの「ドドドド…ジャンッ!」というジョジョの奇妙な冒険的フレーズを
フィヨルドの冷たい水が滝となって流れ落ちるというイメージで作ったとか

ふむ、なるほど!そんな感じするする!

押し出された水が滝になる怒涛の旋律で観客の心を強制的に冷たく激しい滝の流れに引き込んだオープニングの15秒後
3Lz-2Loというコンビネーションがザバー!と炸裂するのだ!うおー!
さすが!軽々と成功
3Loもさらっと着氷
そこから2つのスピンが続くんだけど、最初はこのサイドウェイズを取り入れたシットが派手でいいなぁと思っていたのに
今はこのプログラムってキャメルがすごく良く似合うなあ~と思う
大きく体を使ってインパクトがあってポジションの変化も多様なキャメルが
序盤のインパクト、一転して柔らかな表情の幕間、ジャンプの力強さを見せつける終盤、
大団円のストレートラインとフィニッシュまで色んな表情を見せてくれるこのプログラムによくマッチしていて
遠くのお客さん、テレビを見ているお客さんまでぐいとひっつかんでくれるような気がする

そんなスピンを堪能し、曲調変わって柔らかな美しい光景とスパイラルをほえーと見ていた観客を
再度一気に氷水に引きずり込む、決壊した大河の流れが2A-3Tとともにやってくるのだ!
み、みんな!覚悟を決めろ!

トリプルルッツ!  ぐふぅ!
トリプルサルコウ!  がはっ!
トリプルトーループ!  う、も、もうおぼれ・・・
ダブルアクセル-ダブルループ-ダブルループ!  ブクブクブク

すごい!すごいよ!
なんかもうひたすらかっこいい!かっこいい!と思いながら観ていた
これを今、目ぇキラキラさせながら観てるちびっこたちが絶対にいるはず
もしもあと20年遅く生まれてて、これをTVで見てたらおいらはかーちゃんにスケート習わせて!と言ってたと思う

ストレートラインステップの前半の激情と後半の壮大で躍動感と幸福感にあふれた表現の対比がウマーーーー
JOで、こうなったら素敵だろうなぁと思い描いたドラマチックなステップ!これだよ!
最後のスピン、後ろ手を組んだキャメルの美しさ、ウインドミルあたりから感情が暴発しそうなのがなんとなく観てて分かった
それがあのガッツポーズになるほどとはおもわんかったけどw

なんかもうひとつの理想に近いスケートを見せてくれて、本当になんと嬉しい夜だったか!
そのあと付いてきた優勝はあくまでついてきたものであって、本当に本当にいい演技を見られた幸せで一杯だった

それなのに実際は緊張で初めておなかが痛くなるぐらいだったなんて…(´;ω;`)ブワッ
「うちのこが こんなに おおきく なりました みき 23さいです」 
などと、ガッツポーズ写真付きの迷惑な寒中見舞い?を近所中に送りつけたい気分だったw
ドヤ顔の見本、ドヤ顔選手権でも確実に上位に食い込むだろう素晴らしいドヤ&ガッツポーズ!
トリノ五輪SPの荒川さんのドヤ顔とはるぐらいのレベルでした
とてもよかった(^ω^ )

 


ほんと、個人的につらいことなんかもあった2010年がこんなに嬉しく幸せな形で締めくくれたのはこの演技が見られたからだ
そして東京で、また世界選手権で滑るミキティが見られるのが本当に嬉しい
チケット取れてないんだけどね・・・(ノ∀`)

優勝おめでとう、ミキティ



あとは友毬ちゃん、すごいいい演技だった
でも書き疲れちゃった、ごめんね
復活嬉しかったよー

瑠美ちゃんも待ってます…




いまさらですが全日本です1

2011-01-04 22:33:05 | 安藤美姫
すっかり2011年です
ごぶさたしてますが、みなさんあけましておめでとうございます!
今年もゆっくりですがやっていこうと思いますので、何卒よろしくお願いします(^ω^ )


年末から年明けまで早かったなぁ…
年末休暇に入ったら疲れが一気にやってきたのか、
ひどい風邪を患って休暇のほぼ全てを寝て過ごすというなんとも暗い年越し&年明けでした('A`)
あーもったいないことしてしまった…
皆さんはどう過ごしましたか??

いろいろあった2010年でしたが、最後の最後に素晴らしいことがありましたね!


全日本です!


我らがミキティが6年ぶりに全日本の優勝を勝ち取りました!(ノ∀`)

おめでとう!(修造風)

6年ぶり、3度目のタイトル…
世界で一番の難関ナショナルで会心の、渾身の優勝!

最高の演技を、毎年ミキティ自身が「一番大切な試合」と位置付けてる全日本で見られたことが嬉しかった!
何より、ずっとずっと見たかった真央ちゃんとのガチ勝負

フィギュアスケートは相手との戦いというよりは自分自身との戦いだと思うけれど
ふたりのガチ勝負を一度でも見たことのあるファンならば思い出すだけで熱くなるはず!
真央ちゃん、今シーズンは元気のない試合が続きましたが、ここへきてあの素晴らしい演技を見せてくれるとは!
ミキティがいい演技を出来たのは、前に滑った真央ちゃんの演技の影響もあったんじゃないかなあ…

真央ががんばってると自分も頑張ろうと思える、って言ってたもんね
真央ちゃんよかったなぁ…

2007年の全日本、幻想即興曲とカルメンでふたりが名勝負を見せてくれたあのフリーを
今もたまに見返すんだけどさ、あれに匹敵する名勝負だったな


今回はジュニア勢の活躍とか、大技のトライ&成功も目立つ大会で本当になんか元気をもらえた全日本でした
全員分書きたいのだけど、そうするとまた時間がかかって結局書けなくなるので
書かないよりはいいだろうということでミキティの演技のみ感想書きます


まずSP

新SPになってから2度目のお披露目
構成はフリップを抜いて得意のループを投入する新鮮なものになってました
3Fが基礎点5.3で、3Loは5.1だから彼女のループの質であれば+GOEがもらえて当然
フリップを抜いてもほぼイーブンだという考えで安定した方を取ったのかな
こういう柔軟な対応が取れるのもしっかり全種類のジャンプを跳べる選手だからこそ
安藤美姫の根本にして最大の武器だ

しかしこれでSP、FSともにフリップを跳ばない構成になったわけで、この辺を彼女がどうとらえているか少し興味はあるな

新しい薄ピンクの衣装!
ほとんど白と言ってもいいくらいの薄さだけど、ピンク嫌いのミキティが珍しいものを選んだな!(・∀・)
08-09シーズンのMOIフィナーレ以来?

やや緊張した面持ちでスタートのポーズをとったミキティ

音楽が鳴り出すのと同時にすーっと滑り出し、すぐに「おっ」っと思いました
いつもよりずっと滑らかな気がする
一蹴りが静かに力強く伸びてる
そこから軽々とした3Lz-2Lo!

3-2とはいえセカンドにループジャンプをつける選手の少なさを思えば、
それだけの難度があるということだろうに本当に軽々とやってのけるからこれがすごい
そして3Loの素晴らしい高さと軽さ!いつもながら素晴らしい!
安藤美姫がループを跳ぶぞ、というワクワク感がスリーターンから着氷で一気に巻き起こって爆発する拍手になる
工夫された入りからの2Aも格別だった
そしてもうその余韻も、次の要素への緊張も忘れさせるほどの柔らかい空気を出している
このSPの素晴らしかったことはそこだった
ジャンプやスピンやステップではなく、滑り全体から作り出した柔らかい幸福感を観客に終始与え続けたことだ

贔屓さんゆえの印象かもしれないが、まるでおいらは一本のいい映画を観たような感覚だった
この感覚やけに懐かしいなと思ったのだけど、またそれはあとで




終盤へ向かう華やかなストレートラインステップは観ているこっちが微笑みたくなるようなものだった
ひとつひとつの動きが大きくて優雅で、流れが切れずにとてもいいステップ
ニコライ・モロゾフは時々こういう素晴らしいものを作るから侮れない
くやしいが、前作の「カミナリ」を捨てたことを成功だったと言わざるを得ない
カミナリが好きだっただけにこのミッションの素晴らしさに簡単にはやられるまいと思っていたけど…
ほんとうにいい仕事をしたなあ、モロゾフは…

ラストのレイバック、やや曲に合わせようと最後の瞬間急いでしまったのが惜しかったけど
この素晴らしい世界観を崩すほどのものではなかった

安藤美姫、今シーズン初のSPノーミス!
とても美しいSPだった!!

のびのび、楽しげに滑っていて、全ての流れが途切れない本当にいい演技だった
Why do People fall in LoveをEXで見て、「この雰囲気を試合で見られたら」と思った人もいたはず
この「ミッション」でそれと似た、優しくて美しいスケートを見せてくれたんじゃないかな
個人的には、これほどいいと思ったSPは近年でもそうないなあ…
なんかすごくすごくいいものを見させてもらった気分

そして、なんどもリピートする間に、ふとある選手のことを思い出していたのに気がついた
あ、これゆかりんを思い出すんだ、と

中野友加里って選手はこんな明るくてやわらかくて、でもちょっとだけ強くて幸福なものを演じるのがすごくうまかったなぁと

ミキティと一緒のリンクで戦っていた頃は、まるで正反対の演技をすることが多かった安藤美姫ファンとしてほんの少し憧れもあった
あんな空気をプログラムの中でミキティが醸し出すことが出来たらどんなかなぁと考えながら観てたんだ

おいらは2010年の全日本、SPの安藤美姫に中野友加里の面影を見たなぁ(^ω^ )
なんだか懐かしいような気分でした




さて、FSはまた今度