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関越道バス事故を考える。

2012-05-02 19:52:39 | 思考の散歩
 こういった事故は、後になって様々な背景が因子として明らかになってきますよね。

 もうこの件は多くの方がほとんどの情報を見聞きされたとは思いますが、気になった記事を御覧頂きましょう。


 今日はリンクでなく、スクリーンショットで保存した画像を中心に貼っていこうと思ってましたが、一応顛末を軽く復習のような形で先に概要をリンクで貼っておきます。熟知していらっしゃる方は改めてクリックされなくてもよろしい内容です。


バス運転手“居眠りしていた

金沢~東京1人で運転無理”の声も

高速バス衝突 バス会社、半年前からツアー頻繁に



 突然の事故ですから、発生直後のスクープ報道の誤りがいくつか正されていきます。

 今では何度も報道で飛び交うバス会社名の『陸援隊』も、最初は『針生(はりう)エキスプレス』と報道されていました。エキスプレスの方は元の社名のようです。(『前身』と書かれています)

 また、事故直後に専門家が『最近の車両は燃費の為に軽量化が進んでいるのが被害を拡大させた』と解説していましたが、実際には旧規格である平成二年製、実に二十二年前の車両だった事も明らかになりました。


 そして様々な立場の方(バス会社関係者、旅行会社関係者、各周辺住民、被害者、御遺族、病院関係者)にインタビューが向けられていますが、各社の報道を拝見していますとマスコミ側による一定の印象操作も含まれている様にお見受けします。

 さらに、余り世間に知られていなかったかもしれない一連の『ツアーバス運営事情』も赤裸々に報道され、被害者・御遺族の怒りの矛先をどこに定めれば良いのかイマイチ釈然としない状況が明らかになりました。多くの事件のような、あからさまな『責任の押し付け合い』のイメージはありませんが、悪いのはバス会社か、旅行会社か、運転手か、はたまた規制の穴を埋められなかった国土交通省か、法律改正の流れを遅らせた議員なのか、どちらを向いて叫べば良いか考えるだけでもノイローゼになりそうです。



 さらにここへ、難しい問題が浮上してきました。

 事故直後から乗客の証言で出ていた『車内アナウンスがあやふやだった』というのが、どうも運転手の日本語会話力に因るものだと明らかになりました。


msn産経ニュース



 『元中国籍』というだけで難しくなる問題が、『残留孤児の子弟』という要因で司法も行政もさらに対応を慎重にさせられます。

 来日した翌年には日本国籍を取得していた、また、難しい日本語に不自由する状態で大型二種を取得していた事実も様々な議論を呼んでいます。


毎日jp

※画像間違っていたので差し替えました。こちらが正しい『毎日jp』の記事です。

 そして上の記事、実はちょっと不思議な事が起こりました。

 ネット上に広く流れた情報では、ここに無い文章が含まれるのです。





 最初、これはネット上で捏造された文章だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。

 今の文章で検索をかけますと、毎日jpはこんな表示が出ました。





 つまり、元は書かれていた文章が修正されているのです。

 タイトルが『逮捕の運転手「おとなしかった」』から『逮捕の運転手 バス運行歴は4年』に変わっていますがURLは同じです。

 文章が削除された理由は…………事実誤認だったか、或いは自主的に配慮されたか、または上から某かの圧力が掛かったか、といった所ではないでしょうか。国民から見えない所で難しい事になっているのかもしれません。





 まぁ、見えない部分の事はまた情報待ちということになります。

 昔と違い、ある程度は洩れてくることでしょう。




 そもそもツアーバスの行き過ぎた低価格が、様々な歪みの末だと思うわけです。

 過去の事故云々を抜きにしましても、管理状況の難しさは規制緩和の直後から言われていました。


 そして同業者が溢れ、旅行会社は下請けバス会社に対して優位に立ち、しかし全貌把握は困難という状況。

 当然金銭的にも労働的にもバス会社側にシワ寄せが行くのは当然の流れで、多くの運転手さんが悲鳴を上げるだろうことは十分予期出来たはずですよね。その危うさに目を瞑って、安さの魅力に飛びつかれるのは正直、オススメ出来ません。


 私個人としては、長距離バスは定期路線に一度乗っただけでした。当然、ツアーバスよりも様々な意味で(運転手の健康管理含む)しっかりされているはずでしたが、それでも居眠り運転はありました。

 まぁ、だいたいのお客さんは「くか~~」と寝てみえることでしょうが、なにせ車好きの私ですからついずっと景色を見ていたんですよ。


 首都圏に入って、早朝だと言うのに凄い渋滞にぶつかりましてね、ずっと車が並ぶ最後尾に止まっていたんです。

 ところが、止まっているはずが止まっていない。少し登り坂の地形だったのですが、バスがずるずると後退するんですよ。


 「まぁ、車間距離を開けてるのかな」ぐらいに思って見ていたのですが、全然止まりません。

 止まりません。ずっとずぅ~~っと、バスは後ろに下がって行くんですよ。ギヤはRに入っていません。ニュートラルのままするすると坂を後ろに下って行きます。

 後ろの車にぶつかったらどうするんだ! と、嫌な汗が止め処なく溢れてきましたが、幸い後ろは無人(私から見えませんが、ぶつからなかったから無人というだけです)。まっすぐ一定に下がるわけでもなく、ちょこちょこは止まります。ちょっとしか止まらない時もあれば、結構長く停止していることもありました。

 私もちょっと眠くて頭が働いていなかったので、その時は運転手さんが居眠りしている事に気付いてませんでしたが、どうでしょう、トータルでバス五台分ぐらいの距離は余裕で下がりましたね。ブレーキを踏む足が浮いてしまったのでしょう。もし後ろにカメラが付いた車両だったとしても、ギヤが後ろに入っていないのでモニターによる確認は出来なかったんじゃないかと思います。


 つまり、後ろに車が居れば、私が乗るバスは事故を起こしていたわけです。定期路線バスでしたが走行距離はおそらく400kmぐらい、運転手はお一人だったように記憶しています。(もう二十年程前の話なので記憶ははっきりしていません)定期バスですらこうなのですから、ツアーバスは正直怖くて乗れません。


 商売の邪魔をするようで恐縮ではありますが、ネット上で今『安かろう、悪かろうじゃないのか』と言われてますように、安いには安いだけのリスクがあるのかもしれない、と、良く考えて頂きたい所です。



 安さに過剰に飛びつかない社会になれば、運賃が多少上がっても運転手の健康や、車両の安全にお金が使われるようになって、快適で安心な旅になると思うのです。




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