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大相撲の不思議!?

2012-01-20 23:28:57 | 思考の散歩
 腑に落ちない記事がありました。


変化に失望、館内騒然=全勝把瑠都に「帰れ」-大相撲初場所12日目


 一月一九日夜の記事ですが、把瑠都立ち合いの変化に対して、客席から罵声・怒号が飛び交ったと言う物。
 しかし、禁じ手と言うわけでもなく正当な戦術なのに、どうして叩かれなければならないのでしょうか?


 相撲界って、閉鎖的な空気が少しありますよね。

 大相撲ファンの方々には申し訳ないですが、ちょっと「こうであらねばならない」と言う固執が多少過剰な気が致します。


 巨体同士がぶつかり合う様には迫力があり、それをこそ見たいと言う気持ちは分かりますが、本人達の勝負にあたってそういった『協会やファンの希望』をそこまで忖度しなければならない物なのでしょうか?



 そもそも、現代の相撲は『日本の国技』と正式に定められているわけではありません。
 昔「日本の国技は相撲ではなくて、囲碁だ」と聞いた覚えもありますが、ややこしくなりますので囲碁のお話はちょっと置いときまして、相撲に関しては「一般的に日本の国技と言われている」と言う範囲の定義でしかないようです。

 正式に『国技』が明文化されていないので、日本で行われるスポーツとしては相撲も野球も一緒、と言うスタンスが『正式』なのだそうです。また、古来相撲には二種類の系統がありまして、『武道』たる系統と『見世物・興行』である系統に分けられるのですが、現代の大相撲は『見世物・興行』の側でして、元々『日本の国技』と言われていたのは『武道』たる系統の相撲だったのだそうです。つまり、現代の大相撲はこれと別となります。

 しかし、協会は盛んに『相撲は、日本の国技である』と主張しますし、ファンもそれに馴染んでいますね。しかし、『国技館』と言う名称すら初代両国国技館が建てられた時に、なかなか決まらない名称に苦心してギリギリに与えられた呼び方でしかなく、板垣退助らが開館前日に定めた歴史の浅い名前です。ちなみに、定義は『興行のための施設』として、『両国元町常設館』と言う名称で建設が行われていました。

 また、1989年に官房長官(当時)の森山眞弓氏が、2004年には大阪府知事(同)の太田房江氏が『女人禁制』の名目で土俵に上がる事を協会から拒絶されています。

 協会曰く、「神聖な場所だから女人禁制である」と言う事ですが、それでは女人は神聖ならざる者と定義されるのだろうか。また、江戸時代中期には既に『女相撲』(神事や民俗行事としてのそれとは別物)が土俵上で行われていますが、それを不浄な物だと定義付けたいのだろうか。


 全くもって、意味不明です。
 どうにも排他的と申しますか、唯我独尊と申しますか、余り良い印象が持てないばかりでなく、賭博問題が発覚してからも火消しに奔走する姿は醜悪にすら目に映りました。



 しかし、相撲が古くから日本人に愛されてきたのは事実ですよね。

 スポーツとして私たちが若かりし時代、日本では相撲と野球が盛んでしたが、海外の様にサッカーやバスケなどがプロとして発達しなかったのは国民性として相撲や野球が合っていたのだと言われていました。

 即ち、日本人はスパーンと決着が付くスポーツを好まなかった。

 相撲ならば土俵際で粘り、野球ならば延長戦を繰り返して粘る。
「まだだ、まだやられぬ!!」と言うのが日本人の好みなのだろう、と分析されていましたね。


 そこで冒頭の記事、観客が土俵上のファイター達に望むのは『迫力ある当たり』『土俵際の粘り』だったのだろうと思います。
 しかし、『武道』として相撲を観るならば、協会や観客が勝負師本人にそんな制約を課す義理は無いと思うわけですよ。実際、『技のデパート』として名を馳せた舞の海が小柄さを補うために、土俵上で文字通り舞う美技に観客は酔いしれたものでした。

 小柄でない把瑠都立ち合いの変化を駆使する事に、そこまで観客や協会から責められなければならないのだろうか?


 それは、やはり『武道』ではなく『見世物・興行』の色合いが余りにも濃すぎるのではないだろうか?



 日本の国技は『武道』の相撲であって『見世物・興行』の相撲ではない、と言う所までは歴史研究が進んでいます。


 協会や、ファンの皆さんが大相撲を愛し、「相撲は日本の国技だ」と誇りを持たれるのなら、その『武道』の勝負師達に御自分の嗜好を押し付けるべきではなく、雑念を払って星を稼ぐ事に専念させてあげて欲しいと、私個人的には思うのです。





(参考資料:『教えて!goo 相撲は国技じゃない!?』回答7件)








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