りんのお散歩

一児の母になりました。
のんびり、ときに激しく語ります

87CLOKERS

2014-03-12 16:35:01 | 本♪
パソコンが遅えーー!




は、全人類が一度は思った事があることだと思いますが

我が家のパソコンはいまこの瞬間もとてもとても遅く、我が家でのんびりさんと呼ばれるほど遅く、コレ多分なんか重いソフトかなんか入っちゃってるんじゃね?と夫婦間ではよくその話題になるのですが。

でもどうでもいいことはどうでもいいの、という上昇志向の低い私は、初期化しようか、とか、ちょっとみてみようか、と持ちかける主人の意見をはねのけ、口から出てくる言葉はいつも





使ってないし使わなきゃいいんだからいい




~終了~





まぁそんなわけで我が家のパソコンはもはや何ヶ月も開かないオブジェと化し、ブログアップもメールもなんでも全て現代っ子らしくiPhone一筋でやらせてもらっております!(キリッ
「携帯だと写真送るのに限度があるからパソコンのメールを教えてください」とある業者さんに言われたときは、「白黒でいーんでFAXで下さい」と言ってのけた程度にレトロな人間です




そんな暮らしですが、私だって憧れます。早いパソコン。
早きゃあもしかしたらもっとパソコンに触る気も起きるのでしょうし、ストレスもなく快適ですもんね。でもどこまでも他力本願で、しかもパソコンの話にとどまらず現状を変化させる事が苦手な私は、「このままでいーじゃん」思考がとても強く、どうにかしようと思えない
先日ついに「リビングに必要なし」という判決を下し、現在使っていない倉庫のような部屋にパソコンをテイッとしまいこんだ始末。最新機器が二軍落ちというあり得ない状況を作り出したわけですが、そうは言っても気に入ったデザインで購入時の思い入れもあったので、また使いたいなーとぼんやり思ったりもしています。






そんな私が、今回読んだ漫画


87CLOKERS

タイトルからどんな漫画か全くわからないですが、コミックス(二巻)の帯にはこう書いてありました

【いま、一番速い漫画】


おー…お?




さらに帯を読むと、作者の字で

「よく何の漫画?と聞かれるのですが、音大生が世界一速いPCをめざす漫画です」




おおー!


これだ、求めていたのはこれだ!とばかりに勢いよくレジに叩きつけ、買ってきました、そして読みました!早速読んだ!求めていた世界!


とにかく読んでビックリ、本当に世界一速い漫画だった。そして読んでビックリ、



面白いんだけど何言ってんだか全くわからん



かなり砕けた感じで書いてあるし、わかりやすい解説盛りだくさんなんですが、それにしたって全っっくわからない。
でもその【半端ないレベルのわからなさ】にむしろ笑いがこみあげてきて、久しぶりにこんなにドキドキニヤニヤしながらマンが読みました。







さて。

何度も申し上げますが、私は【変化も進化も受け入れない、現状を維持した状態】をこよなく愛する人間なので、パソコンにとどまらずもうどんなものにでも、突き詰めれば人間関係でさえも、快適便利じゃなくても使えれば(機能していれば)良い、と考えるたちです。

なので正直、主人公の奏くん以上に「PC速くして一体ナニガタノシイノ?ハテナ?」状態だったんですが、それは読み終えたいまでも変わらずそう思ってるんですが、【私が到底理解出来ない世界で、到底理解出来ないことに、情熱の全てをかけて生きている到底理解出来ない人々】が私は身悶えするほど好きなので、そういう側面からグイグイ攻め込んできたこのお話は、まさにバチッと私の好みにはまりました。



まだ四巻までしか出てないこともあり、人間関係やそれぞれの立場などわからないことの方が多いため、感想というほどの感想が書けないのですが、とにかく面白ーい!ことだけは確かです!









それにしてもみんなの、パソコンを冷やす事にかける情熱がすごくて…


雪が降るほど寒い日に、暖房もつけず、むしろ液体窒素で部屋中キンキンに冷やして、ただひたすらPCを冷やす

ドライアイスを素手で掴み、機材の上に置いてやっぱりPCを冷やす、

冬山で冷やし、
業務用冷凍倉庫で冷やし、
ノルウェーの森で冷やし、


PCを冷やすことに全てをかける人たちの頂点にいるミケさんの生活が、ドックフードを食べたり食パンの耳が夕食だったりするところがすごく笑えて良いです
パソコンって、お金かかるもんね…。


逆に奏くんはおぼっちゃまなのでお金に困ることなく、豪邸で優雅にPCいじり。


まさにこの感じで作業しています

でもまだ初心者なので、いきなり電圧上げて開始とともに壊す…という←どこも優雅じゃない

そして爆発音に驚き飛んでくる妹と母。「パソコンが壊れた」という奏くんに「えっ、これ、パソコン…?(いやパソコンじゃねーだろコレ)」となり、「奏くんが爆発物を作ってる…!」となる。奏くんの母かわゆい。このシーン大好きです。

でもまぁ自作PCが派手に焼け焦げてたらこうなるよね…。私も息子の部屋でこんなんなってたら焦ります。息子いないけど






ミケさんだけじゃなくて、ハナやジュリアや、中国で、宇宙で、インドで、ブラジルで、イタリアで、世界中で、PCを速くすることに信念持ってる人たちがいる。
そんな変な世界の扉を開いてしまったPCド素人・奏くん

同じ場所を目指していながら、それぞれ国や育った環境、経済状況も、性別も年齢も、生活の全てが違う人たち




それこそどんなフィールドでもどんなジャンルでもなんでも良いんですが、まったく環境も価値観も何もかもが違う人が、ある一時だけ同じ方向を向いて繋がるということに、私はなんだか強い魅力を感じます。

私もそういう世界の一員になりたい!とかそういう情熱は全くないんだけど、【ただ、そういう世界があって、そういう人たちがいる】ということが、私の励みになります。

全てわかりあうことは出来なくても、っていうか全てわかりあうことなんて絶対に無理なんだから、その一瞬だけは確かに同じ物を見つめて、ひと時だけでも時間を共有できるというのは、それは究極の世界平和なんじゃないかなーって思う。いつもそう思うし、今回もそう思いました。




生まれ変わったら、五回くらい生まれ変わったら、私もそういう世界で生きていける力を持てるでしょうか…?

生まれ変わってもパソコン捨ててそうな気がする…笑

失恋ショコラティエ7

2013-12-24 14:48:52 | 本♪
失恋ショコラティエ、
早いものでもう七巻。


七巻が出てすぐ感想書こうとしつつ忘れてたらドラマ化と聞き、おーっと思い書き書き。今更な内容ですみません。
しかも、たいした内容ではありません。←






というわけで七巻。


グダグダうだうだして全く進まず、みているこちらをもイライラもやもやさせるだけさせて、はや七巻!

なにやってんの!七巻分もあんたらなにやってんの!ですよ全く





合コンでは低い靴を履き(背の低い男性への配慮)、寒い日には薄着で歩く(男性にコートを貸してもらうため)サエコさん。一方で、彼とのデートでは顔が近くにきてドキッとさせたいから無理してでも高いヒールを履く…おー、どこからどうみても完璧な小悪魔なのですが。
もう、とにかくそういう一貫したサエコさんの小悪魔っぷりに、「おー、これが女の敵というやつか…」「サエコさんのやってることをキーってならないで見守れるようになった時は、私が女を終えすっかり枯れたときであろう」という気持ちは変わらず持ち続けていたのですが、今回!


ついに!

サエコさん心からすごいっすー!ってなりました。おー!拍手もんですよ。おー!

こりゃついに来たのか?私も女が終わるときが来たのか?←いやすぎる


とにかく今回は大声で言える。サエコさんすごい






並々ならぬ小悪魔力?女子力?で、全ての女を敵にしながら、そんなことを毛ほども気にせず男の子たちにもてまくるサエコさん。
彼女の価値観や言い分にはもちろん「?」な点も多いのですが、作者の手腕なのかなんか納得させられてしまうこともすごく多い。



たとえば、

恋愛は将棋や野球じゃないんだから、もっと本気の恋愛しなよって言う薫子さんに

「野球や将棋だってやってる人は真剣だよ。薫子さんのいう本気って何?」

と言ってのけるサエコさん…この時ばかりは白旗状態でしたわたし。
いやいやあんたそりゃあ違う、そりゃ絶対違うよ、とはわかるんだけど、違う、という絶対的な理由が思いつかない。なんで??あってるのは絶対こっちなのに!…という、薫子さんの葛藤が嫌っていうほどわかる!ううう面白い!




あと、サエコさんと薫子さんのエピソードもう一つ。こちらも衝撃だった!


ちょっと気になる男の子から、三ヶ月前のメールの返事がようやく来たと思ったら、

【くわしく】

の一言だけ。

これに対して女子力の低い薫子さんは、
「三ヶ月も前のメールを今更返事して来てなんなの?しかも四文字って…。もういい無視無視!こいつのことはもう忘れる!」
となるのですが、その話を聞いたサエコさんは

「気になるならメール返せばいいのに」
と。

それを薫子さんは
「ていうかもう無視でいいって。そもそもホラ、あるんでしょ?ちょっと返さないで焦らしたりとかがモテテクなんでしょ?」
というと、

「私は好きなときに返すけどな。っていうか面倒臭くない?この人は二時間後、この人は三日後ってやるのって」←相手が複数なことが大前提なサエコさん笑

じゃあどうやって返せば良いのよ、となっている薫子さんに

「え~、私なら【くわしく話すね!今度会おうよ。いつ空いてる?】って返すと思うよ」








そ、

その発想はなかった!(←薫子さんと私の心の声




なんだかサエコさん論がふんだんに盛り込まれた、恐ろしき一冊でした。私個人的にはあまりソータくんとサエコさんにうまくいって欲しくないと思うのですが(えれなちゃんのが可愛いし)、でもきっとサエコさんエンドで終わるんだろーなー、うわーやだなー、と思いながらおそらく次巻もニヤニヤしながら読むことでしょう笑





それにしても、

一体この漫画の着地点がどこなのか、そもそもハッピーエンドってあるの?とか、ハッピーエンドってなんだっけ、とか、色々と疑問はありますが、やっぱり作者の水城せとなさんがあまりにもうまい!というのでしょうか…、いつの間にやら丸め込まれ言いくるめられ、「あー…えっ、これってありなのか?えーと、…そうか…」ってなってしまう謎の漫画。

登場人物大体ろくでもなくて、でも嘘ついたり偽ったりせずに欲求に正直に生きてる感じがなんともくせになります。
主役のソータくんからしてどうしようもないやつですが、彼に対して好感を持ったのはスキマスイッチ「藍」がショコラティエっぽい歌詞だなーと思ってから。すっごくキュンとくる素敵な曲で大好きなのですが、いやーはまるんですよ、これが。


スキマスイッチ【藍】

【最大の問題点はね、現状じゃね、どうしようもない関係だね
そのうえ会いたくなるんじゃもう嫌になるよ

どうかいなくなれ、こんなんなら存在自体よ消えちまえ

そう思ってどんくらい経つんだろう

来週はいつ会えるんだろう】



っていう歌詞がね、どうしようもないってわかってるのに、やめられない恋心がね!いなくなれ、消えちまえと思った矢先から「来週も会えるかなー」とワクワクしちゃってる愚かさがね、ソータくんらしいと思います。



というわけで、こんなどうにもなんない話がなぜか来期の月九らしいので、その時はどうかこの曲を主題歌にしてくれないだろーかって思うわけなんですけどどうでしょうか。やはり松潤主演ですからまぁ嵐が主題歌なんでしょうけどもね、せめて挿入歌くらいにはしてもらいたいものです。(無いか

パラレルクライン

2013-08-10 22:05:31 | 本♪
先日、風邪をひいていたのですが、その所為かとても怖い夢を見ました。

舞台は我が家とその周辺、まだ世間に知られる前の猟奇殺人事件。つまり、今起きている事件の被害者になってしまう我々住民。

殺人鬼にマンションの扉をひとつずつ暴かれ、遂に隣戸にまでその手が及び…しかも我が家の玄関は和風の横引き戸で、突破が簡単なつくり。部屋の中で戦々恐々としつつ、やはりここは逃げねば!と震える足に鞭打ち、ベランダから隣に逃げます。
隣の家はすでに死屍累々としており、この辺は本当にグロかったので略しますが、とにかく逃げて逃げて、屋上だったか駐車場だったかまでたどり着きます。
そこには他にも何人か逃げてきたひとがおり、急ぎ110番させるも既にそこに迫る敵…

絶体絶命、一巻の終わり、逃げ場もなく諦めかけた私に突然一縷の望みが降り注ぎます。そう、気づくんです。これは夢なんじゃないか、と。

しかし、そう気づいた私の頭の中は再び恐怖で塗りつぶされます。夢かもしれない、でも今体験しているこれが夢だという確実な根拠はない。頬を思いっきり叩いてもし痛かったらどうしよう、夢じゃなかったらどうしよう、という恐怖で叩きたいのに叩けない。ためらってためらって、そして目前に迫る敵。遂に「ぎゃーーー殺されるー!」とパニック状態でバッシンバッシン叩きまくりました。起きてー!私起きてー!と望みを託しながら。


で、痛くなかったんです。

全然痛くなかった。叩いてるのに痛くなかった。よし、夢だ!と思いつつも終わらない、目覚めない。ここで考えを切り替えて、まぁいいか夢なんだし、…とは思えないものなんですね。正直、現実か夢かわからないくらいリアルな世界で起こることについて、夢だからいいとは言えなかった。死ぬのは嫌だよ!夢の中だって!怖いのも、悲しいのも嫌だ!夢だからいいとか、んなわけあるかい!こちとら夢のなかの住人なんじゃい!!
と、バッドエンド目前にしてあがき続ける私。どうやってだかはもうわかりませんが無理やり自分を起こそうと頑張り…






…はっ!


と、それこそ本当に引きずり出されるように夢から冷めました。
夢から覚めてみても恐ろしく、現実じゃなくてよかった、と平和な朝に感謝する私。だってね、舞台が我が家の周辺で、登場してくるのも私の家族や実家や主人の家族などとても身近で、ちょうど取り替えた扉についても
取り替えるに至る経緯が(リフォームに際して家族会議があったりと)ちゃんと夢の中で説明がついてるんです。だから、よく夢から覚めた時にある「あの時は怖かったけど、よく考えたら矛盾だらけでおかしいよね」という点が今考えてもひとつもなかった。
いやー、矛盾の無いよう伏線を貼るあたりミステリー小説好きの風上においておきたい私でしょうが、それを表現する才能がない以上、相変わらず迷惑千万なだけの妄想力ね。シュン

と、そんなようなことを隣で寝てた主人にバンバンしゃべり、夢の話を熱く聞かされるほど得る物もなくつまらない物ってないよねと気づき閉口したあたりで目が覚めました。←つまりここまでが夢だった笑





目覚めた時は朝ではなく、風邪で寝ていたので昼間だったのですが、気持ち的にはようやく爽やかな朝日を浴びられたような気分。ゆっくりとため息をつきながら「帰ってこれてよかったー!」と本気で思いました。そして同時に、夢から覚める夢をみるとかさ…ピンチになっても眠ってた自分ってどんだけなんだろう、と虚しくもなりました。







と、

まぁそんなわけで怖い夢みたのも何かの縁。本来得意なジャンルではないのですが久しぶりにパラレルワールド系が読みたくなり、岡嶋二人のクラインの壷再読してみることにします。



クラインの壷は私の夢とは違い、殺人鬼も出ないし猟奇殺人も起きないワクワク系パラレルミステリーですが、私にとってパラレルワールドものの金字塔。
「夢の中でこれが夢だと自覚することと、それを自ら確認するということ」「夢から覚めたつもりでも覚めることができないこと」が、この本と今回の私の体験が似ている気がして、なんだかとても読みたくなりました。

メビウスの輪が表も裏もない状態ならば、クラインの壷は表も裏も、外側も内側もない状態。つまりメビウスの輪の立体版のことだそうです。
少しでも話すとネタバレになってしまいそうですのであまり話したくはないのですが、私が今回体験した「戻ってこれてよかったー!」の安堵の気持ちを主人公の彰宏くんも味わえることを心から祈ってます。




夢から覚めない夢の体験は怖いものだと今回私は身に染みて感じましたので、皆さんにはぜひ実体験ではなく読書で擬似体験をしてもらいたいと思います。なので気が向きましたら、ぜひ一読してみてくださいね←クラインの壷は怖い話ではないので安心して読めますよ~


君と僕

2013-08-09 09:04:39 | 本♪


君と僕12巻がでてたよー!
ということで早速読みました。

ああ…
あああ…

ああ!


ああんもうばか!青春のばか!!

今回も素晴らしい青春モダモダ系で、私たまりませんでしたよもー!私は悠太くんと要くんが好きなんですけど大好きなんですけど、この二人が好きすぎてこの二人の周囲すらも好きすぎるから、結局なにが言いたいかというと登場人物の全てが好きです!



私が大好きな悠太くんは仲間うちで唯一彼女がいたことのある男の子です。
やっぱりそういうだけあって、とても優しくて穏やかで、積極性はなくて受け身だけど繊細で相手の想いを察することのできる、凪のときの海のような人だと思います。

悠太くんは高橋さんと別れてしまったけれど、この二人は大好きなのでまたいつかうまく行って欲しい。この二人なら次はうまく行くんじゃないかなって思うし、でも同時に、次はないのかもしれないって思いもする。彼らの過ごす日々は一世一代の恋のために作られた行き来自由な道ではなくて、緩やかに一方向に積み重ねられた道だと思うので、一度通った道は振り返れても取り戻せないのかなとも思うんです。




まぁ、ね、そういいながら

千鶴くんは茉咲ちゃんとうまく行ってほしいし、要くんは日紗子ちゃんとうまく行ってほしい。春ちゃんと祐希くんのそれぞれの恋はあれで終わりかもしれないとも思うからもうないかもとも思うけど、できることならあの二人にもどうにかラブラブしてもらいたい、

とか思っているんですね。
特に千鶴くんの、茉咲ちゃんが好きで可愛くてたまらない、っていうのが見ててとってもあれですね。締め付けられます。
茉咲ちゃんに似合いそうだと思って買ったリボンのヘアゴムを、茉咲ちゃんが春ちゃんにあげるプレゼントのラッピング用にしなよとあげるシーン、ここなんて、なんって切ないんだろう。千鶴…良い男だなぁ…って思いました。
文化祭の劇でセリフをうまく言えなかった茉咲ちゃんを女子トイレで慰めるシーンも、修学旅行中に茉咲ちゃんに電話する千鶴くんのシーンも、「メリーが好きだ」って笑顔で告げるシーンも、あまりにも甘酸っぱくて可愛くて大好きです。千鶴だけが茉咲ちゃんをメリーと呼ぶのも好き。←髪がふわふわで羊みたいだから、だそうですよ






で、も、さ、


なんかこれ、これさ、もしかしたら最後までカップルとか一組もできずに終わるんじゃね?と最近思います。なぜって、この漫画が青春モダモダ系漫画だからさ!もう!じれったい!甘酸っぱい!苦し~い!が醍醐味のこの漫画。ハッピーエンドは「それぞれがそれぞれに成長して、高校時代のユルい青春のキラキラを胸に、明日からもキラキラとユルくいきていくよ!」だと思うので、そこに恋愛ってほんの一要素でしかないのかな、と思うんです。
恋愛があろうとなかろうとなんか五人とも毎日が楽しそうだし、だから今のまんま終わるんでもいいなーって思います。…まぁそういいつつ一組くらいカップル誕生しても良いんでは、とは思いますけどね。なぜなら私がラブラブカップルが好きだから。いいじゃん幸せって最高じゃん。悠太くんと高橋さん早くまた付き合えばいいじゃん←大本命




それにしてもこの五人に可愛がられてる(?)茉咲ちゃん、本当に羨ましいなー。先述の千鶴とのエピソード以外で茉咲ちゃん絡みのシーンで好きなのは、要くんの傘に入れてもらう所!ここが一番好きです。あのシーンはなんていうかさ、要くん、男の子だったんだね…って、ね。←なにも伝わらない説明

いや、いっつも誰か(ほぼ千鶴か祐希)に怒っててイライラしてる要くんの、ある意味素の部分が見れたシーンだなっていうか、「あ、優しいんじゃん、要くん男の子じゃん」って思ったんだよね。私はあのシーンで要くんに惚れたといっても過言ではないのです。
茉咲ちゃんを傘にいれて、目の中にゴミが入ったという茉咲ちゃんの瞳をかがんで見てあげる要くん
顔は傘に隠れて見えないので、チュッとキスしてるように見える二人
おおおおぉ翌日二人は校内でちょっとした噂になりますが、それを心底迷惑そうにしている二人にまた萌える笑


そんな要くん、声もとても好きです。すごく、なんていうか要くんらしいというか、イライラいつも怒っててぶっきらぼうで少し優しい、そんな声。←妄想こじらせて紙面から声まで聞こえて来たわけではなく、アニメ化してます






…って、

ここまで書いたのがもう既にいつ?ってくらい前の話で~



既に出てます13巻…そして勿論買いました



以下、13巻の感想書いていたらまた14巻出る頃までノロノロして記事アップ出来ずに終わりそうなので、とりあえず今回は12巻の感想にとどまりますが、とにかく相変わらず素晴らしいグダグダモダモダした青春をありがとう!




つうか読み返してみるとこれ、12巻の内容にもまったく触れてないし、12巻の感想ですらなかったですね…。。。





あ!そういやどうしても言いたい13巻の感想!
茉咲ちゃんのお兄ちゃんかっこいい!!意地悪なのにやっぱり優しい、妹がかわゆうてかわゆうてついつい小突いてしまうようなお兄ちゃん。なんだろう、この漫画って優しい人しかいないんだからもう!大好き。

いるのいないの

2013-03-05 08:15:15 | 本♪
ネットでも、知人からの口コミでも怖い怖い怖いと言われるこの本

怖い話の類が大の苦手な私ではありますが、すっごく読みたいのには理由があります。

というのもこの絵本、京極夏彦さんが書いたんです(#^.^#)

~の夏を読み京極堂にはまり、~の理で同シリーズをピークに好きになり(漢字変換が面倒すぎるので~で省略)、そしてその後読んだ巷説シリーズはもう宝物状態、派生した嗤う~はもう切なすぎてバイブル状態(本来バイブルにする様な類の本ではないですが汗)、たまには軽ーくね、と思って読み始めた豆腐小僧双六道中ふりだし(タイトルが好きなので全部言う)が以外とボリューミーでうれしい悲鳴。対談だって最高だし、本人の小説ではなくても京極夏彦さんが装丁したってだけでテンション上がるしまつ。学生時代から京極夏彦さんはもう読みすぎてどの本読んでどれがまだ未読か正直全然思い出せない(←それファンじゃなくね)

そんな夏彦さんが昨年出したんですって!絵本!
うちには子供がいるし、なぁんてタイムリー♪


なんて、ね


思った日もありましたよ。
ありました、が。


タイトルからしてヤバイ
表紙絵からしてマズイ


ううう、と葛藤しつつ、読みました。読んでしまいました。立ち読みですが笑
で、どうだったかというとコワーーーー!

それでなくても子供って、何か見えているかのように宙に話しかけたりじっと見つめたりしますよね。あれ、ただでさえ怖いと言うのにこの本を読んでからはもう半泣きですよ。本泣きですよ。コワー!ひいいぃちょっともうやめてー!


と、いうわけでですね、読まなきゃよかったです笑
京極夏彦さんだからね、「いないと思う人にとってはいなくて、いると思う人にはいて、いると思う人がいつづけるならいつまでも変わらずいるし、いないと思う人が増えればはじめからそんなものいなかったかの様に存在が消えていく」的な、いつものあのちとさみしいような切ないような感じで締めてね、なんか愛おしいな、っていう読後感なのかなとか期待してしまったのですよ。ですよ。ですが。



ちょっともうー
めっちゃいるやーん
ふつうにいるやーん
もうやめてーなんでいるのー!




京極夏彦お得意の、「信じればいるし信じないならいない。だから信じてみたら?」ではなくて、「見てしまったらいるし、見なければいない、だから絶対に見ちゃいけない」という京極夏彦にしてはかなり意外な方向にヘビーな本でした。人ならざるものへの愛情がかけらもないあたり京極夏彦らしくないっていうかとにかくもうかなり本気でがっつり怖いです。





絵も怖かった。

本当に、
本当に怒りたい。←何に

桜蘭高校ホスト部

2011-07-10 14:41:43 | 本♪
今期、




花ざかりの君たちへがまた始まり、
美男ですね日本verが始まり、
桜蘭高校ホスト部が始まる




・・・って、こんなにも「男装もぐり込み展開」だらけってなんなんですか(笑)
でも素晴らしい





とにかくね、とにかく私がここで声を大にして言いたいのは



堀北真希ちゃんが可愛すぎた花ざかり・・・は、まぁ良いとして、
入院中に毎日観てハマりにはまってチャングンソクまじ素敵!だった美男・・・は、まぁ良いとして、






桜蘭ですよ桜蘭!


最高すぎたこの漫画、
環先輩はだれがやるんじゃろか

まぁーね、好きな漫画がドラマ化ってのは嫌な予感しかしないのですが、でもこれは原作からしてぶっ飛んでいたのでマァ見られるんではないかと予想。






楽しみデース






この漫画って、出てくるのがお金持ちの子息ばかりだからか、みーんないい子なのよね。なんか、うまく言えないけれどみんな素直で純粋で優しい。守られて愛されて育ったんだろーなーって思います。この世に悪い人間なんていないよ!とか真顔で言っちゃいそうな、そういう感じ。
・・・その最たる人間が環先輩なのですが\(//∇//)\




ストーリー的には、「大金持ちの子息ばかりが通う学園に一般庶民の女の子ハルヒちゃんが入学し、なんやかんやありまして女であることを隠して男装してすごすという、確実にどっかとどっかで聞いた話ですが(笑)、
庶民だからと言って苛められるとか全くないし(むしろ「ハルヒの家でいかに庶民のハルヒを傷つけないように振る舞うか」をみんなで真面目に話し合ったりしてます(笑))、ハルヒ側にも劣等感が全然ない。
つまり、仲よしないい子達がキャッキャしながら日常とか学校行事とかやったりして青春しまくってるのを延々みていられるという夢のような漫画です。しかもブルジョアの世界まで除き見れてしまうという。

よし!
予習を兼ねて久しぶりに一巻から読もうかな(^ ^)






しかし楽しみである
環先輩が早く観たい


これでガッカリクオリティだったらわたし発狂するかもしんない(^。^)

さんすくみ

2011-02-21 00:05:35 | 本♪
さんすくみという漫画を買いました。


とっっても面白かった~~~!



神社、寺、教会、それぞれの息子三人の日常なんだけど、もう三人とも良い子たちすぎて!だから、誰がというでもなく三人分け隔てなく好きです(^_^)v
みんな仲良しでみんな可愛い(*^_^*)



なんだか、深夜にひっそりとドラマ化とかして欲しいなー。有名な俳優とかひとりもいなくて、ゴールデンの変なプレッシャーもなくて、とにかく原作に忠実に淡々とやってて欲しい。私は観ます。




奈良が舞台なのに誰一人方言使ってないとこもなんかうける。作者奈良出身なのに。






ああ~まだ1巻しか出てないのが残念。

はじめて赤ちゃん

2011-01-22 16:26:04 | 本♪
娘を妊娠中に、早産気味で入院していた私に母が本を送ってくれたのですが、その中の一冊がこちら

【はじめて赤ちゃん】阿部潤

です。





とは言っても奥様は健康妊婦(初産婦にして大きなお腹でチャリ乗りこなすほどに)だし、全編旦那様目線だしであまりリアリティを感じなかったので、出産育児本というよりも普通のマンガを読む感覚だったのですが、


これ、

出産した今になって読むととても面白い!


赤ちゃんをもつ家の日常という内容なので、一つ一つは小さなことなんだけど「あるある」と思ってしまいます(*^_^*)

妊婦中はまぁふつうかな~くらいだったのに産後めちゃくちゃ共感して面白い!と思ったのは【あかちゃんのドレイ】について本当に強く感じたのですが、この【はじめて赤ちゃん】もそうだな~と思いながら楽しく読んでます!

【あかちゃんのドレイ】で育児のハードさにビビったあと【はじめて赤ちゃん】で楽観的になる…私と娘は最近そんな感じ(*^_^*)

永遠に続く五線譜

2010-12-10 14:08:34 | 本♪
「宇宙創成」サイモン・シン









以前読んだ「フェルマーの最終定理」が面白すぎたのでまたしてもサイモン・シンの本を手に取りました。


今回のテーマは宇宙です。

もう目新しくもない《ビッグバン》という考えに人類が到達するまでの、天才たちの努力と閃きと頭脳と感性を描いた一大スペクタクル。とにかく難しい数式は一切なし、説明も至ってシンプル、壮大なストーリー、壮観なドラマ、圧倒的な世界観。




あー…、すごい。



もうそれ以上に言葉が出ません。

全てが本当に桁外れなスケールで、あまりにも大きな数字を取り巻くものたちがさらに壮大だったり

または、

小さな小さな物質を取り巻くものがそれよりもさらにさらに、果てしなく小さなものだったりするから…

だからなんかもうそれが大きいのか小さいのか、遠いのか近いのか、一瞬なのか永遠なのか、わからない、わからない、

そんな不思議な物差し、それが宇宙。







日本語には、
桁外れな、とか想像を絶する、とかいう表現に使われる「天文学的な」という言葉がありますが







もうね、この本を読了したいまとなってはね、


人間が一生の中で遭遇する程度の、そんな生半可な確率や数字に「天文学的」なんて使ってほしくないわい。といいたい


「天文学的」という言葉は、宇宙さま以外に使うべきではないですよ。宇宙さま専用の物差しですよ。

それくらい凄まじいです、宇宙さまを扱う数字。小さい。そして大きい。







あーすごいなー…



私には星の、片鱗すら触れられない

頭で考えてもわからない。数字に直されても掴めない。熱はあるのに届かない。

夜空に星は、数えきれないほどたくさん瞬いてるのにね。







さてそれにしても、
科学者の皆さんの思考は、科学を扱うだけあってとても現実主義なんじゃないかな~と思っていたのですが、むしろとてもロマンチックな思想とドラマティックな発想をお持ちなんですね。


そこに凄く感動しました。



例えばニュートンは月と地球の重力の関係を

「月が地球に落ちてくる」

と表現しています。

それは実際その通りで、凄く的確な表現なのですが、でもその言い回しを選んだニュートンに私は魅力を感じて嬉しくなりました。

著者の前作「フェルマーの最終定理」で、数学を追求するということがいかにドラマチックかを知りましたが、今作でも素晴らしいドラマを体験させて貰いました。




ちなみにそんな私の一番好きな「宇宙創成の仮説」は、ピタゴラスさんの仮説です。

それは


ある長さの弦を爪弾くと特定の音が鳴る

弦の長さを半分にすると1オクターブ高い音が生じ、最初の音と調和する

弦の長さを変える時、初めの長さと簡単な比になるようにすると、弦を爪弾いたときに鳴る音は初めの音と調和する

ところで宇宙は調和している

つまり、太陽、月、惑星たちが天空を歩む時にはそれぞれ違った音楽が流れ、その音程は軌道の長さで決まる



これ!


まぁこの説は残念ながら仮説の枠を超える日は来なかったのだけれど、私はこの「天空の音楽説」が大好きで、だから真実そっちのけでこれを推したい!!といまだに思っています。



そんな風に、彼等の熱があまりにもロマンチックでドラマチックで激しいから、
その火の粉を被って、私も泣きたくなるくらい宇宙がいとおしいです。





彼等の夢は、周りの誰かにも夢を見させてくれる




夢を見るのは才能なのね

妖怪大談義 京極夏彦

2010-07-08 13:58:54 | 本♪
京極夏彦対談集『妖怪大談義』読みました




相変わらず…、
なんだろう…なんだろうかこの人は………………。本当に凄いな…うん、

…と感動しつつ、しかし感動と同時に声だして笑いながら読ませて貰いました私。やっぱり大好きだ京極夏彦。









京極作品ならダントツで、角川から出ている『巷説百物語』シリーズ派な私ですが、
中でも『嗤う~』が最高すぎて最高すぎて。
なんせもう文章が綺麗で、だから余計に切なくて、大好きなんです。




京極夏彦はわたしにとって間違なく、

「この人の紡ぐ言葉は信用できるなー」

って心底思える、数少ない作家さんです。(私などがそう評価するのもおこがましいですが)





だからこの方の小説は安心して読めるのですが、実は対談は今回初めて読みました。

対談って語り口調だし、小説としての魅力は無くなってしまうのが常なのであまり期待をしていたわけではなかったのですが、いやぁそんな私の気持ちを覆す、とっても素敵な内容だった!







「妖怪大談義」、

この物々しいタイトルの本(笑)がどんな内容かというと、




ただ、




ただ、




ただひたすらに、妖怪について熱く語っています(爆笑





「貧乏神にお賽銭あげても御利益ないよねー」

とか

「森が深いほど妖怪ってイキイキしてるんだよなー。神社が森にあるのは偶然じゃないんだぜー」

とか


「経済大国じゃもう幸せになれない。日本は妖怪大国を目指せよな!」←どんだけwwwしかし読みながら激しく同意した私もどんだけ(笑)


とか。







もう趣味丸出しで熱く語ってます。なんじゃこらーたまらん


とても著名な方を相手に、とても真面目に、とても楽しそうに、妖怪について話す京極氏

いやぁもうこのひとほんとプライスレスだわ。










そして、

それにしたって京極夏彦の博識っぷりはどうなんでしょうか。

京極夏彦さんが対談相手に選んでいるのは、同業者や趣味が近い人ばかりではなく、
一見京極氏とは対極にありそうな世界の、それも第一人者だったりもします。


こういう方々を相手にすると、どうしても自分のフィールドでしか話が出来なかったり、逆に相手の話を聞いてばかりいるような形になりがちだと思うのですが、京極氏はそうならないんですよね。



…いや勿論、対談をする前に相手の専門分野について予め勉強するのは当然のマナーなのだとは思いますが、
しかしこの本の中で京極夏彦が対談相手と交わす言葉は、一朝一夕で身に着けたとは到底思えない幅の広さ、奥の深さなんですよ。



相手のフィールドで、相手の専門分野について熱く語って盛り上がれる、

そしてそれが尋常じゃない盛り上がりを見せてくれちゃうもんだから、





開いた口がふさがらないです。










まぁ何よりもたまげたのは、「妖怪」っていう存在がどの世界、どの分野にも結局は繋がっている…という事実なんですが(笑)←どの対談相手とも結局は妖怪の話で盛り上がってるからね









とにかく妖怪大談義という看板(タイトル)に偽りなし!なこの対談ですが、

対談相手の方々が、知識のレベルも言葉のレベルもとても高い方ばかりなので、この本で交わされる言葉たちはその話の内容も用いられる日本語のレベルもとても高くて、だからとにかく読んでいて面白いです。


頭の良い人の話を聞けたり目にしたりできるというのはそれだけで幸福なことですが、それが手軽に文庫本でできてしまうんだから本当に幸せな体験だなぁと思います。






対談なので軽いですし、お勧めです^^