りんのお散歩

一児の母になりました。
のんびり、ときに激しく語ります

新宿鮫            大沢在昌

2007-01-21 20:33:11 | デート♪など
本屋で何気なく本を選んでいるときに、どうしても「選びがちな本」と「選びにくい本」とに大別されてしまうのが人というものですが、
わたしにとって選びにくい本とは
「シリーズもん」と「ハードボイルド」だったわけで。


新宿鮫はその2つのポイントをしっかりがっちり押さえていたわけで。


そこらへんが今までこれを読まずにいられたゆえんだったのです。






で、なぜに今回読もうという流れになったかというと、新宿鮫の新作がでましてん。
ほんでその新作の題名が「狼花」。

完全にタイトルに惚れ込みましてん。



「こりゃ読みたいわ!!うへぇ~とりあえず順番に読むかぁ~」
な、流れ。


まぁ他にも紆余曲折あって……んで読んだのですが。

感想としてまずいっておきたいことは





全体に流れる空気感が絶妙すぎる


キャラクターたちが愛おしすぎる


興奮を煽るストーリー展開


つーか、今までよくこれを読まずにいられたな私。


やばいっす、なんか今すぐにでも無性に続きが読みたいっす!!!






・・・


ということで。


つまりは







こりゃシリーズになるわ。


はい、これです。



大人気シリーズの看板に偽りなし、根拠見つけたり。
まさに納得の品質。





バリバリ刑事もんであり、内容としては都会の裏道歩いてるヤツらの話にもかかわらず、


恋をしたくなる。


今までも色々読んできた本の中で何人か男前なキャラはいましたが、
いやぁ~~鮫島は群を抜いてるんです。




ちなみにわたしの考える男前とは


優しい。

そんな自分を認めない。





の2つに帰依しています。




男前っす。
恋人の昌も、可愛いし、そこらの男らよりよっぽど男前っす。

お似合いって事です(*^^*)





以下、鮫島と晶の、私が大好きなやりとり



「夜は出かけられないぞ。電話があるかもしれん」

「いいよ。晩飯、作るよ。いやじゃなきゃ」

「誰が?」

「作るのは、あたし。いやがるのは、あんただよ」








・・・・・・あ、

ラブラブ。

パーフェクトプラン           柳原 慧

2007-01-17 23:45:00 | 本♪
ミステリーずきが本を買うときに、かなり信頼できる情報源。

このミスこと「このミステリーがすごい!」が、それにあたるということは既に周知の事実なわけで。





だからまぁつまりは、このミスで大賞取ったとなっちゃ読まない手はないわけで。



読んだわけっす~、パーフェクトプラン。












やっぱり悪党はいい!!

「陽気なギャング」ほど明るいワルじゃないにしろ、このパーフェクトプランに出てくる4人組(+2人)はなかなか憎めないわけで。



誘拐を大筋に、代理母、美容整形、ES細胞、幼児虐待、ネットでの犯罪行為と、現代特有の影の部分を扱っているのにも関わらず、




「こいつら……

いい!!!!」




なわけであります。









私的には
「卵子を提供した彼女と、お腹を痛めた私と、どっちが母なのであろー」

を、勝手に課題として読んでいたわけですが。


ほんで、


泰夫と龍生にも言えることですが、
「親子とは、何をもって親子となりうるのか」

という点が論点だったわけですが。(私的に)






どちらが親子と言えるのか、は、
ラストできちんとまとめられています。




でも、それは、この本の中の彼らが導き出した答えでしかないわけで。




はい。


結局は人それぞれ、ってことです。



人それぞれ。ケースバイケース、というか。

誰しも同じ人間じゃないから、
人によって心地いい形が少しずつ微妙に違うんでしょうね。



そしてその中で、

答えが見つからなくてもわからなくても、ちゃんと個人が個人に一番合った型にはまっていく…
それが人間の強さであり、たくましさなのだと感じたりしました。







それにしても、誘拐騒動はかなり早い段階で締結しますので、そこから先はまさに「人間劇」です。


「まとも」とは何か。









色々なことが紙一重になっている世の中で、
理性と狂気が隣り合わせの世の中で、



龍生の愛情の深さと、ラストに流した泰夫の涙こそが、その答えなのでしょう。

違う世界に住む隣人へ

2007-01-08 12:44:32 | ひとりごと
深い。


深すぎるっすエッシャー!









エッシャーの騙し絵コレクション(その他)みてきました。

つまり騙されに行ったわけですが。







これね。



なんとも気分良いほどわからんかった~~!!!(作品が、という意味ではなく、仕組みが)

まさに閉口。
言い訳できないほど騙されて来ました!!!



わけわからんのですが意味わからんわけではなく、

なんとなく意味はわかるんですがわけがわからんのです。












私が立っているこの場所は始まりなのか終わりなのか


私の下には地面があるのか天井なのか


右か左か







隣に立っているあの人は、手が届きそうな距離にいるのに
一生巡り会えない。



いますれ違った人に振り向いて貰いたいのに
声は届かない。









いやぁ物悲しいっす~。
エッシャーの世界は、いつか自分が死ぬまで答えが出ないような難題ばかりです。














一生登り続けなければいけない階段があったら

一生下り続けなければいけない階段があったら






近くに誰がいようとも







誰も私に気づかない




公式HPです(*^^*)

インファナルアフェア

2007-01-06 19:04:02 | ♪DVD♪
自分を知っている人間が全員この世からいなくなる。それは自分という人間が生きていることの事実すら曖昧になってしまうということでもある

そしてそんな世界こそが、本当の孤独なのだ。




大好きな漫画「MONSTER」でヨハンがそんなようなことを言っていた。



確かにMONSTERで描かれている「ヨハンのいる世界」は寂しくて暗い場所だったので、なんだか本当に怖くて涙が出ました。









ヨハンのように自分を知っている人間全員…ではなくても、

例えば一人にだとしても、


忘れられることは悲しい。



「インファナルアフェア」

観ました。


彼氏の大好きな映画なので、実は既に勧められて一度みたことあるのですが、この度ディカプリオによるハリウッド版が出るということなので、またしても観たのです。



そして…

何度観てもやっぱり素晴らしかった。




胸にね、心にガツンとくる。




このシーンが好き、とか、ここが泣ける…、というような、特別なシーンはないんだけど、

なぜか観終わった瞬間


やっぱり最高だぁと感じる。




様々な立場の人間が、それぞれの信念を持って動く。

その中で裏切ったり裏切られたり、信じたり信じきれなかったり、騙したり騙されたりするわけですが

時には「そりゃお前どうなの」的な、人の道的にだめだろみたいなこともするのですが。




まぁ~、
違う人間が違う立場で違う信念持ってりゃ、そりゃ当然不条理なことしたり考えたりもするわけで。



その行為自体を云々よりも、
それやってる本人も、ちゃんと傷ついてる……って事がミソなんです。




その「ミソ」を頭に入れた上で観ると


「中身もある、奥もある。ゴッツゴツの骨太映画じゃ~~」
なわけで。



「っていうかみんなめちゃくちゃ男前じゃ~~~~」

なわけで。





当たり前のように、
観終えたあとの余韻が凄い。


映画のどこにもなかったはずのセリフが反芻したり、どこにも収められていないはずの表情を思い出したりします。





冒頭に書いた、自分を知っている人間が誰もいない世界。


怖いだけじゃない。


こんなにも、苦しい。

リモコンは打楽器

2007-01-01 12:17:29 | ひとりごと
皆様明けましておめでとうございます(・ω・)/



私は今年の初日の出を誰とみようかなと考えていたんですが…

かよちゃんちで年を越すことにしました☆



かよは高校時代の友人で、一緒に豪華客船でクルーズした仲です(*^^*)



いやはや。

かよは真面目ないい子なのですが…
かよの家族が強烈すぎましたょ……




かよのお姉は自他共に認めるジャニーズ追っかけ族なのですが、

平和だったはずの年越しが





お姉の帰宅(キンキのコンサート帰り)により空前のジャニーズ祭りに。



リモコン片手に音量マックスで大騒ぎしてました…

そして怒鳴り声で踊り狂う。










すごいわ。




ちなみに麻生くん(錦戸くん)はかっこよかったっす~~~

私の中で錦戸くんは永遠に麻生くんなのです(1リットルの涙)。






そんなジャニーズ祭りのさなか、年が明けたわけですが。




かよちゃんちは本当に楽しい。






なんと。


かよちゃん母はかよの誕生日を知らないんだって。



母「1月10日だから110番って覚えよう!!」

私「そんな風に覚えないと覚えられないんだ笑」

かよ「娘の誕生日忘れるとか有り得ないよね!」

母&姉「忘れてるんじゃなくて覚えられないの!!!」











すげぇよ………(Θ_Θ;)





かなりかなり強烈な年明けでしたが、
来年もこんな感じで年明けしたいなぁとなんとなく思った私なのでした。。。