空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『1リットルの涙』第9話:レビュー

2005-12-18 00:12:47 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
『1リットルの涙』第9話

出演:
  • 池内 亜也:沢尻 エリカ
  • 池内 潮香:薬師丸 ひろ子
  • 池内 瑞生:陣内 孝則
  • 池内 亜湖:成海 瑠子
  • 池内 弘樹:真田 佑馬
  • 池内 理加:三好 杏依
  • 麻生 遥斗:錦戸 亮
                他…
    [あらすじ]
    東高から養護学校へ転校することを決めた亜也。
    亜也の体のことを思って、瑞生と潮香は亜也に電動車椅子を購入する。
    なるべく自分の足で歩きたい亜也だが、
    電動車椅子を使うことで、自由に動き回る喜びもあった。

    これから始まる養護学校での生活を心配する、瑞生。
    ある日、瑞生は仕事の途中、自転車で部活帰りの遥斗を見かけ、
    クルマに乗せて自宅に連れ帰る。
    そして、なぜか、材料運びをさせられる遥斗。
    「何で、俺が…」
    久しぶりの再会に喜ぶ亜也。
    「俺が呼んだんだ!新作のおぼろ豆腐を食わしてやろうと思ってな!」
    瑞生が亜也を気遣って、夕食に遥斗を呼んだのだ。

    その日は理加の小学校入学祝、亜也の養護学校の入学祝だったのだ。
    もうすっかり定位置となった瑞生と潮香の間に座る遥斗。
    そして、理加には瑞生が筆入れ、亜也には潮香が携帯電話をプレゼントする。
    瑞生は携帯電話なんて早いんじゃないか、と反対するが、
    潮香に亜也がお父さんと話したくなったら好きな時に電話できる、
    と言われ、瑞生は「大事に使いなさい」と渋々、了承する。
    相変わらずの瑞生の様子に思わず笑顔のこぼれる遥斗。

    早速、遥斗が亜也に番号を聞こうとすると、瑞生が
    「色気づいてんじゃねーよ」と、それを止める。
    遥斗を連れてきたのは瑞生だったのだが…。
    そんな家族の姿を笑顔で見つめる遥斗。

    明日から学校が別々になってしまう。
    実は、寂しい亜也。
    学校のみんなに携帯持ったことを伝えるからと番号を聞くと、
    「色気づいてんじゃねーよ!」
    ぽかんとする遥斗。
    「なんてね」
    と亜也が笑いながら茶化す。

    そして新学期。
    東高の桜の下で遥斗は新しい季節が来たことを感じる。
    そして亜也もまた、養護学校の制服に身を包み、
    新たなる日々を始めようとしていた。
    「養護学校のコンクリートの壁が
    目の前に立ちふさがっているように見える
    それでも季節は何も知らないような顔をして
    あたしの前を通り過ぎていく…」
    そして、亜也の養護学校での生活が始まる。

    学校内を案内する、担任の藤村 まどか。
    すれ違う生徒の挨拶も明るいし、賑やかだ。
    しかし、亜也の表情はどこか浮かないまま…。
    看護士さんや調理師さん、そして、
    そこには高野というボランティアで働く男性もいた。
    たくさんの人たちの手によってこの学校は支えられているのだ。
    ふとそこで、壁に飾られた生徒の絵や習字を眺める亜也。
    明るい色彩の絵や、「ゆめ」と書かれた習字たち。

    やがて、潮香は亜也に頑張ってね、と伝え学校を後にすることに。
    笑顔で手を振るもどこか心もとない亜也。
    まどかに連れられ、亜也が行ってしまうと、
    潮香はその後姿を笑顔で見送るも、何度も校舎を振り返り、
    桜舞う中、涙を浮かべて養護学校を後にするのだった。

    亜也を部屋に連れて行くまどか。
    しかし、同室の生徒は部屋にはいない。
    外へまどかが探しに行くと、彼女は花壇で水をまいていた。
    彼女はあの及川 明日美だった。
    亜也よりも一つ先輩の明日美。
    明日美は嬉しそうに亜也を待っていたと話した。
    うまく話せない明日美。
    そして彼女は亜也と同じ病気なのだと言う。
    戸惑う亜也。
    笑顔の明るい彼女は「何でも相談して」と亜也に握手する。
    彼女は花壇の前で嬉しそうに花の話をするのだった。
    ようやく、笑顔が戻る亜也。

    一方、池内家では瑞生がソワソワしている。
    亜也が寂しがってないかと、心配していたのだ。
    亜湖に電話してみればいいと言われ、
    さっそく自宅の電話から亜也の携帯に電話をかける。
    「お父さん、一番乗り☆」
    瑞生は上機嫌で亜也の番号をコールする。

    そして、亜也の携帯がなる。
    亜也が出てみると、相手は…、遥斗。
    「誰からも電話きてなかったらかわいそうだな、と思って…」
    遥斗は亜也のことが気がかりだったのだ。
    「あたり、麻生君が第一号!」
    亜也は嬉しくなって答える。
    「あれ?親父さんは?」
    不思議がる遥斗…。
    その頃、池内家では眉間にしわを寄せ、
    通話中の音を聞きながら受話器を握り締める瑞生の姿が…。
    「誰だ?誰と話してるんだ?」
    と瑞生が憤慨し、不思議がると、亜湖がすかさず、
    遥斗に決まっている、とにやりと笑う。
    だから持たせるんじゃかったんだと悔しがる、瑞生。

    亜也は遥斗からの電話が嬉しかった。
    そして、養護学校で頑張ろう、と心に決めた。
    寄宿舎では同じ病気の明日美の様子が気になる。
    食事がうまく摂れなかったり、ハーモニカを吹くことで発声のリハビリをしたり。
    その姿にただただ、驚き、戸惑う亜也。
    明日美の病気は自分と同じ病気、しかし亜也はまだ、
    養護学校の生徒だという意識はあまり無かったのだ。

    転校して2ヶ月。
    潮香は水野の元をひとりで訪れた。
    検査結果を見せ水野は、症状があまりよくないことを話す。
    病状は急激に進み、今までよりも小脳の活動が極端に低下していたのだ。
    飲み込む力が退化し、言葉がうまく話せなくなるし、
    風邪を引いただけで合併症を引き起こすこともある。
    亜也の病気は次の段階へと進んでいたのだ。
    大事に至らないようよく注意するようにと言われ、潮香の表情は硬い。

    寄宿舎では亜也が明日美とともにリハビリ生活を送っていた。
    そんな中、まどかと高野が楽しく話している姿を目にする。
    明日美がこっそり、二人が付き合ってるんだ、と亜也に耳打ちし、
    羨ましそうに茶化す明日美の声がまどかに届くと、明日美はにやりとする。
    まるで病気のことなど気にもしないかのような明るさ。
    「及川 明日美さん。笑顔が可愛くて素敵な人」
    明日美のそんな前向きな姿に憧れる一方、
    亜也は自分の将来と彼女の姿を重ねて見てしまうのだった…。

    ある日、なるべく自分の足で歩きたい亜也は授業に遅れてしまう。
    まどかは電動椅子を使って移動したらと言うが、
    亜也は自分の足で歩きたい、と話した。
    しかし、周りのペースに合わせることも必要だと、忠告を受ける。
    亜也は車椅子に頼ることで歩けなくなる自分が怖かったのだ。

    一方、遥斗、耕平らが市立図書館で文化祭の資料を探していた。
    するとそこには亜湖の姿が。
    亜湖は東高を受験するためにと、懸命に勉強していたのだ。
    しかし、遥斗にいろんな間違いを指摘されてしまう…。
    あたふたする亜湖。
    「お前、ホントにアイツの妹?」
    遥斗に言われると、亜湖はちょっと苦い顔をし、むくれる。
    そして、亜湖は亜也が最近元気が無いと遥斗に話した。

    そして、その日も遥斗から電話がかかってくる。
    遥斗は亜也の元気がないことが気になっていた。
    学校生活の話、文化祭の話をする二人。
    そんな亜也の姿を、微笑ましそうに見守る明日美。
    遥斗の文化祭の発表は"海の七不思議"。
    ウミガメやマンボウ、イルカの不思議な生態を発表するのだと言う。
    亜也が面白そう、と言うと、
    遥斗が「今度の休み、暇?」と聞く。
    亜也がぽかんとしていると、
    「水族館、行くんだけど、お前も行くか?」
    どこかぶっきらぼうな遥斗の誘いに亜也からは思わず笑顔がこぼれる。
    潮香に相談してみると、亜也は笑顔で電話を切るのだった。

    その様子を見ていた明日美がニコニコして「彼氏?」と茶化す。
    遥斗を高校のクラスメートだと紹介する亜也。
    明日美がどんな人かと聞くと、遥斗の話を始める亜也。
    最初にあったときの印象、口が悪いし、態度は大きいし、嘘つきだし…。
    けれど、ツライ時はいつも側にいてくれて、
    一緒にいると病気であることを忘れられること…。
    嬉しそうに話す亜也から笑顔がこぼれ、
    つられて明日美からも笑みがこぼれる。

    そして、2年生になった遥斗は進路を決める時期だった。
    芳文に親や親戚に合わせることはなく、自分で決めろと言われ、
    意外な反応に驚く遥斗。
    しかし、芳文は亜也の話は別だと言い切る。
    遥斗が寝たきりになるような子とは関るなと言うことか?と聞き返す。
    「どれだけの覚悟があってあのこと関っているのか?」
    「症状の進んだ彼女がお前を必要としたらどうする?」
    芳文は遥斗に中途半端な気持ちで関るなと忠告したのだ。
    遥斗はそんな先の話など考えていなかった。
    「自分勝手な考えではすまないんだ。よく考えなさい」
    芳文の言葉にショックを受ける遥斗。

    そして、亜也と水族館の日。
    遥斗が校門に迎えに行くと、亜也は明日美と一緒に出来てきた。
    彼女は遥斗のことが見たくてやってきたのだと言う。
    楽しそうに話す亜也と明日美だが、話し方が不自由な様子が気になる。
    亜也と同じ病気だと知って、戸惑う遥斗。
    しかし、亜也が明るい人でしょ?と言うと、遥斗にも笑顔が戻る。

    そして、二人は一緒に水族館へと向かう。
    ハリセンボンやクマノミ。
    いろんな水槽の前で魚の説明をする遥斗。
    つかの間の楽しい時間。
    大切な時間を過ごす二人。

    イルカの水槽を見に来た亜也はどうして水槽にぶつからないのだろうと不思議に思う。
    遥斗は丁寧にイルカが会話をしていることを説明する。
    水槽に向かって耳を澄ます亜也。
    「人間も遠くにいる人とそんな風に喋れたらいのにね」
    そう、亜也が呟くと、遥斗がちょっと待ってて、と、その場を離れる。
    遥斗は亜也にお揃いのイルカのストラップを買いに行ったのだ。
    水族館の外のテラスで亜也の携帯にストラップを付ける遥斗。
    亜也は嬉しくて笑顔でお礼を言う。

    そして、遥斗がお茶を買いにと席をはずした時、
    ある親子がイルカの水槽はどちらかと、亜也に尋ねてきた。
    「ペリカン広場を向こうに…ペリカン広場…」
    一生懸命説明するも、どこか不可解な顔をする親子。
    うまく説明が出来ないまま、「あっち…」と方向を指差すだけの亜也。
    亜也は自分がうまく話せなくなっていることに気がつく。
    そこへ遥斗が戻ってくる。
    亜也の様子に気がついた遥斗はどうしたのか?と聞くが、
    なんでもない、と亜也は答えるだけ。

    そして、帰り道。
    二人はバスに乗り遅れてしまう。
    遥斗がタクシーを拾おうとするもなかなかタクシーは止まらない。
    普通のタクシーは車椅子の亜也を見て素通りしてしまうのだ。
    追い討ちをかけるようにそのうち、雨が降り出してくる。
    慌てて、自分のジャケットを亜也にかぶせる遥斗。
    しかし、車椅子をともなっての移動はスムーズにはいかない。
    その頃、池内家では亜也が帰ってこないことを心配していた。

    やっと、タクシーを捕まえて自宅を向かう二人。
    車内では雨にぬれて震える亜也。
    ようやく、亜也が池内家に到着すると、
    「なにしてんのよ!風邪引いたらどうすんのよ!」
    潮香が厳しく遥斗を叱責する。
    そして、とにかくうちへ上がってと言われるが、
    ずぶ濡れになりながらその場で立ち尽くす遥斗。

    亜也が落ち着いて眠ってしまうと居間には瑞生と潮香、遥斗が残された。
    遥斗が潮香らに謝ると、潮香が怒鳴ったことを詫びる。
    そして、亜也を誘ってくれて、遥斗には感謝している、と潮香は続ける。
    しかし、亜也にとっては風邪も命取りになってしまうし、
    普通の人には小さなことが、亜也にとっては命取りになるのだ。
    「楽しいだけじゃいられないの。もう、昔のようには行かないの…」
    潮香の言葉を聞いてショックを受ける遥斗。
    ただ、すいません、すいませんと深々と頭を下げるばかりだった。
    その様子を隣室で聞いていた亜也…。
    その目には涙をいっぱいに溜めて。

    そして、雨の帰り道、遥斗は芳文の言葉を思い出す。
    「どれだけの覚悟を持って関わっているのか?
    今が楽しいからそれでいい。
    そんな自分勝手な考えではすまないんだ」
    その途中、亜也から電話がかかる。
    今日は色々迷惑かけてごめんね、と亜也が謝る。
    雨でよく聞こえない、と遥斗が言うと、
    亜也は自分の言葉がうまく話せなくなっていることを気に病む。
    そう、もう前みたいにはいかないのだ。
    亜也はようやく、遥斗と自分のギャップに気がつく。
    そして、遥斗もまた、それを実感する。

    いつも電話していたのに、どこかよそよそしくなってしまう二人。
    「そのうち、話せなくなって、電話も出来なくなっちゃんだね」
    遥斗にはかける言葉が見つからない。
    亜也の頬を涙が伝う…。
    「もう、全然違うね…、東高にいた頃とは。
    麻生君とはもう住む世界が違っちゃったのかも…」
    そこで、亜也からの電話は切れる…。
    耐え切れず声を押し殺して泣く、亜也。
    降りしきる雨の中、呆然と立ち尽くす、遥斗。
    イルカのストラップだけが、変わらず輝いていた…。

    ある雪の日、亜也は潮香と共に水野の元を訪れていた。
    うまく発音が出来ない亜也を心配そうに見つめる潮香と水野。
    声が出しにくくなったと話す亜也。
    発声のリハビリをやるよう、提案する水野。
    水野は伝えたいと言うこちら側の気持ちと、受け取りたいっていう相手側の気持ち、
    それが大事なのだから、伝えることを諦めちゃいけない、
    聞く気持ちのある人には必ず伝わるから、と亜也を諭す。

    遥斗が図書館に来ると、また亜湖が勉強していた。
    亜湖には夢があった。
    病気になった亜也の代わりに東高を卒業したいと話す。
    今はこんなことしか出来ないけれど、出来ることあるのにしないで
    ボーっとしてるのはいやだから、と。
    じっと耳を傾ける遥斗。
    「さすが、アイツの妹だな」
    遥斗の言葉ににっこり笑う亜湖。
    その帰り道、耕平らと別れ、遥斗は寄る所がある、と
    逆方向に向かって走り出す。

    向かった先は亜也の養護学校。
    そこでは亜也が花壇に水をあげていた。
    「久しぶり…電話できないから直接来た…」
    久しぶりの再会も、どこか表情が硬い亜也。
    そして、水野の言葉を思い出し、ゆっくりと話し始める亜也。
    「今日ね、夢みたんだ。
    いつも、見る夢の中ではね、
    歩いたり、走り回ったり、自由に動けるの。
    初めて麻生君に会った頃みたいに。
    でもね、今日の夢は違った。
    あたし、車椅子に乗ってた。
    夢の中でもあたしは体が不自由だった…」
    目にいっぱい涙を溜めて、亜也はゆっくりと話を続ける。

    「自分の体のこと認めてるつもりでも
    心の底では認めてなかったのかも…。
    これが、あたしなのにね…」
    涙目ながらに精一杯、話す亜也。
    亜也はようやく自分の中で本当の自分と向き合うことができたのだ。
    そんな亜也を見て、遥斗も口を開く。
    「俺の今の気持ち、言っていいか?」
    きょとんとする亜也。

    「ずっと先のことなんて、わかんない。
    けど、今の気持ちなら100%忘れないって、自信持って言える。
    俺、お前が話すなら、どんなにゆっくりでもちゃんと聞く。
    電話で話せないなら、こうやって直接会いに来る。
    俺、イルカじゃねぇし、お前もイルカじゃねぇし。
    お前が歩くなら、どんなにゆっくりでも一緒に歩く。

    今は頼りにならないかもしれないけど、
    いつか、お前の役に立ちたい…。
    昔みたいにいかなくても、そういう気持ちで繋がってるから。
    住む世界が違うとは、思わない。
    俺、お前のこと…、好き。
    好きなのかも、たぶん」
    ふっと、照れ笑いする遥斗。
    「アリガト」と、亜也も嬉しそうに笑う。
    遥斗もまた、自分の中の自分の気持ちと向き合う覚悟をしたのだ。

    朝の光
              池内 亜也
    この学校の玄関前に
    壁が立っている
    その壁の上に朝の光が白んで見える
    いつかは見上げて
    そっとため息をついた壁だ
    この壁は私自身の障害
    泣こうが喚こうが消えることは無い
    けれどこの陽の当たる瞬間が
    この壁にもあったじゃないか
    だったらわたしにだって
    見つけ出そう、見つけに行こう

    遥斗は進路調査に"常南大学医学部"を記述する。
    そして、家族が亜也に用事があるのだと、家族総出で訪ねてくると、
    そこには東高の制服に身を包んだ亜湖の姿が。
    亜湖が東高に受かったのだ。
    嬉しくて涙目になる亜也。
    「足を止めて 今を生きよう
    いつか失ったとしても
    諦めた夢は誰かに委ねたっていいじゃないか」
    そして、誰もが新しい世界へ向かって歩き出す…。

    『人は過去に生きるものにあらず
    今できる事をやればいいのです』
    ------------------------------------------------

    [作品レビュー]
    ついに遥斗と亜也の気持ちが通じましたね!
    あの告白のシーン、これはもしかしてプロポーズ!?と
    思わんばかりのセリフたちでした。
    くぅ~!遥斗カッコよすぎです!!
    とっても素敵なシーンでした☆彡
    たくさんの障害があったけれど、それを乗り越えたのは
    遥斗の真っ直ぐな気持ちがあったからこそですよね。

    遥斗の父、芳文も他の保護者のように、自分の子供の事だけを心配するのではなく、
    ちゃんと、亜也の病気と向き合って遥斗に忠告している姿に、
    とても好感が持てました。
    さらに、同じ病気であるにもかかわらず、明るく振舞う明日美。
    彼女もまた、亜也に生きる勇気を与えてくれます。
    そして、何よりも亜也を支える家族の前向きな姿勢には
    いつもながらただただ、その強さに感動するばかりです。
    亜湖ちゃん、頑張りましたね(^-^)
    原作でも亜湖は亜也の生活を支える大切な存在でした。

    水族館デートの場所、『八景島シーパラダイス』でしたよね!
    その名も"恋する遊び島"です(^-^)
    イルカのいる『ドルフィンファンタジー』は本当に素敵です。
    なんだか、二人の姿を見て、とっても素敵なデートだと思いました。、
    遥斗は生物部だから魚にも詳しいし。
    そこでデートして、お揃いのストラップを買う。
    二人の絆はこの時点で強いものになっていました。

    けれど、それと同時に残酷な現実を知ることにもなります。
    養護学校に入っても実感の無かった亜也。
    しかし、ようやく自分の病気と向き合うことができ、
    次第に遥斗や健常者との違いを痛いくらい実感することになります。
    「もう、むかしのようにはいかない」、そんな潮香の言葉が
    亜也の心の突き刺さりました。
    遥斗もこれまで以前と変わらぬ態度で亜也に接してきましたが、
    これからはそうはいかないことを知ります。
    気持ちだけではどうにもならない、二人のギャップがあらわになりました。
    けれど、二人はそれでも厳しい現実に立ち向かいます。

    今回、亜也も遥斗もようやく自分のおかれた状況と、
    自分の気持ちに向き合うことが出来ました。
    そして、お互いに向き合う覚悟も決めました。
    なのに、また、次回は厳しい展開が待っているようです。
    結果がわかっているなだけに、心があおられる演出にやられます。
    切ないけれど、どうにもならない現実。
    病状もまた一層進みました。
    一つ成長した二人、さらなる苦難をどう受け止めていくのかが、
    今後の注目となります!
    ------------------------------------------------

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