空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『1リットルの涙』第7話:レビュー

2005-12-06 00:01:54 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
『1リットルの涙』第7話

出演:
  • 池内 亜也:沢尻 エリカ
  • 池内 潮香:薬師丸 ひろ子
  • 池内 瑞生:陣内 孝則
  • 池内 亜湖:成海 瑠子
  • 池内 弘樹:真田 佑馬
  • 池内 理香:三好 杏依
  • 麻生 遥斗:錦戸 亮
                他…
    [あらすじ]
    やがて季節は巡り、新しい年がやってきた。
    そしてその頃亜也はとうとう、車椅子での生活を余儀なくされていた…。
    徐々に進行する病…。
    家族の手助け無しには日々の生活もままならない。

    そして、亜也は東高へも車椅子で通うようになっていた。
    サキとマリに手伝われて学校生活を送るようになり、
    階段を上り下りするのも精一杯だった。
    亜也は日々、彼女らの変わらぬ友情に感謝していた。
    「いつまでも一緒にいたい…」そんな風に願う亜也。

    やがて学校ではいよいよ進路希望調査が実施されることになった。
    放課後、生物室で遥斗は亜也と進路の話をしていた。
    進路に悩む、亜也。
    遥斗は何も決めていないと言う。
    そんな遥斗に亜也は動物に詳しいから獣医はどうかと話す。
    亜也は将来は人に役に立てる仕事がしたいと、考えていた。
    遥斗は、同じ言葉を口にしていた兄を思い出していた。
    そこで、初めて亜也に医大に通っていた兄の話をする。
    しかし、なんちゃって、と場を濁す遥斗。

    それから、生物室が潮香の迎えを待つ亜也の待合室になった。
    迎えの車を見つけた亜也の車椅子を押しながら
    教室の廊下でふと亜也は立ち止まる。
    そこは廊下の一部で踏むとぎしぎしと音を立てる場所。
    亜也は廊下が挨拶しているようで、そこが好きだったのだ。
    ヘンなヤツ、と遥斗は笑うも微笑み合う二人。

    うちに帰ると、亜也は進路について、瑞生と潮香に話した。
    母、潮香みたいに人を支える仕事がしたい。
    そんな亜也に瑞生も潮香も胸がいっぱいだった。

    しかし、なかなか学校生活を円滑に送れない亜也。
    ノートをとるのも時間がかかるし、授業が遅れがちになっていたのだ。
    ある時、亜也の担任、西野は潮香を呼び出す。
    西野と教頭は亜也にもっと施設の整った養護学校に行くよう提案する。
    養護学校という言葉に愕然とする潮香。
    彼女はそれでも亜也が大好きな東高に通わせたかったのだが、
    クラスからも授業が遅れて困るというクレームも上がっているという。
    複雑な思いを抱える潮香。
    その帰り、構内で亜也と会っても潮香はうまく笑えない。

    その日、学校から帰った亜也は病院でリハビリに励んでいた。
    その頃、潮香は養護学校に行く事を進められたことを水野に話す。
    水野はそんな潮香にそこに、水野の担当した患者がいるから
    参考に会ってみないかと提案する。
    養護学校は選択肢の一つ。
    今後、このような選択にいくつも出会うことだろう…。

    水野は岡崎の研究会に参加していた。
    脊髄小脳変性症の権威である、
    岡崎に進行の早い亜也の症状を説明し、
    岡崎は研究者を目指していたが、
    この病気に出会ってから岡崎もまた、
    患者の病気を治すことに全力を尽くしてきたのだ。

    その頃、亜也は進路調査を提出するため、職員室を訪れる。
    西野は亜也に潮香から何も聞いてないかどうかをたずねる。
    だが、亜也は何も聞いてないようだった。
    表情の曇る西野。
    そして、亜也はバスケ部も退部することを告げた。
    放課後の部活で亜也の退部が告げられるも、
    それを知らなかったマリは自分が頼りにされていないと、憤りを感じる。
    マリはなぜ、亜也に相談してくれなかったのかと問う。
    亜也は謝るだけだった。

    後日、潮香はある養護学校を訪れる。
    たくさんの子供達が生活する養護学校。
    そこで出会った一人の少女。
    亜也と同じ病気を背負った彼女の名は及川明日美。
    彼女はうまく話すことも出来ず、車椅子で生活するも、
    とても明るく、前向きだった。

    明日美が発病したのは中2だった。
    彼女の母、菊枝もまた、彼女が行ける学校を探し、
    普通の学校に通わせたかったと思っていた。
    しかし、今は彼女はそれが間違いだったと感じたのだ。
    養護学校に行きたくなかったのは、自分自身だったのだという。
    そしてもっと、早くココへつれてくるべきだったと潮香に言った。
    複雑な表情を浮かべる潮香。

    そんな二人の話を聞いていた明日美が明るく話しかけてきた。
    明日美はそして養護学校での生活を語る。
    着替えに30分以上かかることや、誰も助けてくれないこと、
    そして、ココでは自分でやれることは自分でやることになっていること。
    いくら時間があっても足りないけれど、
    その分、時間の大切さがわかるようになったのだといって微笑んだ。
    彼女は病気のことを受け入れられるようになったのもココに来てからだという。
    そして、なくした事ばっかりではないと。
    それから彼女は笑顔で言うのだった。
    「病気になったことは不幸じゃないです、不便なだけ…」
    その言葉に思わず、笑みを浮かべる潮香。
    なんて、彼女は強く、明るく、前向きなのだろう。

    亜也は今日、マリとケンカしたことを潮香に話した。
    進路希望を出したと言う亜也にやりきれない潮香。
    勉強でしかみんなのように頑張れないから、頑張るのだと、
    そんな亜也を複雑な気持ちで見つめる。
    とうとう養護学校の話は持ち出さずじまいだった。

    翌日の放課後、マリは亜也にノートのコピーを渡すも
    亜也の言うことを聞こうとはしない。
    いつものように、亜也を送る遥斗は
    そんな姿を見て、部活やめた事を言わなかっただけで、
    なぜ、ケンカをするのかわからないと言った。
    亜也は正直、マリに嫉妬していたのだと言う。
    けれど、マリにして見れはそれは裏切られたのかもしれないと。
    そんな亜也に遥斗は今言ったことをマリに言えばいいじゃないかと言った。
    きっと、マリはその言葉を待っている、と。

    潮香の元に亜也を送り届けた遥斗に
    潮香は今日はすき焼きだからご飯食べにこないかと誘う。
    「いや、あの…」
    なぜか、複雑な顔をする、遥斗。
    その理由は?
    「お、お父さん、ご在宅ですか?」
    招かれた遥斗はさっそく瑞生の隣で自慢の豆腐を皿によそわれる。
    豆腐の種類、話を熱心にする瑞生。
    遥斗の皿は豆腐だらけ。
    そんな瑞生に素直に美味しいと話す遥斗。

    潮香は遥斗に将来は医師になるのかと問う。
    そして、流れで、話は遥斗の兄のことに。
    遥斗は2年前に事故でなくなったことを話した。
    冗談だと思っていた話が本当だったと知った亜也。
    瑞生は兄の分まで親孝行しろ、と遥斗の背中を叩く。
    楽しい食卓に思わず笑顔のこぼれる遥斗。
    犬のがんもを撫でながら、「おまえんち、いい家族だな」と亜也に言う。
    「お前はちゃんと居場所があっていいよな」
    遥斗の言葉にふと、心になにか引っかかるものを感じる亜也。

    マリとケンカしてから、亜也の車椅子を通りかかった男子が運んだ。
    その姿を見ていたマリ。
    亜也が気がつくも無言のまま去っていくのだった。
    放課後、校舎のテラスにいたマリに話しかける亜也。
    中学の頃のバスケの思い出を語りだすマリ。
    お互いの存在があって、頑張れたこと。
    だからこそ、亜也の無言の退部は悲しかったのだ。
    「ごめん」
    そして、微笑み合う二人。

    ある日亜也は理香の描いた絵を飾ろうとして
    戸棚の引き出しから養護学校の資料を見つけてしまう。
    そのパンフレットの記述されていたのは『進学、0人』の文字。
    亜也は愕然とその資料を見つめた。
    その日の食事中もボーっとする亜也。
    潮香はそんな亜也の様子に気がついた。
    なんでもない、と笑う亜也。

    食後、部屋から降りてきた亜也は何か言いたげに立っている。
    そして、養護学校のパンフレットを見たことを話す。
    潮香は水野に明日美の事を紹介されたこと、
    養護学校を視察してきたことを話す。
    そして、亜也の将来の選択しとして考えているのだと言うと、
    亜也は「自分の将来は自分で決める」と言い放つ。
    友達から離れてしまうことを拒む亜也は
    「友達までいなくなったら…、あたし、あたしじゃなくなっちゃうから…」
    二人に頭を下げて学校に残ることを懇願した。
    ショックを隠せない潮香と瑞生。
    亜也はそこまで東高から離れることに恐怖を感じていたのだ。
    そんな亜也に将来は自分自身で決めてもらいたい、と潮香は話すのだった。

    そして、バスケの練習試合の日、亜也は学校を訪れる。
    潮香は保護者会に向かい、亜湖が亜也に連れ添って体育館に向かった。
    保護者会では亜也の事が議題に上った。
    亜也のいるクラスの授業が遅れていることで、
    学校側がどう対応するのか、という事が問われた。

    潮香はできる限りの事をするつもりだから、
    亜也をもうしばらく置いて欲しいと保護者らに頭を下げるも、
    保護者らは亜也の手伝いをして、成績が落ちてしまっては困るし、
    自分の子供が亜也の学校での生活の手伝いをする際に、
    何かあったらと、心配しているのだった。
    自分の子供が心配なのはどの親も同じなのだ。

    もっと、設備の整った亜也に合う場所があるのではないのかと言われると、
    潮香は沈んだ表情を浮かべる。
    そして、潮香が口を開く。
    亜也の病気が治らないこと、
    病気のせいでいろんなことを諦めてきたこと、
    ずっと東高にいられないことを亜也はわかっていること。
    だからこそ、学校に行くことが楽しみにしている亜也に
    彼女自身が自分の将来を自分で決めて大好きな東高を離れる決断するまで、
    もう少し考える時間をくれないかと、頼むのだった。
    遥斗は偶然、その話を聞いてしまっていた…。
    廊下のあの場所、亜也の好きな廊下の片隅で
    一人、その音を確かめる遥斗があった…。

    「それでもわたしはここにいたい
    だってここが私のいる場所だから
    友達って対等に付き合ってくれるから、ありがたい。
    『読書するようになったのは、亜也ちゃんの影響よ』
    と言われた。
    『ああ、よかった』
    私は彼女達に迷惑ばかりかけていたんじゃない…
    と、思ってもかまいませんよね。」
    -------------------------------------------------

    [作品レビュー]
    亜也の症状が顕著なものになり、とうとう色んな部分に
    影響が出てきてしまいました。
    けれど、どの親もやっぱり自分の子供の成長は大事。
    学校側も亜也の事だけを優先するわけにはいかない、
    なかなか複雑なものです。
    確かに施設の整っていない場所よりは整った場所の方がいいのですが、
    そこには何かしらの偏見があって、今一歩進み出せない。
    それを壊してくれたのが及川親子でしたね。

    今回、遥斗はよく笑っていました。
    亜也ともどんどん、距離が縮まってきたし。
    互いにいろんなことを話し、
    特に亜也の自宅ですき焼きをご馳走になるシーンはとてもよかったです。
    陣内パパとの絡みがとても温かい感じでした。
    遥斗の家庭には無い温かさ。
    それが遥斗のがんもにかける言葉で伝わってきます。

    陣内さん演じる瑞生パパは本当に、
    明るく勢いがあって見ていて楽しいです。
    毎回、家族とのやり取りがとても楽しみです。
    いつも楽しく、場を盛り上げていて素敵です。
    ホントに菊次郎を彷彿とさせます。
    でも、時に亜也の前では複雑な表情を浮かべたり、
    起こる時はしっかり起こったり、
    素敵なお父さんを好演なさっています。

    さて、映画Versionの亜也、こと大西麻恵さんは
    母、潮香役のかとうかずこさんと一緒に登場されましたね!!
    何だかとっても嬉しかったです(^-^)
    今後も、登場されるみたいで楽しみです。
    亜也と明日美がどのような会話をし、亜也の気持ちが変わっていくのかが
    非常に楽しみな所です。
    ------------------------------------------------

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    2 コメント

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    お疲れ様です! (虎太郎)
    2005-12-06 22:22:40
    Ricaさんレビューお疲れ様です!

    &いつも素敵なレビューをありがとうございます



    ドラマこれからが佳境ですよね…(涙)

    どうか幸せに…と思わずにはいられないです
    返信する
    ありがとうございます☆ (Rica)
    2005-12-07 22:32:43
    ★虎太郎 さん

    全然、間に合ってませんね(^-^;

    温かい、言葉ありがとうございます♪

    頑張りますp(^-^)q



    来週からは急速に亜也の病気が進行するようですよね!

    遥斗との恋も気になるし、見逃せんよね!!

    毎週、毎週、涙流しながら見てます。

    切ないけれど、最後まで見届けたいです
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