空の色

Ricaの気まま日記と詩の世界

『1リットルの涙』第6話:レビュー

2005-11-21 00:30:28 | ドラマ・映画(ネタバレ有もあり)
『1リットルの涙』第6話

出演:
  • 池内 亜也:沢尻 エリカ
  • 池内 潮香:薬師丸 ひろ子
  • 池内 瑞生:陣内 孝則
  • 池内 亜湖:成海 瑠子
  • 池内 弘樹:真田 佑馬
  • 池内 理香:三好 杏依
  • 麻生 遥斗:錦戸 亮
                他…
    [あらすじ]
    徐々に歩きづらくなっていく亜也。
    けれど、それでも、自分に何かやれることがあると信じて
    前向きに日々を大切に生きようとしていた。

    夕方、潮香とがんもの散歩中に亜也は河川敷でひとり、
    シュートの練習をする弘樹を見かける。
    弘樹は試合に出るため、PKの練習をしていた。
    そこで亜也は橋桁の土台に白い小石で潮香とサッカーゴールを書き、
    亜也は弘樹にシュートのイメージトレーニングを提案するのだった。
    そして、その帰り道。
    弘樹は亜也に試合に出れたら、見に来て欲しいと嬉しそうに話す。
    その時、ふと近所の住人が通りすがり、すれ違った。
    彼女たちは亜也を珍しそうに見つめ、噂話をするのだった…。
    それに気がついた弘樹は彼女らを呆然と見つめる。
    他人からの亜也への同情の視線、弘樹にはそれが耐えられなかった。

    一方、亜也はリハビリに励む日々で、
    潮香は亜也の前向きな姿を嬉しそうに水野に語る。
    しかし、水野は亜也の日記に引っかかるものを見つける。
    「お弁当の時、お茶を飲んだらむせた」
    それは亜也の症状の進行を表すシグナルだったのだ。
    このまま、治ってくれるのではないかと希望を持つ潮香と相対し、
    進行の度合いに困惑する水野。
    水野は亜也の病気の進行が早いことを懸念し、
    若年層での脊髄小脳変性症の権威である、神戸医大の神経内科教授、岡崎誠を
    紹介して欲しいと田辺に頼む。
    すぐにどうこうしても病気の進行を防げるものではないのだが、
    水野は亜也の病状が気になるのだった…。

    その夜、池内家の食卓では瑞生が嬉しそうに、
    スーパーの特売で自身の豆腐がおいてもらえる事を話していた。
    その他も取引先を増やしていくのだと、とても嬉しそうに話をする瑞生。
    そこで、隣町のスーパーを回るため、店番を兄弟達に頼むが、
    それぞれの予定があり、亜也が名乗りを上げる。
    亜也は自分の病気のため、瑞生が無理しているのではないかと思っていたのだ。
    しかし、瑞生は明るく言うのだった。
    自分の豆腐をたくさんの人に食べて欲しいと。

    そして、スーパーでの営業の際、スーパーの店長の息子が
    亜也と同じクラスメイトだった。
    亜也の話を聞いていた店長は亜也の事情を汲んで豆腐を置くと言った。
    取引先が増えて嬉しいのではあるが、どこか複雑な心境の瑞生。
    その頃、亜也はひとりで店番。
    近所の人は亜也の体を知って、気を遣い、
    亜也ではなく、その時、帰宅した亜湖に注文を任せてしまう。
    どこか心に引っかかりを感じる亜也。

    しかし、学校でも亜也は明るく振舞い、
    遥斗にも笑顔であいさつを交わすようになった。
    勤めて明るく接する亜也に、遥斗は生物部の手伝いをさせる。
    亜也はそんな遥斗に困惑するも、自分が出来ること、
    それを精一杯こなそうとする。
    自分にも、できることがある…と。
    遥斗と亜也が仲良く顕微鏡を覗いている姿を見てそれに嫉妬する富田。
    しかし、富田にはあまり関心の無い様子の遥斗。

    そんな遥斗は下校時、バスに乗り遅れないように走る亜也を見つける。
    遥斗は自転車で亜也追いかけるが、懸命にバスに乗ろうとする
    亜也の走る姿をみて踏みとどまる。
    やっとの思いでバスに乗るが、亜也はやはり周囲の目線が気になるのだった。
    親切にされるのになんだか居心地が悪い空気。
    遥斗はそんな亜也の後姿を遠目に見送った…。
    彼は亜也へ過剰な気遣いをしないようにしていたのだ。

    ある日、弘樹はサッカーの試合でレギュラーに選ばれることになった。
    代わりにスタメンから落ちた中山は羨望の眼差しを向ける。
    レギュラーと取れて嬉しい弘樹はチームメイトに
    亜也にサッカーを教えてもらったことを話し、
    キレイで勉強も出来て、スポーツも万能だと自慢する。
    しかし、いざ、チームメイトが試合にくるのかと聞くと、
    語尾を濁し、紹介を渋る弘樹…。
    その夜、瑞生は家族みんなでお祝いに行くと嬉しそうに提案する。
    しかし弘樹は亜也に無理してこなくてもいいという。
    ひとり浮かばない表情の弘樹。
    そんな弘樹の表情に気がつかなかった
    亜也はその夜、睡眠時間を削って弘樹のユニフォームにネームをつけていた。

    その頃、豆腐の取引先が増えて喜ぶ潮香に瑞生は複雑な心境を吐露する。
    亜也の姿に気を遣ってしぶしぶ、豆腐を置くといわれたこと。
    しかし、潮香は亜也に感謝しなきゃ、と言う。
    瑞生は納得がいかない。
    ところが逆に潮香は同情が悪いことなのかと、瑞生に問う。
    思いがけない問いかけに言葉が出ない瑞生。
    そして、同情の視線にも本当に思いやりのある目線もあること、
    それを亜也に気がつける人間になって欲しいと話す。
    瑞生は自分の器の小ささを感じるのだった。

    翌日、亜也は亜湖と買い物に出かける。
    そこでもうまく歩けない亜也にの目線が注がれる。
    そして、スポーツショップにいた子供に聞かれる。
    「何で、ヘンな歩き方をしてるの?」
    気にしないふりをしている亜也と心に引っかかる亜湖。
    そして、二人が買い物を続けていると、
    そこには弘樹のサッカーのチームメイトとあの中山が偶然居合わせ、
    うまく歩けない亜也の姿を不思議そうに見つめた。

    そして弘樹は中山ら、チームメイトにに亜也のことで、からかわれることになる。
    亜也がうまく歩けないことを面白おかしく茶化す、中山。
    弘樹は何も言い返せなく、俯くばかりだった。
    そしてさらに心無いチームメイトのイタズラで弘樹のボールは
    河に蹴飛ばされてしまい、流されてしまう。
    いたたまれない弘樹。
    しかし、自宅に帰るも、弘樹はボールをなくしたのだと嘘をつく。
    探そうと言う亜也にも冷たく接する弘樹。
    試合には来なくていい、と亜也に言い、部屋に去っていく。

    その時、池内家に遥斗がやってくる。
    遥斗の手にはあの弘樹のサッカーボールがあった。
    水質調査に立ち寄った遥斗が河川敷での弘樹とチームメイトの
    やりとりを偶然、見つけたのだった。
    それで遥斗は弘樹のボールを拾って持ってきたのだった。
    そして、店の外で帰り際に遥斗は弘樹に言う。
    「大事にしろよ。ボールも、ねぇちゃんも…」
    何も言えず立ち尽くす弘樹。
    そこへ亜也が出てきてため、そそくさと家へ入る弘樹。
    亜也はそんな弘樹の姿を不思議そうに見つめた。

    ある日、亜也はマリとサキと一緒に図書館に出かける。
    その頃、弘樹がサッカーの月謝を忘れていることに気付いた潮香が
    亜湖に届けるように頼む。
    ひとり、練習場を訪れる亜湖。
    その姿を見た、中山とあのチームメイトたちが、
    今日は歩ける方のねぇちゃんが来た、とからかう。
    歩き方をまねる中山。
    それなのに、弘樹は黙ったまま。
    亜湖はたまらなくなって中山を突き飛ばし、
    弘樹に亜也をそんな風に言われて、なんで黙っているのか!と問う。
    仕方ないじゃないか、と言い放つ弘樹に腹を立てた亜湖は
    そのまま弘樹の腕をつかむと強引に家へと連れ帰る。

    家ではそんな亜湖に潮香と瑞生がどうしたのかと問う。
    しかし、亜湖はそんな言葉など聞こえず、
    亜也の事をかっこ悪いとか恥ずかしいとか思っているのかと亜湖は弘樹を責める。
    そして、亜也がリハビリをこなし、明るく過ごしている姿を見て、
    家族のために自分がそんな風に振る舞いことができるか?と弘樹にぶつける。
    ただ立ち尽くしたままの弘樹は涙ぐむ。
    そして亜湖は亜也の部屋から弘樹のユニフォームを持ってきて見せる。
    そこには『HIRO』の文字がつけられていた。
    亜也がどんな思いをして、どれだけの時間をかけてつけたのかを話す。
    家族のために一生懸命になれる亜也をどうして恥ずかしいと思うのか、
    涙を止められなくて、声を上げて弘樹を責める亜湖。
    亜湖はそんな亜也の姿を初めて偉いと思ったのだと涙目になって叫ぶ。
    弘樹の目からも涙が止まらない。
    そして、亜湖が言っていることがわかるかと瑞生に問われ、
    素直に謝る弘樹。
    それを図書館から帰ってきて、玄関先で聞いていた亜也は涙が止まらず、
    たまらなくなってそっと家を後にした…。
    外でひとり、声を押し殺して泣く亜也。
    彼女は自分が家族の負担になっているのだと感じていた…。

    そして、ひとしきり泣いた亜也は明るく帰宅するのだった。
    亜也が帰ってきたことに気付いた弘樹。
    そして、亜也は急な予定が入ったから練習は見に行けない、と言い出す。
    弘樹は複雑な表情で了承する。
    亜湖は予定の方を断るよう提案するが、亜也は明るく拒否する。
    そしてスポーツショップで買ったタオルを弘樹に渡した。

    そして亜也は学校で遥斗に弘樹のサッカーを見に行かないことにしたことを話す。
    自分はどんな目で見られても平気だけれど、
    弘樹までもそんな目で見られないよう、気を遣ったことを話した。
    遥斗はそんな風に思うくらいなら、試合を観に行けばいいという。
    けれと、複雑な思いを抱える亜也…。

    試合当日の朝、弘樹は複雑な思い出ユニフォームを眺めていた。
    先に出かける弘樹。
    亜也はなかなかベッドから抜け出せない。
    先に体を起こした亜湖はテーブルの上にあるものがあることに気がつく。
    そして、映画が本当なら、断った方がいいと亜也に向かって呟く。
    しかし、亜也は背を向けたまま。

    亜湖が部屋を出たのを察して、亜也もベッドから起き上がる。
    と、テーブルの上にあったのは1枚のカード。
    そこにはこう書かれていた。
    「池内弘樹デビュー戦
       ご招待券
        朝比奈グランド
         11月6日(日)10時キックオフ」
    そして、最後には亜也に向けてのメッセージが。
    「亜也ねえへ
     絶対に来てください。
     お願いします。」
    思わずほぅっとため息が出る亜也。
    その姿をみつけた潮香は亜也に試合を見に行こうと誘う。
    まだ、行っても良いのかと迷う亜也に潮香は、言う。
    「書いてあるじゃない、弘樹が絶対に来てください、お願いします、って」
    亜也は弘樹のカードを読んで、決意をするのだった。

    弘樹の試合を見に来た池内家。
    そこに亜也を見つけた弘樹。
    亜也をチームメイトに紹介する彼の表情にはもう迷いは無かった。
    そして、試合は始まり、弘樹はファールを受け、PKをけることになった。
    深呼吸してゴールを見つめる弘樹。
    亜也の言葉をしっかりと思い出す。
    そして、弘樹の蹴り出したボールは見事にキーパーの頭上をかすめ、
    ゴールの右上に突き刺さった!

    そして亜也は気がつく。
    心無い視線に傷付くこともあるけれど、
    同じくらいに優しい視線があることもわかった。

    「だから 私は絶対に逃げたりはしない
    そうすれば きっといつか」
    -------------------------------------------------

    [作品レビュー]
    今回は他人の視線がテーマでした。
    歩けなくなったり、体の自由が利かなくて普通に振舞えなくなったら、
    当然気になるのが他人の目線です。
    気にしないのは難しいし、周りの人の態度が変わることは
    とても心苦しい様子が描かれていました。
    自分だったら、家にこもりっきりになってしまいそうなのに、
    亜也は自分は前向きに生きていて、そんな目線を気にしないよう、勤めます。
    しかし、自分だけでなく家族にもその余波があることに気付き、傷付きます。
    亜也はとても気遣いが上手で、他人のことを考える子なんですね、
    それで、自分のせいで家族が困るのではないか、と自分を責めてしまいます。

    難しいけれど、そんなとき、自分が他人だったらどうしたらいいんだろう、
    そんなことを考えさせられました。
    そして、家族はどうのように本人に接するのが一番いいのでしょう?
    しかし、その答えは意外にも遥斗が持っていました。
    他人と区別せず、分け隔てなく接すること。
    これが亜也が遥斗に心を許せる理由になったのかと思いました。
    亜湖は自分で学び取っていましたが、弘樹にはそうは行きませんでした。
    そこで、遥斗はそれを弘樹にも教えます。
    遥斗の存在はとても重要です。

    そして、次回は何と、映画で亜也役を好演した、大西麻恵さんが登場ですね!!
    映画での大西さんの演技はとても素晴らしくって、
    今でも印象に残っています(^-^)
    昨年の第17回東京国際映画祭上映から1年ぶりの
    『大西:亜也』さんの登場ですね(^^)
    来週はそこも楽しみです♪
    ------------------------------------------------
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    2 コメント

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    あやへメッセージ♪ (1リットルの涙大好きさん)
    2005-12-14 21:29:49
    あやがんばれっ負けるな
    返信する
    ホントに!! (Rica)
    2005-12-14 23:37:11
    ★1リットルの涙大好きさん

    ホントに、毎回そんな気持ちで私も観ています!!



    コメントありがとうございます☆彡
    返信する

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