風草

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人間と虫との関係

2012-09-18 00:05:56 | Weblog
(Wikipediaより)


夜、公園で友人と電話していたのですが、困ったことが。

それは秋の夜。

虫の声。

風情はあるんですが、中でも一番避けたいと思ったのがアオマツムシの鳴き声でした。

「りぃーりぃーりぃーー!!」

という感じで僕が知る限り、セミの次に大きな鳴き声の虫で、秋の虫の中では桁外れに大きい声で鳴く外来種の昆虫です。

上陸したのはおよそ100年前。
東京の赤坂で発見されています。

ぼちぼち暮らしていたのでしょうが、この昆虫は木を好み、木を住み家とする習性があります。

頃は明治なので木もあるところにはあったでしょうが、都心の中でくすぶっていたという状況だったと思います。

そんな状況が一変したのが、1970年代。

この時代、モータリゼーションの普及に伴い全国的に道路が整備され、道路の脇には街路樹が植えられるようになりました。

アオマツムシは木を好む昆虫。

この波に乗り、爆発的に生息地を拡大します。

もうひとつ、地上性の秋の昆虫はたくさんいますが樹上性のそれは皆無だったので、ライバル不在だったのも増えた要因だと言われています。

かくしてアオマツムシの分布は東北以北を除く全国に拡がり、ここ福井でも街中で声を聴くようになりました。

ちなみに都心の新宿などでも、晩秋まで街路樹の上から勇ましく鳴いているので東京で一番よく聴く秋の虫は、この虫になったと言っても過言ではないかも知れません。